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完投数って、どれくらいあるの?

昨日のFacebookに「投手を平均で何人使っているか?」という記事をポストしたのだが、もらったコメントの中に「完投」というキーワードが出てきた。そういえば完投ってなかなか見ないし、どれくらいあるのか調べてみることとした。ということで、

【問題】2019年セ・リーグ6球団で完投した投手は延べ人数で何人いるか?注1) 各チーム143試合×6チーム = 858試合で考える。
注2) 勝敗の有無は問わない。完投した数
注3) 延べ人数であるから1人が2回の場合は2でカウントする。

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【正解】30人
少ないだろうとは思っていたが、予想以上に少なかった。これを試合数で割り返してみるとなんと3.5%。2019年だけが特別な年で、他の年度と比べたみたのだが、過去10年も率で3.5%~5.5%程度幅の結果となった。簡単にいえば、完投は20試合で1回みられるかどうかくらいの野球になったわけだ。

この数値でわかることは、完投は、戦術的に少なくとも10年前には既に終焉していて、どこのチームもねほぼほぼ先発・中継・抑えの分業を前提として編成していることがわかる。去年、少し話題となったのだが、沢村賞の表彰基準の中に10完投以上というのがあるのだが、無論、個人では10完投はなく、チーム合計でも広島10が最高となった。従って「先発完投」というのは、もはや幻に近い現象なのかもしれない。

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さて、2019年の完投に話を戻すと、完投30のチームごとの内訳は下記のとおり。広島が10でトップだが、2位がDeNAの7。つまり完投という面で、DeNAは絶対数は少ないまでも、セの中では上位ということだ。ただし、これにはカラクリがあり、広島は大瀬良、DeNAは今永がけん引している。つまりは、完投能力がある投手が1人いるだけで、チーム完投数があがる仕組みという訳だ。そういう意味でも、先発の希薄化が顕著に現れているといってもよい。

よく、先発投手が2点リードくらいで降板して、リリーフが打ち込まれて負けると「なんで完投させなかっただ!」という意見は多いが、おそらくだがどこのチームも方針として、完投は特別重要視せず、組織としてで役割に回すということが昨今の野球であるといえる。

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