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「〜」が好き

 GWが終わり、2週目が終わり、これからも祝日が7月までないのをわかっているが、目を背けたくなっているみなさん本当に毎日毎日ご苦労様である。だって、我々の生活のために人を動かしたり、人に動かされたり、ネジを締め直したり、プチトマトを良い位置に乗せたりしてくださっているのだろう。本当に本当に、

 ご苦労さま〜

 本当にご苦労様である。私は、この「〜」が大好きだ。私はにょろにょろと呼んでいるが、みなさんはどうやって呼んでるのだろうか?正しい名前があるなら私には知らせてほしい。知った上でもにょろにょろと呼ぶので。これがあることによって文章に波がうち、張り詰めた気持ちが緩む。みんなの記憶に一人はいる、「お前おったら明るなるわ!」と言われるあの子みたいだ。ちなみに私は、言われたことも言ったこともないし、それについては、「この人にも明るないときあるやろ。」と、随分ご勝手に正義の味方メンタルマンを名乗る時もある。

 このにょろにょろは、ピンと伸ばしたら「ー」よりも長くなるところも好きだ。

「〜」を半分にちぎってみると、への字の口と笑っている口に分けられる。悪いことがあった後は必ずある良いことがあるんだから、時の流れに身を任せるのが一番みたいな意味もありそうだ。

 良いことを思いついた、投稿。

 リプ「というよりは、このにょろにょろが続いていると仮定する場合、悪いことがあった後は、良いことがあるけど、良いことがあった日は悪いことがあるという、人生の情理はまっすぐいかないよ?みたいなことなんじゃね?」
 リプ「口とかで捉えるんじゃなくて、飯の補足をするときに使うから、補欠みたいなことじゃない?」
 リプ「言語学的には元々ない言葉で、書き損じから生まれています。なのでこの記号には大きな意味はないです。」
 リプ「にょろりんにょろりん」
 リプ「前もこんなこと言ってるヤツいたな、パクツイ?」
 リプ「(〜で作ったAI美少女の画像)」

 こんなヤツらは一本線で訂正してやりたいが、私は「〜」が好きなのである。一番好きな理由は優しいからである。ラインとかで、「〜」がついていると心がホクっとあったかくなる。逆に「ー」だとちょっとドキッとしてしまう。

「ただいまー」
「ただいま〜」

帰ってきた時の表情があまりにも違う。後者は晩御飯を楽しみにしている。

「わかりましたー」
「わかりました〜」

前者は嫌々了承しているように見える。後者はお任せあれと親指たててこっちを向いている感じはする。仕事はしなさそうだが。

でも多分これは、私が優しさに対して飢えているせいで優しさに対して進化してしまったのだろう。

「わかりました。」
「わかりましたー」

 もう私は一直線に対しての色眼鏡を外せないのだが、この場合だと後者の方がフランクに感じる。いやでもなんかちょっと怖いな。

 こんな記号に踊らされている私は随分生きづらいのである。

 例えば、ライブの前に場当たりという時間がある。場当たりというのは、出演者の点呼を取ったり、演目を確認したり、コーナーの内容をみんなで確認したりする。
 そんなときに、「ここに机ひとつ置いてほしいです。」とスタッフさんにお願いするときに、みんな真剣だからこそ、無表情で机を置く。真剣だからこそ返事もしない人がいるかもしれない。
 私はその表情や仕草からちょっと怒ってるかも?と思うことが多い。でもその時点では怒ってるかも怒ってないかもルーレットはまだまだ回り続けていて、ルーレットを止めるために、お伺いを立てるように、「ありがとうございます!全然適当で!」とか伝えたり、「ラーメンズの位置ですね」とかふざけたりする。そのときに、笑ってくれたり、「いやいや、ありがとうございます!」とか柔らかい笑顔で答えてくれるときは、私の怒ってるルーレットは"怒ってない"に止まる。

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