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{読書感想短歌*137}筒井康隆編 『12のアップルパイ』

にんげんはぶらんこ 愉しい 哀しい と 振れて揺られて ぶうらぶら、ぶら

ningenwa buranko tanosii kanasii to furete yurarete buura bura, bura

筒井康隆が選んだ、ユーモア小説オムニバス。うひゃうひゃ笑えるわけではなくて、わりとブラックめというか、人間を俯瞰してみたときに、おかしなことやってる生き物だよね、みたいな、かんじの、〈ユーモア〉。

※生島治郎の「最後の客」が、苦くもあり切なくもあり、それでいて落語みたいなおかしみもあって、すごく印象に残った。首を吊って死んでしまった父親(芸人)の、最後のお得意様は誰だったのか、息子がさがすお話です。

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