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デート/子どもと、楽しめる博物館

先日GW中に国際フォーラムで開催されていたラフォルジュルネに行ってきました。

その時お昼ご飯を食べに行ったのが、隣の東京駅にあるKITTE丸の内です。

https://marunouchi.jp-kitte.jp

KITTE丸の内は、日本郵便が展開する商業施設です。
外観は昔ながらの郵便局ですが、中に入るととってもオシャレなお店がたくさん入っています。

そのKITTE丸の内の中にある美術館がとても面白かったのです。
インターメディアテクという名称で、東京大学のコレクションを常設展として開催しています。

入館は無料で、動画はNGですが、写真撮影はOKとのことです。
展示されているのは長年東京大学が収集してきた学術標本とのことです。

学術標本とはなんぞや?という感じですが、それこそ動物の標本や仏像、クジラの骨なんかもありました。
展示されているものはあまりにも多岐に渡り「ワケ分からん」ものがたくさんあります。

その「ワケわからん」感じが、誰かと見に行くのにピッタリです。
私は母親と一緒に行ったのですが、見ている間のテーマは「ひとつ持って帰るとしたらどれがいいか」です。
なんかわからん像や、古めかしい機械、キレイな石なんかもあって、人によって魅力を感じるものは違いそうです。

あれがいいな、これがいいなと話しながら展示を見ると楽しいですよ。
ちなみに私はイランかどこかの古い像が1番気に入りました。
なんの動物かもよく分からないのですが、ヘンテコで可愛くてお気に入りです。

展示物も面白いのですが、展示方法もかなり魅力的です。
美術館なんかだと通常は白い壁紙に絵を飾るわけで、立体物の展示も白い背景と黒い台に陳列するイメージがあります。
それがこのインターメディアテクでは、古い家具の上に収集物を展示しています。

それも東京大学の持ち物なのかな?と思ったりするのですが、アンティーク家具の濃い茶色が良い雰囲気を醸し出しています。
その家具を背景に展示物を写真に撮ったらなかなか映えたりしないかなーなんて思いながら見ていました。

展示の一部には古い講堂を模している箇所もあり、展示だけではなく、空間そのものも楽しめるようになっています。

他には、日本の仏像があったのですが、その展示方法がとても斬新でした。
仏像としては弥勒菩薩のような半跏像(片足を組んで座っている像)で、阿修羅像のような脱活乾漆造でした。

その仏像が柱の上に座っており、見る人を見下ろすように展示されていました。
大きな仏像の顔を見上げることはありますが、赤ちゃんサイズの座像を見上げる経験ははじめてかもしれません。

仏様に見下ろされ、何時代の仏様かな?と慎ましい気持ちでキャプションを見たらびっくり。
2000年代の作品でした。
えー現代にもこんな仏様を作ってる人がいるんだー!と驚きました。

インターメディアテクは人によって楽しみ方の違う博物館かと思います。
だからこそ、誰かと気軽にお喋りしながら見ることをおすすめします。
「なにこれ!」とか「気持ち悪い!」とかでもいいので、リアクションをとりながら、会話しながら見ることでより楽しめる展示内容だと思います。

ぜひデート先に困ったカップルさん、子どもとのお出かけ先に悩む親御さん、ランチやショッピングのついでにインターメディアテクに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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