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くだけた雰囲気の革靴が、一生モノになるといいな

「マーガレットハウエル」の革靴がお気に入りです。

全体的に牛革をつかっていて、ソール交換可能なグッドイヤー・ウェルト製法で作られた本格派。それなのにつま先はぽてっと丸く、靴紐は平たいコットン製という、くだけた雰囲気が魅力です。

今日は友だちの結婚式。ひさびさに履く機会がやってきました。なつかしい思い出とともに、この靴について紹介しようと思います。

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出会ったのは新卒1年目のとき。革靴と言えばこれまで親に就活用に買ってもらったものを使っていたので、自分で買うのは初めてのことでした。

少し背伸びをして買った革靴は、文字通り、履くと背が高く感じられるほどかっちりしていて、大切に使っていきたいなと思えました。

当時の写真。浮かれて撮ってました。

店員さんは「靴には休息が必要なんです。毎日履くのではなく、1日2日、靴を休ませる時間を作ってくださいね」と教えてくれました。

浮かれていた僕は「いやいや、買いたてのうちは毎日履きますぜ」と意気込んでいましたが、はじめはカタい革が足に馴染まず、毎日履くことを断念させられました。靴が休ませろと直談判してきたようです。以降は靴の休息日をしっかり取るようになりました。

お手入れにも気を遣うようになりました。東急ハンズの靴のお手入れコーナーに行き、ブラシやクリームなどを買い揃えてみました。

革を磨いてみたものの、少しやった程度では変化がありません。変化がないのはつまらなかったのですが、これまで適当に履いてきた就活用革靴のくたびれ具合を見ると、続けていかねばと思えました。

こんなふうに、当時は履くことが習慣になっていたことを覚えています。その後、転職を経てスーツを着ることはなくなり、靴の出番はめっきり減ってしまいます。

今ある出番といえば、たまに呼ばれる結婚式くらい。でも、そんな結婚式こそ大活躍してくれるのこの革靴。ネクタイじゃなくて蝶ネクタイをつけたい僕にとって、くだけた雰囲気がぴったりです。

僕に合っているようで、友達から褒められたりもしますが、「新卒のとき、会社に履いていく用に買ったやつだよー」と照れ隠しで謙遜しています。

結婚式のあとは、もちろん靴磨きをします。道具箱のクリームがかなり減っていて、当時はなかなか熱心にお手入れしてたんだなって再認識できるのがいいですね。

次の結婚式に備えて、棚の奥のほうに戻して、完了です。

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そんな、僕と革靴の思い出でした。

今、身の回りに一生モノがどれだけあるか分かりませんが、この革靴は一生モノになる気がしています。

くだけた雰囲気でダンディなオトナには似合わないかもしれません。でも、僕がダンディなオトナになる未来は想像できないんですよね。

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