お屋敷に帰宅した日
お屋敷。つまり、人生初のメイドカフェに行ってきた話である。
私ひとりだったら、きっと人生で一度も行くことはなかったであろう異空間に迷い込んだのは、友達が一緒に行こうと誘ってくれたからだ。
行くまでは可愛らしすぎる空間に太刀打ちできる気がしなくて、ちょっと気まずくて終始恥ずかしい感じになるんじゃないかと思っていたけど、案内してくれるメイドさんが少しもブレずに「永遠の17歳です!」と言い切ったので、気恥ずかしさを超えて"いっそ清々しい!"みたいな気持ちになって、思っていたよりはノリノリで楽しめた。
おかげで無事に萌え萌えジュースを作ることができた。
写真を撮ったり、ラテアートを描いたりしてもらう以外は友達と2人だったこともあってすごく話しをする感じでもなかったけど、初心者の私にはそれくらいがちょうどよかったと思う。
ちなみに、ここでの私は小さい頃に家出してなかなか帰ってこなかったお嬢様(初来店)だ。入場料はお家賃で、足元の段差はドジっ子トラップ。
入口を入れば「お帰りなさい」で、帰るときは「お嬢様のお出かけです」で見送られる。完璧な世界だ。
なかなかできない貴重な経験ができたし、やっぱり見ると聞くとでは感じ方がまるで違う。思っていたよりはだいぶ楽しめたんじゃないかと思う。
何事もまずは経験してみて損はないけど、私はまたしばらく家出することになりそうだ。
きっと、いつか帰ります…
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?