見出し画像

はじめて小説を書いてみて。

昨日と一昨日、小説を投稿してみました。
3000文字ずつくらいの前後編です。

小中学生の頃からティーンズ小説が大好きで、密かにライトノベルやWeb小説を読みあさっているタイプの人間でした。
例に漏れず、自分でも小説が書いてみたいと思うこともありました。
実際中学生くらいの頃、ノートに1ページ、小説を書きはじめたこともあります。
でも、プロットやキャラクターの詳細が思い浮かばず、自分が書くものに良さを感じられず、早々に筆を置きました。

それから20年以上?
昨年11月からnoteの毎日投稿をはじめ、文字を書くことが多くなりました。
さらに本を読むことも増え、その読んだ本の中にコチラがありました。

再び小説を書いてみたいという熱があったから読んだわけですが、これが大変良かった。
小説を書くのが楽しそうだと思わせてくれました。

以前書きはじめた時は、客観的に面白い作品にならなそうだと思い、書くのをやめました。
でもこの本は、面白い話を書く必要はないと言ってくれています。
むしろ書くことを楽しめればいいんだと。

とっても背中を押されて、本に書かれている通りの方法でプロットを考えはじめました。
まずは何でも良いから名詞を20個上げてみる。
子どもの寝かしつけをしながら浮かんだのはこちら。

A.
子ども・パジャマ・りんご・ぶどう・バナナ・いちご・海苔・はちまき・パソコン・まゆげ・天気・電気・夜・睡眠・明かり・枕・髪の毛・お腹の音・ためいき・寝相

この中から1つの単語を選び、それに関することを10個書く。
選んだのは"はちまき"。
なんでこの単語が出てきたのか、今となっては思い出せません。
ちょっと面白い単語が出てきたなと思って選んでみました。

B.
頭に巻く・布・気が引き締まる・捻って巻く・和風・手拭い・気合いを入れる・ぎゅっとする・白い・威勢がいい

次にAとBを好きに組み合わせて、不思議な言葉を作る。

白いため息
気が引き締まる明かり
お腹の音を頭に巻く
手拭いの寝相
リンゴだと思ってるバナナ
ため息の寝相

これを主題に物語を作っていきます。
この中で私が選んだのは"白いため息"と"ため息の寝相"です。
それらを説明したのがこちら。

人の口から出てきたもの。
ため息を吐いたら白い生物が出てきた。
ため息さんもため息をついてる。

ここら辺でちょっと物語っぽくなってきました。
この作業が1番楽しかったかもしれません。
次にしたのは、その"ため息さん"によって起きる、良いことと悪いことを考える。
それをプロットとして物語を展開する。
これでできた文章は結構長いので、文末に貼っておきます。

これらの工程を経て、人生初の小説が完成しました。
執筆自体はめちゃくちゃに負担だったわけではありません。
思ってた以上に気楽な作業でした。
最近のライティング癖のおかげか、そこまで筆が止まるということもなかったです。

あと意外だったのは、結構いろいろな言葉が出てきたことです。
自分はそこまで高度な文章を読んできたわけではありません。
1番好きな小説ジャンルはWeb小説ですし。
だから小説を執筆するにあたって、喋るくらいの平易な言葉しか使えないだろうと思っていました。

実際に小説を書いてみると、思ったよりも難しい言葉が浮かんできました。
むしろ、正しい使い方が悩むようなものもありました。
とはいえ読みやすい文章を心がけたいので、なるべく難しい言葉は使わない方向にしました。

他に思ったのは、以前は物事の詳細を描けなかったのですが、今回は長くなりすぎるくらい詳細が浮かんだなぁと。
早く次の展開に行きたいと思うくらい、物や事の説明を入れてしまい、進めないもどかしさを感じました。

中学生の頃はプロットくらいの簡易な文章しか書けませんでした。
それが今では頭の中にある映像を細かく説明する文章力のようなものがありました。
これは嬉しい驚きです。

実際に小説を書いてみると、予想外のことが色々ありました。
もっと数をこなして、不自由を感じることを減らしたいなと思います。

それこそフィクションは限りなく文章が書けそうだったので、noteのネタに困ったら小説を書くようにしのようかと、消極的な思いが浮かびます。
書ける文章の選択肢が増えたのは、何にせよ嬉しいことです。

上で作った言葉で、"お腹の音を頭に巻く"というのが気になったので、次はこれで何か書いてみようかな。

プロット
仕事中、後輩のミスで修正作業をしなくちゃいけなくなった。ふうってため息。そしたらなんか白いもくもくしたものが出てきた。しかも喋り出した。女性みたい。あまりにもおかしな現象で、慌ててバックヤードに。話を聞くと、彼女はため息さん。口癖はふう、困ったわぁ。
良いこと、ちょっとした憂鬱が吹っ飛ぶくらいおかしなことが起きた。それどころじゃない!って感じ。
悪いこと、仕事が中断されていること。ため息ばっかりつかれて、イライラしてくる。
どうにかため息をやめてほしくて聞いてみる。
仕事が中断していることに気づいて、とりあえずため息さんはポケットに隠して仕事に戻る。あー疲れたって少しの残業が終わる。制服を脱ぐ時にため息さんのことを思い出す。取り出してみると寝てる。手を合わせて頭の下に置いて、横を向いてる感じ。取り敢えずため息さんをすてることもできず家に帰る。帰宅し、ご飯を食べようとすると起きたため息さん。ハの字眉毛でため息ばっかりついてる。ああだこうだと面倒臭い。自分は関係ないし、どこかに行ってくれないか聞いてみる。あなたから出てきたから離れられないと言われる。困った。なんとかしたい。でも包丁で切るわけにもいかないし。ゴミ箱に入れるわけにも。一緒にテレビを見てたら楽しそうな顔になってきた。恋バナなんかもし始めたら、楽しい夜になってきた。そろそろ寝なきゃってなったら、ため息ふう。電気を消しておやすみなさい。またあの寝相なのかな。起きたらため息さんがいた形跡はあるけど、いなくなってる。そんな存在がいたことを忘れてる。でも形跡はある。昨日の後輩のミスも思い出さない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?