人を責めるな!仕組みで防げ!ミスを防げる組織作り
はじめに
はじめまして ニシタク です。Twitter にて 石井克典さんのツイートを拝見して触発され、note初投稿になります。よろしくお願いします。
私の職業はプログラマー兼PMですので、ソフトウェア開発のプロジェクトマネージメント寄りの記事になっています。また、PGとPMの立場の目線が混在しています。解釈違いや分かりづらい表現があればご指摘よろしくお願いします。
この上司の方も素晴らしい方ですね。
ミスが起きてしまったら ”仕組み”を作ろう
ミスしたときに『今度から気をつけます!』と言うだけならば簡単ですが、ほとんど意味はありません。”今度”が起きたときにも、また同じことを繰り返すだけです。
なぜ起きてしまったか?
どうすれば再発を防止することができるのか?
それを考えることが”仕組み”作りの第一歩です。
もちろんミスする前に”仕組み”を作ることができればベストです。
“仕組み”とは何か
一言でまとめるならば
”仕組み”とは、アクシデントを未然に防ぐための多段防御策のことです。
とあるアクシデントが起こったとします。
アプリケーションを納品したばかりの客先で緊急度の高いバグが発生!早急に改修する必要があります。
まずこうなるはずです。
『このバグが発生した部分は誰の担当?一番早く改修できる方法は?』
ここで言われた方は勘違いしてはいけません。言う方も勘違いさせてはいけません。
この”誰が”というのは犯人をあぶり出すために責めているのではなく、問題の早期解決のための情報が欲しいだけです。
個人のミスを責めても何の得にもなりません。萎縮して言い出せない雰囲気をつくってしまうと解決が遅れます。
なぜこのアクシデントが発生してしまったのか?その根本原因を追求し、再発防止策を作ることが重要なのです。
仕様の定義漏れ?コーディングミス?コードレビューは充分だったか?
はたまたテスト不足?単体テストは充分だったか?統合テストは?品質評価レポートの結果は?
皆さんアクシデントに遭遇した時、原因追求のために何個のクエスチョンが出てきますか?
実は原因解決のためのクエスチョンが出れば出るほど、既に多段階に”仕組み”が出来ているのです。
過去に発生してしまったアクシデントを未然に防ぐために、もしくは自身が経験していなくとも知見として、その”仕組み”が既に出来上がっているはずです。
人間はミスするものという考え方
もちろん私自身もミスをします(すみません…😢
いつでも最速でバグゼロを目指して設計、実装していますが、それでもバグは出てしまいます。
大切なことはお客さんの環境でアクシデントを発生させないことです。
お客さんの元で出なかったバグはバグではありません(極論
社内のインシデントで済ますための”仕組み”作りをしましょう。
プロジェクトマネージャーとして工数を見積もる時にも言えることです。工数を最短で見積もったとしてもプロジェクトは生き物です。赤ちゃんです👶
常に進捗状況を把握し、未然に防げるミスは先回りして防ぐ。起こってしまったミスを責めるのではなく、遅延なく改修可能か?再発防止するにはどのような”仕組み”が必要か?
その都度考えてより良い”仕組み”を作っていきましょう!
おわりに
アクシデントを発生させてしまった”人”が悪いわけではありません。それを防げなかった”仕組み”が足りなかったと振り返る良いチャンスです。
しかし、アクシデントを防ぐために多段防御策として”仕組み”を作りすぎると、フットワークが重くなりがちです。
今のプロジェクト(規模)に必要か?時代や開発スタイルに合っているか?もっと負担の少ない巧い”仕組み”は無いか?と、振り返ってみるのも大切なことだと考えます。
形骸化した”仕組み”に価値はありません。”仕組み”は生モノです。
皆さんが上手く行っている”仕組み”、これは失敗だったと思う”仕組み”があればぜひコメント欄やTwitterなどのSNSで教えてください。ご意見・ご感想お待ちしております。
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