見出し画像

{読書感想短歌*116}小野不由美 『白銀の墟 玄の月』

運命だ 宿命だ なんて微温いこと言わせない 僕が、君を、選んだ

unmeida syukumeida nante nuruikoto iwasenai bokuga, kimiwo, eranda

このくらいのボリュームで読みたかった、十二国記! 蓬莱の学校でしんどいめにあってた頃から応援していた彼がもう、逞しく、というか、したたかになっちゃってな。カッコいいぜと思いつつ、こんな苦労させないで無邪気にほやほやさせておいてあげたかった気もする。ところで、表紙も挿絵もだいすきで楽しみにしてるのですが、2巻の段階で驍宗が出ちゃったので、最終巻どうするんだと思ってたら、まさかの阿選!(だよね?)だいきらいだったのに、この絵を見たらちょっと好きになっちゃったよね、イケオジの色気みたいの出すのずるいよね。

※麒麟は王を選べない、というのは十二国記の世界の大前提だけれど、泰のふたり(ひとりと一匹?)の場合はもう、どこかの段階で〈お互いを選びなおした〉感があるなと。天命なんか知るか、自力でやれるだけやったるわ、みたいになって来てんじゃないかしら。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?