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{読書感想短歌*30} 本多孝好『魔術師の視線』

雨の日に君がぬれないようにする超能力としての置き傘

amenohini kimiga nurenai younisuru tyounouryokutositeno okigasa

こどものころ超能力少女として有名だった女子高生と、彼女がバッシングを受ける原因を作ってしまった女性記者。再会して、頼られて、放っておけないんだけれど、周りで起こる事件が本物なのか狂言なのか確信が持てない、というザワザワ感。

※女子高生のほかに、その一世代前に超能力少年だった男性も出てくる。超能力かトリックか、という論点を別にすれば、子役時代に売れすぎちゃった芸能人みたいな生きづらさにみえるなーと。そういう、苦しいくらいに突出した才能とかじゃなく、ほどほどの幸せをくれる能力ってなんだろう、と考えていた過程のうた。

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