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“生きもの番組好き少年”だった私がファーブルにほれ直すまで

突然ですが、ファーブルの『昆虫記』を読んだことはありますか?
日曜夜「ダーウィンが来た!」をご覧になったことはありますか?
では、「生きもの地球紀行」という番組を覚えているでしょうか?

この記事はどこにでもいそうな一人の“生きもの番組好き”だった私がNHKディレクターになり、“ファーブル生誕200年の特集番組”を作るまでのお話です。

長いようで短い、偶然のようで何かに導かれたような日々がありました。虫好き・生きもの好きの方、動物番組が好きな方、そしてひょんな事がきっかけで一つの番組が出来上がるまでに興味のある方、ぜひぜひ最後までお付き合い下さい!


『生きもの地球紀行』に憧れて

はじめまして。
NHKエンタープライズ・自然科学部ディレクターの大野慶人です。「ダーウィンが来た!」など自然番組を作る部署にいます。

ちなみに好きな動物はアルマジロ。好きな昆虫はカミキリムシの仲間です。この夏は初めてナナフシモドキを飼いました。物静かで、手から葉っぱを食べてくれるんです。かわいい・・・。

脱皮したあとに残る抜け殻、どこかで見たことありませんか?まるで「ファンタスティックビースト」に出てくるボウトラックルそのもの!虫たちって本当に小さな驚きに満ちています。

ナナフシモドキの画像2枚
(桜の葉を食べるナナフシモドキ / 脱皮後の抜け殻)

余談はさておき。
私は子どものころから自然番組が大好きでした。特に毎週楽しみにしていたのが、NHK「生きもの地球紀行」とTBS「どうぶつ奇想天外!」。同時期の番組だったので、両方ご覧になっていた方は多いのではないでしょうか?

今でも思い出すのは、「生きもの地球紀行」が最終回を迎えると知ったときのこと。

大切なものが奪われる気がして、いてもたってもいられずNHKに電話をかけ、「終わらせないでほしい」と手紙も書きました。その後すぐに後継となる自然番組「地球!ふしぎ大自然」が放送されると知り、当時の私は「思いが届いた!」と喜んだものです。

今思えば、なんと純粋な少年だったことか・・・。

サルと過ごした学生が、ディレクターに

自然番組に漠然と、しかし強い憧れをもっていた私は、大学の生物学科へ進学しました。

頭にあったのはやはり、テレビで見た生きものたちの不思議な行動でした。最初は野外に出てフィールド研究をしたいと思っていたのですが、「待てよ?行動は脳によって生み出されているのだから、脳を研究しよう」という考えに至り、研究室は「脳科学」という分野を選択しました。

それからはニホンザルと一緒に過ごす日々。サルと1対1で意思疎通を図りながら、サルの行動とそれを決定づける記憶について研究しました。

一方、大学では「放送研究部」という部活でラジオ番組を作っていました。それが縁でNHK仙台放送局でアルバイトをすることになり、ディレクターやアナウンサーと関わる中で、自分の中の「自然番組を作りたい」という憧れが将来の仕事と結びついていったんです。

インドでリスを手に載せている筆者の写真
学生時代、インドにて

その後、運良くNHKに就職し、様々なジャンルの番組制作を経て、2021年秋から念願の自然番組を作る部署へ。
同じ部屋には当時「生きもの地球紀行」を作っていた先輩たちがたくさん!正直、それを思う度に心が震えます。

テレビの自然番組に人生を導かれた私が、今度は誰かの人生を変えるかもしれないテレビ番組を作る立場になるとは・・・。感慨深いと同時に、責任を持って一つ一つの番組を作っていこう、と日々強く思っています。

番組スタッフルームの入り口に動物のパネルがたくさん貼ってある写真
(「ダーウィンが来た!」スタッフルーム入り口)

ファーブルとの二度目の出会い

さて、今回私が制作したのが、『昆虫記』を書いたファーブルが「ダーウィンが来た!」に登場する「ファーブルが来た!」という回、そしてその後に続く89分の特集番組「ビヨンド・ファーブル」です。
(特集番組の放送はこれからです。放送予定は記事の最後の方でお伝えします!)

2023年はファーブルが生まれてちょうど200年。放送は、誕生月の12月にタイミングを合わせました。

しかしこの企画の始まりは、実は遠く6年前までさかのぼります。 

2017年、私がNHK高知局から東京に転勤してきたときのこと。
家の周りに、どこか子どもと一緒に行けるおもしろい場所はないかと自治体のパンフレットを開いていると、「ファーブル昆虫館」という文字が目に留まりました。

ファーブル・・・!
それを見た瞬間、自分が子どものころに読んだ昆虫記やファーブルの伝記が一瞬にして思い出されました。

フンコロガシという不思議な虫の存在を初めて知った衝撃、それを徹底的に観察したファーブルというなんだかすごい人の存在、狩りバチの一見奇妙な行動を次々明らかにしていく巧妙な実験、それらが一気によみがえってきたんです。

早速訪ねてみると、そこは虫とファーブルの魅力がぎゅっと詰まった夢空間でした。これが今回の番組取材でお世話になった、NPO法人日本アンリ・ファーブル会が運営するファーブル昆虫館「虫の詩人の館」との出会いでした。

たまたま近くに引っ越したことがきっかけとなり、子どものころ夢中になったファーブルと、時を越え大人になってから、“二度目の出会い”を果たすことになったのです。

黄緑と白の四角い建物外観写真
(ファーブル昆虫館)
建物の中に大人や子供がいる様子の写真
(ファーブル昆虫館 内観)

取材の中で出会った虫屋(昆虫が好きな人たち)の皆さんに比べると私なんか足元にも及ばないんですが、かつては私も虫捕りに明け暮れた昆虫少年の端くれでした。

実家は新潟県妙高市という山あいの田舎で、家の周りに田んぼも森も川もある、自然豊かな場所です。
小学生のときは学校から帰ると毎日のように虫捕りへ。バケツいっぱいにイナゴを入れたり、1シーズンに何匹アゲハチョウを捕まえられるか自分との闘いをしたり。

忘れられないのは、通り過ぎるシオカラトンボめがけて網を振ったときのこと。

何かが同時に網に飛び込んできた!?
見るとモンシロチョウをくわえたオニヤンマの姿が!

なんと一度に3種の虫を捕まえてしまったんです。
あれはきっと人生に一度きりの奇跡に違いありません。

水辺の向こうに見える妙高山の写真
(妙高山の絶景スポット)
川沿いで虫取り網を持っている子ども達2人の写真
(子どもたちと虫捕り)

「ビヨンド・ファーブル」との出会い

ファーブル昆虫館に通う中で、あるとき目に留まったのが、壁に貼られた一枚の記事の切り抜きでした。

ファーブル昆虫館の館長・奥本大三郎さんが30年をかけて、全10巻の昆虫記をゼロから訳し直した「完訳版」が完成し、最近出版されたというんです。

久しぶりに昆虫記を読んでみようかな、と1巻を読み始めると・・・なんというか、脳の奥がパチパチと活性化する、とでも言えばいいのか、とにかく新鮮な驚きがありました。
私が子どものころに読んだ昆虫記とは比べものにならないくらい、濃密でポップで魅力あふれた昆虫の世界が広がっていたんです。「これが本当の昆虫記なのか!」。

昆虫記はどこかで子どもの読み物と思い込んでいましたが、大人になって読んでこそおもしろい。昆虫記の魅力を自分はまだ全然知らなかったんだ、と気付きました。

完訳版が完結し、数年後には生誕200年を迎えるファーブル。これを機に「ファーブルを番組にしたらおもしろいのではないか?」と初めて思った瞬間でした。

20冊ならぶ「ファーブル昆虫記」完訳版の写真
(「ファーブル昆虫記」完訳版)

しかし番組の企画はなかなかGoサインが出ないものです。何度も書き替えて提案するも、あと一歩が足りず、生誕200年の年は迫ります。このまま番組はできないのか・・・。

そんな中、転機となったのはある先生の取材でした。
東京大学の神﨑亮平さんです。ファーブルが発見した昆虫のフェロモンという物質の研究を世界的にリードしてきた研究者で、まさに現代のファーブルの一人とも言える方です。

私が考えていた番組コンセプトは「ファーブル生誕200年を迎えた今、ファーブルのすごさを改めて見つめ、はるかに進歩した昆虫研究の最前線を特集する」というもの。
この趣旨に神﨑先生は大賛成して下さり、こうおっしゃいました。

まさに今はビヨンド・ファーブルの時代ですよ

その言葉に、ビビビッときました。私がやりたかったことと、今ファーブルの番組を作る意味が、この一言に詰まっていたんです。

研究室内でインタビューを受けている神﨑さんの画像
(神﨑亮平さん/東京大学 先端科学技術研究センター)

この切り口が突破口となり、ついにGoサインが出ました。

ファーブルの功績をたどりつつ、“現代のファーブル”たちへと絶え間なく続いてきた昆虫研究の最前線を見ていく、という軸が決まり制作がスタートしました。

1枚の画像に5人の研究者たちの顔が載っている写真
(“現代のファーブル”のみなさん)

ダンスしてくれないフンコロガシ

番組の中でぜひとも取り上げたかった虫、それはフンコロガシです。ファーブルが最も愛した虫といえるかもしれません。昆虫記の第1巻冒頭に始まり、全巻通していろいろな種類のフンコロガシが登場します。

今回取材したのは、「フンコロガシがフンの球を転がすとき、“天の川”を道しるべにして進む方向を決めている」という研究でした。
これまでに太陽や月を道しるべにしていることがわかっていたのですが、それらがなくても、天の川のような淡い光を道しるべにできるというのです。

実はこの研究、2013年にイグ・ノーベル賞(人々を笑わせ、考えさせるユニークな研究に贈られる)を受賞するほど世界を驚かせたもの。
しかしフンコロガシのこの興味深い行動がきちんと映像で収められたことは、私の知る限りありません。

そこで今年3月、私たち撮影クルーはスウェーデン南部の街、ルンドに向かいました。

茶色いレンガ造りの建物外観写真
(フンコロガシの実験の撮影の舞台 Vattenhallen Science Center)

訪ねたのは、ルンド大学の研究者ダッケさん。スウェーデンの科学番組にも出演する超多忙な方で、取材を断ることも多いそうですが、今回快く私たちを迎え入れてくれました。その理由は「ファーブルの番組だから」。

なるほど、私たちはファーブルのおかげで取材できたわけか。
ファーブルの存在は、日本のみならず世界中に、今も影響を与えているんですね。

飼育室のなかでダッケさんに取材をしている様子
(12種100匹以上のフンコロガシがいる飼育室で)

スウェーデンでの撮影でどうしても狙いたかったのは、ダッケ先生が“フンコロガシダンス”と呼ぶ行動でした。

フンコロガシはフンの球に上った後、くるりと一回転して周りの景色を確かめます。このダンス、フンの球とフンコロガシさえ用意できれば、正直簡単に撮影できるだろうと考えていました。ところが、意外にも難しかったんです。

フンとフンコロガシを片手に持ち微笑むダッケさん写真
(ダッケさんとフンコロガシ)

試しにフンコロガシを球の近くにそっと置くと、一番最初は見事に360度の1回転。

「よし、本番だ!」と思ってカメラを回すと、2度目からは90度や180度など、ちょこっと回っただけですぐ転がし始めてしまいます。

明るい実験室はアフリカの草原とは違い、目印になるものがたくさんあります。だからおそらく周りの景色を一瞬で覚えてしまったのでしょう。
なんと頭のいい(?)ことか!

そこで球の位置をずらしたり、照明の位置を変えてみたりしても、きれいなダンスはなかなかしてくれません。別の個体で試しても気分が乗らないのか球に上らず。
半日かけても満足のいく映像が撮れませんでした。他の撮影もありこればかりに時間をかけていられません。

が、どうしても必要な映像です。
そこで翌日、別の撮影を早めに終えて再びチャレンジ。何匹か交代しながら50回以上トライしたでしょうか。ついに、「Beautiful dance!」と研究者が思わず声を上げる見事なダンスが撮れました!
私たち撮影クルーも歓喜。お付き合いいただいた研究者とフンコロガシたちに本当に感謝です!

丸いフンの上にのっている黒いフンコロガシの写真
(ダンス中のフンコロガシ)

生まれ変わったアルマスへ

ファーブルの足跡も追いかけた今回の番組では、ロケで貴重な現場に立ち会うことができました。

それは、フランスにあるファーブルの住居兼研究所「アルマス」が生まれ変わる瞬間です。

南フランスの言葉で「荒れ地」を意味するアルマスの敷地内には、その名の通り自然状態に近い1ヘクタールもの庭があります。
何度も引っ越しを繰り返したファーブルが最後に見つけた理想郷ともいえる場所で、ファーブルはここに多様な植物を植えて昆虫を呼び寄せ、昆虫記に登場する虫のほとんどを観察したといいます。

緑豊かなファーブルの庭ごしに向こう側に見える、クリーム色の建物外観
(ファーブルの庭から見た家の外観)
ひとり用のこぢんまりとした木の机といすが、部屋のなかに置いてある写真
(この机で昆虫記を書いた)

今では博物館として公開されているアルマスは、ファーブルに夢中になったものなら誰もが憧れる場所。私もぜひ訪ねて撮影したいと思い探ってみると、生誕200年を機にリニューアル工事中で閉館しているといいます。

なんとタイミングが悪い…と落胆したのもつかの間、工事が終わる6月に一般オープンを予定しているとのこと。これは新生アルマスの姿をいち早く撮影する、またとないチャンスです!

交渉の結果、オープン予定の6月に撮影に伺えることになりました。
南フランスの6月は一年で最も気候や景色がいい季節といわれます。生誕200年の今年に撮影するからこそ巡り会えたタイミング。
いくつかのピースが組み合わさったときのこの感覚は、番組制作をしていてときどき味わえる、小さな喜びです。

新生アルマス、初公開の日。
今でもファーブルを敬愛する100人以上が集まり、ファーブル生誕200年とリニューアルオープンを祝っていました。

「昔NHKが撮影に来たことを覚えている」というおじいさんや「この庭にこれほど人が集まったのは初めて」と驚くおばあさん。ファーブルを尊敬し、初めてやって来た若者もいました。
気持ちいい晴天のもと、記念式典が開かれカクテルパーティー。おしゃれです。

木々のなか、式典で話す人を見守る大勢の人達の写真
木々のなか、チーズの料理を準備している人や、楽しそうに話をしている人たちの写真

このリニューアルプロジェクトを格段の思い入れを持って進めてきたのが、フランス国立自然史博物館の皆さん。

南フランスで生涯を過ごしたファーブルは、フランス全土で見れば決して有名ではありません。むしろほとんどの人がその存在を忘れています。

しかし今の時代こそ、ファーブルのような、小さな虫と身近な自然を見つめるまなざしを大切にしてほしいと彼らは願い、生誕200年をそのきっかけにしようとしていました。

彼らは、日本から来た私たちに全面協力してくれました。
それは、小さいころから虫と親しむ子が多い日本で、どの国よりもファーブルが愛されていることを知っているから。
私たちの熱い要望に応えて、本来は立ち入り禁止の部屋まで撮影を許可してくれたんです。(その模様は89分の特集番組で!)

私にはこの貴重な瞬間・貴重な場所を記録し番組で届けることが、一つの使命のような気がしていました。

建物の前で、5人がこちらを見ている写真
(国立自然史博物館のジェロームさん[中央]とロケクルー)

アルマスに生き続けるファーブル

そしてもう一つ、忘れられないのが、アルマスの庭に生きる虫たちとの出会いです。

滞在4日間の中で、虫の撮影にあてられたのは1日1~2時間ほど。しかし限られた撮影時間の中でも、多くの虫に出会えました。

アルマスを囲む土壁に行列を作るアリ、
その壁を登るカマキリの幼虫、
昼間なのに羽化したばかりのセミも発見。
そして大きな羽音を響かせ舞い降りたのは、美しいウバタマムシの仲間。

すべてファーブルがかつてこの庭で観察した虫です。
そして一匹一匹が、ファーブルが庭を作った当時からこの庭で命をつないできた虫たち。

そう思うと、まるで時を越えてファーブルに出会ったかのような感覚になりました。
今もファーブルがこの庭で生きている…というのは言い過ぎかもしれませんが、少なくともファーブルの息吹はアルマスのそこかしこに息づいているように感じました。

壁をのぼる小さな緑色のカマキリの写真
(カマキリの仲間の幼虫)
葉にくっつく、緑色に輝くウバタマムシの写真
(ウバタマムシの仲間)
木にぶらさがる、羽化後のセミの写真
(エゾゼミの仲間)

こうして、昆虫やファーブルに夢中になりながら撮影をした「ダーウィンが来た!」の「ファーブルが来た!」。無事に完成し、12月3日に放送することができました。
(見逃し配信はこちらから!)

その内容を拡大した特集番組も、まもなく放送です!

『ビヨンド・ファーブル~200年後の『新・昆虫記』~』(89分)
2023/12/8(金)後9:05~10:34【BSP4K】
2023/12/16(土)後11:00~翌前0:29【BS】

特別に撮影させていただいたアルマスの部屋、そしてフェロモンを利用した驚きの最新研究やハサミムシの超美しい姿など、たっぷりとお届けします。

俳優の森崎ウィンさんが、現代によみがえったファーブル役を。そしてナレーションは、私が大好きだった生きもの番組「どうぶつ奇想天外!」の初代アナウンサー雨宮塔子さんにお願いしました!

ちょっと長い尺、そして遅い時間にはなりますが、ぜひゆっくりとご覧下さい。

番組タイトル画像。セミやカマキリなどの6種類の昆虫のイラストのなかに「ビヨンド・ファーブル」生誕200年の新・昆虫記 と書いてある

足元を見つめる… 簡単なようで難しい

今回、改めて「ファーブル昆虫記」を読んで気付いたことがあります。それは「昆虫記」の中に、ケムシにハエ、ミノムシ、シデムシ、小さな小さな寄生バチなど、嫌われ者や日陰者のマイナーな虫たちもたくさん描かれているということ。

それらを徹底的に見つめることで、ファーブルはどんな虫にも、驚くべき生態や唯一無二の能力、そして人知が及ばないような謎があることを見いだしています。

昆虫採集のために海外に行くことは一度もなく、南フランスに暮らす虫にこだわり続けたファーブル。

身近なところにこそ不思議は隠れており、そこには必ず新しい発見がある」ということを、ファーブルは人生を通して体現したように思います。

墓石が黒い柵におおわれ、なかには多様な植物が生えている写真
(緑に囲まれたファーブルの墓)

翻って私は、足元に目を向けているのか…。
虫のことだけではありません。あっという間に過ぎ去っていく時間の中で、小さな驚きや幸せを見過ごしていないか?身近な人とちゃんと向き合っているだろうか?

ちょっと飛躍しているかもしれませんが、ファーブル昆虫記を読むことは、そんなことを考えるきっかけを私に与えてくれました。

ファーブルって改めて、すごい人だったんだなぁ…。
子どものとき感じたすごさとはまた別の次元で、ファーブルにほれ直したのでした。

ただの“生きもの番組好き”から始まった私のディレクター人生はまだまだ途上。これからも一つ一つのテーマに深く向き合っていこうと思います。

そしてでき上がった番組が、今度は誰か別の“生きもの番組好き”に少しでも影響を与えることがあったとしたら、この上ない幸せです。

 ディレクター 大野慶人

ファーブル像をうしろに、自撮りをする筆者写真
(ファーブル像と)

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