ふじなみの詩的散文「あなたとの暮らし」
綴られている言葉を咀嚼しながら 顔をあげると
瑞々しい常磐色が 頭の中の情景に臨場感をプラスしてくれた
時に 瞳を通して映し出された色は
乱反射したかのように脳内で鮮やかに色を変えた
そして目まぐるしく変化することも容易かった
幼い頃からわたしは そういう類の空想家だった
ごめんね
どちらにしても言えばよかった
そう思っても もう遅いけど
結局 ひとりよがりだったね
言葉にしたらそれは
形を変えてしまうと思ったの
悔しさは代わりに 頬を伝って落ちた
ごめんね
どちらにしても言えばよかった
そう思っても もう遅いけど
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?