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つうじません。

こんにちは。

知っていると思っている単語も、
使われ方やその文脈では意味をなさない。。。

なんてことはよくありますね、
特定の言い回しや、慣用的に使い方が定まっているイディオムなど、字面からは意味が取りづらいことがあります。

今回はそんな言い回しを考えてみようと思います。

まずは
自己紹介で必ず学習する、こんな一文から。
Ich heiße Emil.
「私はエミールです」

heißenという動詞には、
〜という名前である(名乗る)、という意味もありますが、
〜を意味する、という意味があります。
Wie heißt das auf Japanisch? 
「これ日本語でなんていうの?」
のように。

さて、「私はエミールです」の文に条件の接続詞wennをつけ、そしてそれ以下に「それが正しいなら」となるように例文に肉付けしてみます。
Ich heiße Emil, wenn…
「…なら私はエミールだわ」
助動詞を使うこともあります。
Ich will Emil heißen, wenn das stimmt.
直訳は「それが正しい(本当)なら私はエミールって名乗ったっていいよ」
ですが、

この意味は
「絶対ない」
です。

エミールはどこかに消えちゃってるし、字面からはその訳は絶対ない気がします(笑)。

この言い回し、もはやエミールでなくても構わなくなっているので、ここにはHansやMeierが入ることもあります。

Sollte das Deutschlernen einfach sein, will ich Hans heißen.
「ドイツ語学習が容易だなんていうことはない」

次に、この文を見てみましょう。
Ich verstehe nur Bahnhof.
直訳は、
「駅しかわからない」

・・・意味がわかりません。

そう、この意味は
「意味がわからない」(笑)。

Wenn dich überhaupt irgendjemand versteht, will ich Emil heißen. Ich verstehe dich nämlich nur Bahnhof.
「君のこと分かる人なんているもんか、言ってることがさっぱりなんだもの」


言葉尽くせど越えられない乖離に直面することも世の常と思えばこそ、

通じたらラッキー、

くらいに自身の言葉のりしろを持つといい^ ^

今回も最後まで読んで下さりありがとうございました。

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