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【PLAY】左膳は誰の味方でもないが、私は尾藤イサオの味方です(何の話…)。【『劇場の神様』】

こんにちは!
スタレビの根本要さんのラジオ番組(NACK de ROCK)で、尾藤イサオ(※スタレビファン)の話題が出たり(一緒にカラオケ行ったらしい…とてつもなくうらやましい…)、
BS-TBSの『昭和歌謡ベストテンDX』の〈青春スタースーパーヒット特集〉に尾藤イサオ(※きゃわでありかつまた青春スター)がVTR出演して『悲しき願い』(3位でした)を熱唱したりと、
ビ活的にもたいへん充実した毎日を送っておりますよ、ながおかです。

■(そんななか、)
全然タイムリーでもなんでもないのですが、まあいいんです、そういう秩序とは無縁の活動なんです(※ビ。)、
ということで、

2005年にTHE ATRE1010で行われたお芝居、
『劇場の神様~極付 丹下左膳』
について語ります!
…って、あたかもその場にいたかのように始めましたが、私が見たのはごく最近、DVD版でのことです。
いやぁこの、演劇をDVD化して販売してくださるという文化、すっごく良いですね!
何が良いって、
その場にいないと見られないはずの、

※ 劇 中 の 尾 藤 イ サ オ を 追 体 験 で き る 。

ところが非常に良いです!
誰だかわからないけど、この文化の創始者のひとありがとう!あとDVDとかはつめいしてくれたひとも!ありがとう!!

■(さて)
『劇場の神様 極付丹下左膳』
は、ひょんなことから舞台俳優(※かけだし)になった、盗癖のある青年のものがたりと、
彼の初舞台である劇中劇(←これが丹下左膳。)が、半々くらいで展開します。
つまり現代劇と時代劇、二つのお話がいっぺんに見られちゃうわけで、とってもお得。
加えて、各演者さんも、劇中劇の中の役と、その役を演じている役者の役(ややこしいな)の二役をやっている感じで、いや厳密には劇中劇だから一役なんだけど、観る側の歓びとしては二役分味わえるわけで、ほんとに、とっても、とってもお得。
なにがお得って、

※ 尾 藤 イ サ オ も 二 役 分 味 わ え る。

ところが、とっても、とっても、とっっってもお得です!!!

■(内容に入りましょう)
主人公の青年は岡本健一さん、劇中の丹下左膳は近藤正臣さん。相棒でおなじみの六角精児さんも出演されてます。ゴージャス。

そんな中、我らが尾藤イサオ(きゃわ!)の役どころは…
★劇中劇内では、
 駒形の与吉、という小悪党。
黄色地に茶の格子柄のお着物を、胸元ちょっとはだけ気味に、なんなら足元もしょっちゅうからげ気味に(これはもう尾藤イサオあるあるだな…!)いなせに着こなし、髷はもちろん斜めですし、あとねあとね、あれ何て言うんだろうか、ヅラの横側の、こめかみあたりの髪が、左右とも一筋ずつ乱れて垂れている仕様(!)で、それがもう、それがもう、

※ 激 烈 に 色 っ ぽ い や つ !

なんです、ばんざい、小悪党フォルムばんざい!!!

★劇中劇の外では、
 主人公の先輩役者、城之内さん。
 大部屋のボス的ないばりんぼうさんで、座長(近藤正臣さん)からもらったローレックスをあんまり自慢するもんだから、いっしょうけんめい自制していた主人公の盗癖に火がついてしまう、という、ある意味物語のキーマンでもある、ヤな奴なんだけど、これがどうして、なかなかに、

※ 憎 め な い 。(ここ大事。)

あぁあ、意地悪ゆってても難癖つけてても先輩に叱りとばされてても、どうしても

※ か わ い い 。(すごく大事。)

カタキ役が魅力的なのは、おもしろい物語の条件のひとつだと思うのですよね、
そこんとこ…尾藤イサオは…うちの尾藤は…

【 完 璧 に カ ワ イ イ 】

わけですから、もうアレです、
勝ったも同然です。


そうだ忘れてた、こちら、2005年のお芝居なので、てことはおそらく62歳?前後、の尾藤のはずなんです。が、
まあ例によって40代そこそこにしか見えないし(もう驚かぬ!)、
上にはさらにベテラン役者がいて、下には若手を従えて、って感じの役どころなので、どちらかというとビジュアル年齢に近いほうで設定されているのではないかと思います。

まあ、だからっていろいろはだけていいっていう話ではありませんよね。
だからってどんだけ可愛くっても許されるって話でもありませんよね。
…でも、仕方ないじゃない。
溢れちゃうんだもの、フェロモンが。

■(さておき。)
初登場シーンは、劇中劇のなか、つまり〈与吉〉フォルムです。
すっごく素敵なことに、このシーンちゅう、客席から『ビトウ!』って声がかかるんですよ、そうですそうです、歌舞伎でかかるみたいなアレです。
小劇場演劇では、客席から声がかかることってほとんどないので(そもそも私語しちゃいけませんてルールになってるし)、すっごく新鮮に感じたんですが、時代劇とか大江戸人情的な舞台では、よくあることなんでしょうか。

今はコロナもあって声かけは良くないでしょうけれど、いつかはやってみたいなあ…いや私にはたぶん、劇場で声かける勇気はないなあ…ライブでなら、なんとかできそうな気もしないでもないけど…いや、ライブでの『ビトウ!』はただの呼び捨てか…
あ、そうか、あの『ビトウ!』っていう掛け声、私がいつも心のなかで呼んでいる〈尾藤〉という〈名字呼び+呼び捨て〉形態だったから、よけいに身近に感じて嬉しかったのかもしれません。

せかいいち尊敬する(そして愛する)アーティストを呼び捨てにするこのシステム、自分ではずっと《アスリート扱い》とおもっておりましたが、ひょっとしたら《歌舞伎役者扱い》なのかもしれぬ。ていうか、《屋号扱い》。
いや気分はもはや《人間国宝扱い》。

ああぁっ、ほら、油断するとしあさっての方向へ話がそれてしまいます、わるいくせです。

■(気をとりなおして、)
次のシーンは、ななんと歌いながら(♡)のご登場です、得意のやつです、ご機嫌です。
こちらは舞台裏のシーンなので、〈城之内〉フォルム、といっても、まだ衣装なので、着てるものは基本与吉っつぁんといっしょなのですが、

※ カ ツ ラ だ け 外 し て る 。

という、中途半端なリラックススタイル。きゃわきゃわのきゃわです。
この城之内、通称〈ジョー〉(!)さん、
与吉時と同じ服着てるのによくもここまで変われるなぁと思うほど、いい感じに軽薄です。喋り方とか身のこなしとかがねえ、もう、ちっさくちっさくヤなヤツで(※そこがカワイイ)。

とりまきに肩もませたり、若手に「かしら」って呼ばせたり、先輩に〈芝居がうるさい〉ってアドバイスされて(※実際ややうるさいのだが。)キレたり、座長からもらった時計を超自慢したり、大部屋ですっごいデカい面してるのに座長があらわれるとたちまち態度豹変したり、叱られると弱い者にやつあたりしたり…、、
ほんと、イイ感じに、繰り返しますが、イイ感じに、《人間が小さい》。

いや、あの、尾藤イサオをこよなく愛する者として、声を大にして言いたいのですが、
この感じ、《人間が小さい》感じ、を、こんなにキュートに演じられるのってすごいことですよ。奇跡に近いと思います!!

これって物語的にも、すごく大事なポイントだよなって思うんです、
だってね、舞台裏のほう(※現実界)のストーリーは、もう盗みはしないと誓った主人公(岡本健一さん)が、この城之内のロレックスを、
《盗むか、盗まないか。》
という葛藤をメインに進むので、
その持ち主の城之内は、《ちょうどいいくらいの》ヤなヤツであることを求められるわけです!!

これが、あんまりヤじゃないじゃない、むしろだいぶカワイイじゃない、てなっちゃうと、ロレックス盗ってこらしめようとする主人公に感情移入しにくいですしね、
かといって逆に、すっごくヤなヤツだったりすると、観客もあっさりと、「あーもうどんどん盗んじゃって!こらしめちゃって!」みたいな気持ちになっちゃって、葛藤の余地がなくなるわけじゃないですか。

この、微妙な案件(≒主人公を心配する観客の気持ち)が、ちょうどいい塩梅に、
「気持ちはわかるけど…盗みはダメ…!」
って思えるくらいのとこに、実にきもちよくストンとハマってくるんですよね、
カワイイ尾藤の城之内さんの
《ちっさくちっさくヤなヤツ》加減が!!

※ 天 才 か ! !

■(それはそれとして、)
このあと、劇中劇(与吉フォルム)を挟んだりなんかしつつ、
後半、お芝居が終わったあとのシーンもありましてね、そこでは尾藤の城之内さん、衣装から青地の浴衣におきがえ♡しているのですが、その際の、

※ は だ け 方 が 、 す ご い 。

や、前述の通り、与吉時もわりとはだけてはいるんですけど、それを上回る、なんていうか、「それ…着てる意味…?」て問いかけたくなるくらいのはだけ具合です。
まるっと見えちゃってるお腹の〈さらし〉が、超セクシー!なはだけ具合です。

…この、時代劇時の露出の高さ(尾藤イサオあるあるに認定。)は、やっぱりファンサの一環なんでしょうか。だとしたら、

※ ご ち そ う さ ま で し た !

としか言えない。

■(結局のところ、)
そのロレックスどうなったの?とかは、

ご 想 像 に お 任 せ す る

といたしまして(※初めましての方は驚愕されたかもしれませんが、これはそういうマガジンです)、
この舞台、まさに、舞台ならではの最高のオマケがついておりまして!!

カーテンコールが、歌なんです。
主題歌、たぶんこれ原田宗典さんの作詞なんじゃないかと思うんですが、
『左膳は誰の味方でもない』
という、カッコイイようなオモシロイような、これまた絶妙な塩梅のおうたを、
メインキャラの役者さんが次々登場してリレー形式で歌うんです(近藤正臣さんも歌います!)、もちろん、もちろん尾藤も歌います!!!

尾藤のパートは、座長の息子役の方と対になって登場して歌うのですけど、途中からハモるんですよ、それがめっちゃ、めっちゃ、カッコイイんです。
あーこれはアレです、音源欲しいですのヤツですよ、ひとむかし前の邦画のサントラによくあったみたいな、シングルCDで出して欲しいです、もちろん配信でも構いません!欲しい!!

そしてねー、お芝居のエンディングですからねー、振付があるんですけどねー、それも、めっちゃ、めっちゃカッコよくてですね…!
私のボキャブラリで伝えられる気がしないんですけど、サビの歌詞の〈左膳は誰の…〉ってとこでみんな、左膳(※隻眼)を示す【手で片目を覆う】ポーズをするんですが、
尾藤のターンではそれが、
  《+ちょっとニヒルな笑顔付き》
になりまして!ね!!!
ひゃああ、って、奇声を発せざるを得ないほど(DVD視聴なのでだいじょうぶ!)、

※ 色 っ ぽ い 。

いやもう、ほんと、エンディングの歌部分だけでも何回見たかわかりません、
ほんとうに、ほんとうに、ほんとうにカッコイイのだけれど、
終了した舞台(のしかもエンディング)って、観て!聴いて!って言いづらいのが難点ですな…YouTubeにも上がってないだろうし…(上がってたらそれはそれで問題)

だからまあ、とりあえず、

※ 私 の 話 を 聞 い て

ください。
…という、いつも通りの主張に帰結するわけですが、
いや、ここまで読まされたあげくにそんなこと言われてもね、ですよね。ふふふ。

そんなこんなでビ活動はまだまだ続きます、
お暇な方だけ(てへ。)、また次回。


 

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