読書好きが実家に帰ると必ずすること

このコロナ禍でお盆中の帰省を検討される方も多くいらっしゃると思います。家族の顔を見ることができず寂しい思いをされている方や、逆に実家や義理の両親の家などに帰省することがなくなってほっとされた方もいるかもしれません。

今回は帰省というテーマで読書が好きな私が「実家に帰ると必ずすること」を紹介したいと思います。

1. 積読本を読む、あるいは眺める

私は一人暮らしをしているので、読み終わった本や増えた本の一部を実家に持ち帰って自室の本棚に追加します。帰省してまずやるのはこれですね。母親が大抵「あんた!ここは倉庫じゃないんだからね!?いい加減にしなさいよ!その本どうにかしなさい!」などと怒ってきますが、ここは無視。

次に本棚をしげしげと眺めます。あぁこんな本もあった、あんな本もあった…と思い出に浸っているとふと読み切った記憶のない本の背表紙が目に留まります。

なるほど、この2冊は大学時代に買ったものの読み終えていない本でした。そこで『菊と刀』を手に取ってみます。3分の1程度読んだところで栞が挟んであったのでそこまで読んで飽きたか挫折したかしたんだな…、そういえば留学前に勉強しておこうと思ったんだっけ…結局留学先にも持って行って眠れない夜に読み返した記憶がある。あぁ懐かしい、あの頃は勉強が楽しかったなぁ…戻りたいと感傷に浸る。おセンチな気持ちになりつつパラパラと読んでみるもなんとなく頭に入ってこない………まあ、また日本文化について知りたいと思ったタイミングで読もう……。そっと本棚に戻します。本棚を改めて眺めるというのも大いにアリだと私は思います。

2. 『バーナード嬢曰く。』を読み返してこれから読みたい本を追加する

『バーナード嬢曰く。』は読書好きならたまらない漫画シリーズです。あまり本を読むのが得意でないが読書家ぶりたい主人公町田さわ子、SFが大好きな読書家の神林、ちょっとニヒルな男子生徒遠藤、図書委員でシャーロキアンの長谷川さん。4人の高校生が学校の図書室で本について熱く語ったり、あれこれ思いめぐらせたりする日常系ギャグ漫画です。

これを読むと作者の本の趣味の幅広いなぁ~~~…と感心してしまいます。ちょっとSFに偏ってる傾向はあるものの、神林が熱く語っているシーンなんかを見ると自分もつい読みたくなってきます。必ず本屋に行きたくなる。

4巻を読み返していて、遠藤と長谷川さん(なぜか彼女はさん付けしたくなる)が机の下で二人きりで同じ本を読んでいるシーンに猛烈に胸が締め付けられ、救心が必要か?と思うくらいにきゅんとしてしまいました。前回読んだときはそうでもなかったのですが…。たまに読み返すとこういった再発見があるのも面白いです。

3. 家族の蔵書を手に取ってみる

うちの父親は自己啓発やビジネス書が好きで新刊・古本問わず色々持っています。これも母親の怒りの種の一つですね。車の中や、タンスの一角、布団のそばなどあらゆるところで増殖しているので…。そんな父親の蔵書がどれほど増えたのか、それをチェックするのは帰省時の楽しみの一つです。私はあまり自己啓発やビジネス書を読まないのですが、気になっていた本がたまたまあると借りて読んでいます。思いがけない発見があるのが父親の蔵書の良いところ。

また、妹も私が読まないジャンルの本を持っているので妹の部屋にも侵入します。妹が大学生だった頃、授業で使った新書や専門書も興味深いですし、彼女が個人的に購入した本…世界のサンドイッチや世界のゴミ箱の写真集…なども面白そうでした。

他人の本棚を覗くという行為に密かな悦びを感じるのは恐らく私だけではないはず…!

おわりに…

以上つらつらと書いてみましたが、まさか帰省するのも難しい状況になるだなんて誰も思わなかったですよね。これに良し悪しあるとは思いますが、今後状況が落ち着いて、帰省する機会があった時に何か帰省の際の楽しみ方として皆さんの参考になればなぁと思います。


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