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読書感想文の思い出

今でこそ書くのがそこそこ好きでnoteとか始めるようなタイプですが、小学生の頃は作文がとにかく苦手だった。

とくに読書感想文は数行で書くことがなくなるか、延々とあらすじを書くかしかできなくて、夏休みの宿題の中でもダントツで嫌いだったんじゃないか…と思う。(多分、1回くらいは提出してない年があったんじゃないかな…)

それでも宿題はやらなきゃいけないし、小学生の頃は親が何としても子供に宿題をやらせようとする。我が家も当然、我が子に「宿題やらなくていい」とは言ってくれず、ある年の夏休み、ついに読書感想文の乱が起きた。

本を読んでも感想が書けない私に、親が最初に考えた作戦は「読書感想文の書き方」みたいなマンガを与えること。

読書感想文や作文全般の書き方を説明してくれる、面白くもないそのマンガを読んだところで、今まで書けなかった子供が突然水を得た魚のように文章を書き始めるわけもなく、やっぱり数行で終わる読書感想文。

見かねた親がついにそのマンガに書かれたコツをかみ砕いて説明し始めて、その説明を聞きながら読書感想文を書くけど、そもそもそのコツどういう意味なの?状態の私の頭には全く入ってこず、もう半泣き(大泣き?)状態で原稿用紙に文字を書く。

詳細はあんまり覚えてないけど、その日はとにかく書くのがツラかった。ひたすらツライという印象が強烈に残っているのに、書くのが嫌いにならなかったんだろうか。その数年後、私は作文で何かの賞をもらっている。

これ今でも不思議で、いつから私は書くのが好きだと思うようになったのか分からない。あんなに泣きながら読書感想文を書いてたのに、好きになるポイントあった?と自分のことながら疑問である。

いつか、好きになったきっかけを思い出せる日が来るといいな。

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