{読書感想短歌*24}P・G・ウッドハウス 『ジーヴスと朝のよろこび』
厳格な伯母を恐れる厳格な伯父を恐れる僕と飼い犬
genkakuna obawo osoreru genkakuna ojiwo osoreru bokuto kaiinu
ウースター家周辺のヒエラルキーは、ひたすら〈キャラが強烈な順〉になっているようで、イイヤツすぎる主人公は、常に底辺をさまよっている。だけど、彼自身の価値基準はまったくもってそういう勝ち負けには置かれていないため、いつも誰より幸せそう。まことの自己肯定の、うつくしき見本とおもう。
※これで伯母さんが犬をこわがったりしたら、きれいに三すくみになるけれど、現実はそう甘くはないよね、とおもってやめといた。
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