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相性占いでいい結果が出たことないと自慢する私の母

急にこんな話を思い出した。

両親の相性占いがことごとく悪かったという話。

うちの両親は、なれそめとかお互いどこが好きで結婚したのかとか、そういうのをあまり話す方ではなかった。だから、聞いたことのある昔話はすごく少ないけど、その中のひとつに相性占いの話があった。

曰く、どんな相性占いを受けても結果がことごとく悪かったのだそうだ。手相とか、星座とか、誕生日とか。とにかくありとあらゆる占いで「相性が悪い」と言われたらしい。

それでも結婚して、なんだかんだ結婚生活が続いている。最近はどう思っているか分からないけど、私が小学生くらいの時にこの話を私にした母の見解は「占いなんて当てにならない」「悪いと言われ続けて結婚したから、これ以上悪くならない」だった。

前向きなんだか、単なるチャレンジャーなんだか知らないけど、よく結婚したよな、という気もする。

確かに、占いに振り回されるほど信じてもいなかったという話なんだろうけど、それでも結婚しようかなという時にどの占いでも相性が悪いと言われたら多少は不安になりそうな気もする。

「相性悪かったねー」
「まあ、占いなんて信じてないし」

と、言ったところだろうか。

性格が正反対に見える両親だけど、こういう所は似てるんだと思う。

悪いと言われ続けてるのに。何度も占いをやってみる両親を想像するとちょっとかわいいし、多分「また悪かった」と、笑っていたんじゃないかと思う。

楽しく占いを受けていた2人が結婚して、今も当時のまま楽しいかどうかは分からない。だけど、そのくらい軽い気持ちでいられる時が結婚のタイミングなのかなという気もする。

占いに振り回されたり、恋愛や結婚をシビアに考えすぎたら、きっと相性100%の相手でも決断できない。

「相性悪い」という結果を笑い飛ばして結婚した両親は、ちゃんとタイミングを掴んでいたんだなと思う。

人生って変な縁でできてるのかも。


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