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通りすがりのドイツ語

Hallo, Guten Tag!

1週間空いてしまいましたが、今回は、ここ1週間くらいで仕事やプライベートの日常の中で触れたドイツ語に、かなり適当なコメントを付けて振り返ってみようと思います。

新しいですね^ ^
書こうと思っているテーマはたくさんあるのですが、まとめる力が間に合ってないため・・(笑)。



感情を出さない(Emotionen nicht zeigen)

調べものついでに、政治犯として捉えられた人たちの最終弁論集のドイツ語訳を聞いていて。

検察官たちの無感情な様子について触れられている箇所で、数日前のことを思い出しました。

初めて彼女に会ったのは、彼女がまだ3歳の時。
ドイツで13歳に成長した彼女は先日、将来の夢は検察官だと教えてくれた。
そして検察官に必要な素質は感情を抑えることだ、と言った。

自分さえも押し流しそうな、他者の感情に触れて大きく揺さぶられる13歳の心は、心許なく思えるのだろうな。

そんな心がもう思い出せない・・ことも思い出しました(笑)


気管切開(Luftröhrenschnitt)

通訳現場にて。

気管切開をTracheotomieと訳すと、医者は訳出の正しいことを確認出来て安心するかもしれない。でも臨床の場で患者さんが理解しやすいのは、一般的なLuftröhrenschnittかな。

切開・切除、短くするなどを意味するtomeに由来する接尾語を持つTracheotomieは医学用語だけれど、接尾語や接頭語から意味にあたりをつけておけると、ラテン語やギリシャ語由来の専門用語も省エネで記憶できる。


国是(Staatsräson)

ドイツの友人との通話中にて。話題はイスラエルのことに。

「国是(Staatsräson) とは言うけれど・・。」
久々に聞いた、この言葉。
メルケル元首相が数年前に言及した時に、初めて出会った言葉だった。

広義には長期的な政策とか、国の基本方針とか言い換えることも可能な言葉。
でもこの言葉がドイツ連邦共和国のそれとして用いられるとき、その内容はほぼ常に「イスラエルの安全保障を担保する」ことを意味している・・と思う。


しょうがない(Da kann man nichts machen)

研修にて。日本で稼働停止になっている工場があり、影響のあるドイツの関係先へ連絡。

(独):「仕方ないね」(Da kann man nichts machen.)

と使われる場合もあれば、自分の責任の及ぶ範囲内のことでも「仕方ない」、「担当じゃありません」、「私の仕事じゃありません」、「無理です」というドイツ語を聞く人は少なくないと思う。

ドイツに移住し始めの数年、特にこのようなフレーズに出会いやすい役所での対応に、心を痛めている人たちへ。

こんなに邪険にされたら、肩を落として窓口から引き返すしかない、と思うかもしれない。
しかし、
相手はここからが会話と思っている節もあるから食い下がってみてほしい。

今まで聞いた、最もユニークな、仕事を拒否するときのフレーズ。
Meine Kreativitätschakren sind gerade blockiert.
(私の第2のチャクラ、いま閉じちゃってるから)

( ̄▽ ̄)・・?


恐れ多きことにございます(Untertänigsten Dank!)

ウィーンミュージカルの脚本を読む、というニッチな授業で読んでいる、「Mozart!」の台本から。

まだ少年のモーツァルト(アマデウス)が、その才能に感銘を受けた女帝マリア・テレジアから、褒美をもらう場面。
モーツァルトの父レオポルトがマリア・テレジアに言う謝意の言葉が、
「恐れ多きことにございます」。

実生活で聞いたことない(笑)。

・・そんな非実践ドイツ語(?)の授業も、生徒さんのおかげで非常に楽しませてもらっている。


今日のドイツ語

Staatsanwältin
- (女性)検察官
robotterfaft
- ロボットのような
Produktionsstillstand 
- ライン停止
Kaiserin
-女帝

今日も最後まで読んで下さりありがとうございました。

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