本の海を泳ぎたい
仕事の帰り道とか、待ち合わせまでの時間とか、ちょっとした時間によく書店に立ち寄る。
もちろん読書が好きなので本を買う目的もあるのだけど、書店の雰囲気が好きなのだ。
本棚に無数に並ぶ本の中にたくさんの言葉があって、作者の思いがつまっている。
読みたい本が次々に出てきて、読んでも読んでも読みきれないほどの本に囲まれる空間にワクワクする。そして、同時にちょっと切なさを感じる。
美女と野獣に出てくる図書室のように読みきれないほどの本に囲まれて、幸せだけど、このすべてを読むことはできないんだなという、ちょっと欲張りな切なさ。
言葉の海に溺れたいと思うほど本が恋しくなる時があって、そういう時にこの切なさが押し寄せてくる。
そんなことを思いながら本棚の間を漂って、気になった本を何冊か選んで家に帰る。
そうやって選んだ本を読むのが、結構至福の時間。
次は何を読もうかな。
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