初めての感情の涙が流れた__『LION』



最後に心がキュっとします。
それは、悲しみなのか安堵なのか初めての感情の涙が流れました。  

1986年のインドのスラム街。
5歳のサルーは兄と仕事を探しに街へ出る。しかし電車で眠ってしまい兄と離れ離れに。さらに電車は知らない所へサルーを連れて行ってしまいます。そのまま迷子になり養子にされ、さらに遠い国へ。
25年の歳月が過ぎた時、Google earthの存在をしり、自分の故郷を探すことに。25年前の5歳の時の記憶は、とおい。  

これ、実話なんです。
スラム街がひどい環境であるとか、
子供は重要な働き口であるとか、
日本に住んでたら知らない事が沢山あるのはなんとなく聞いたりしてました。  

平和で何不自由なく生きてる私からしたら、悲惨で悲しい出来事で、なんて綺麗事みたく言えますが、
実際こういうの多いんでしょうし、これが当たり前の世界に住んでる人はいるんですよね。  

サルーは、家から遠く迷子になってしまったけれど、運が良いのかうまーくその場を切り出して暮らしているんですよね。
裕福な家庭に養子として受け入れられて、大学まで通ってますし。
スラム街育ちならそれは叶わないでしょう。
でも、自分の故郷は忘れられないものなんでしょう。
捨てられたって記憶がない限り、お母さんやお兄ちゃんが自分を探してくれてるって思いますよね。
そこで登場するのが、Google earth。
近代文明の力で全世界どこでも上から見ることができる。しかも縮小拡大出来る。
すごい世の中だよ。  

どこかの脚本家が作ったの?って言うくらいの物語の展開でした。
実話とは信じられない。
うまく行き過ぎ。だし、
こんな壮大な体験をした人がいたなんて。って悲しすぎました。  

そして、最後の真実が明らかになって、
今までに感じたことの無い感情が溢れ出しました。
言葉に出来ないので、見てもらうしかないです。
みれば多少は分かってくれると思います。
ぜひ、一度鑑賞して欲しいです。  


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