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もう一度ウェディングドレスを試着したら戦国時代が始まった 【ドレス探訪記・後編】

【ドレス探訪記・前編】はこちら↓


私は着痩せしている。常に着痩せしている。全裸の時以外は常に着痩せしている。全裸を人に見せることなどまずないのだから、私を知る人は皆、私の着痩せした姿しか知らない。つまり、着痩せしていない私は公には存在しない。となると、私はもう痩せていると言っても過言ではない。過言ではないので言わせてもらう。私はもう痩せている。それくらい、私は着痩せしている。

私は、とある店の前にいる。去年結婚した夫も一緒だ。繁華街のメインストリートに位置するこの店を訪れるのは、およそ1ヵ月振りのことである。ガラス張りの洗練されたエントランス。歩道に面した大きなショーウィンドウ。ディスプレイされているのは、眩しいくらい真っ白なドレス。

私たちは数か月後に控えた結婚式に向けて、2回目のウェディングドレスの試着にやってきたのである。

予約時間ちょうど、私たちは自動ドアの向こうへと足を踏み入れた。高級感あふれる店内。壁には軽やかにウェディングドレスを着こなすモデルたちの写真がいくつも飾られている。初めてこのドレスショップを訪れた1ヵ月前とは違い、もうその雰囲気に気後れすることはなかった。なぜなら私は既に、運命の出会いを果たしているからである。前回の試着の際に、私のポリシーである「着痩せ」を完璧に叶えるウェディングドレス、パーフェクト着痩せドレスと出会い、レンタルの仮予約を済ませているのである。その事実が私の背筋を伸ばし、視線を高くした。ドレスを着こなせるか不安で、己を奮い立たせることに必死だった前回とは異なり、私の心には余裕があった。余裕があったので、夫とお昼にカレーを食べた。たらふく食べた。ドレスで締め付けられたら口からカレー出ちゃうかもブハハなどと縁起でもない軽口に興じるほど余裕があった。ラグジュアリーな空間でも自然体でいられる、それこそが真のセレブリティである証明と言えよう。そんな私から言わせてもらうと、ドレスは着るものじゃない。着てあげるもの。余裕という名の色気でドレスを弄び、狂わせ、跪かせる。今日はそんなファビュラスな試着をしてみせる。

奥からスタッフが出てきて、ファビュラスな表情で腹をさする私の額を「ピッ」と検温した。平熱だった。


担当のドレスコーディネーターであるSさんと再会し、早速2回目の試着が始まった。前回同様、私が最も重視することは着痩せである。よって今回も、二の腕や肩周り、そして背中の肉をカバーできるようなドレスを着てみたいとリクエストした。

Sさんが見繕ってくれるのを待つ間に、真っ白なドレスがずらりと並ぶ部屋の中から前回仮予約したドレスを見つけた。

「やっぱこれ、いいよねえ。」

「うん、すごくいい。めちゃくちゃ似合ってたもん。」

フレアスリーブが肩と二の腕を隠し、深めのVネックが首を長くみせてくれるこのドレス。着痩せの面において、これほど優秀なドレスは他にない。ひらひらの袖とフラワーモチーフが可愛すぎるのではないかと少しばかり悩みもしたが、ウェディングドレスの特性上、普段着より「可愛い」寄りになるのは当然であるし、更には夫が絶賛したということも相まって、このドレスこそが自分の求めていたウェディングドレスなのだと確信するに至ったのであった。そして今、1ヵ月ぶりの再会を果たしてみて思い知らされたのは、私は既にこのドレスに対して並々ならぬ愛着を持っているということである。たくさんのウェディングドレスがひしめき合う中で、このドレスだけが煌々と輝いて見えるのだ。まるで砂漠のオアシス、大海の船、辺境のセイコーマート。こうして2回目の試着にやって来たものの、正直これ以上のドレスが見つかるとは思えない。やはりこのパーフェクト着痩せドレスこそが、私の運命のウェディングドレスであることに間違いなさそうである。

そんなことを考えながら部屋の中を散策していると、ふと一着のドレスが目に入った。腕周りを隠すものが一切ないビスチェタイプで、素材は適度な張りがあり、ラインは明らかに細身だ。前回の経験からして絶対に着痩せできないタイプのドレスである。それでも目に留まったのは、スカートの後ろ側のデザインが特徴的だったからだ。不思議なカッティングが施されており、透け感のある異素材が裾を縁どるように組み合わされている。そのデザインを見て、母方のおばあちゃんが昔よく作ってくれた寒天ゼリーを思い出した。牛乳とオレンジジュースの寒天が二層になっていて、私はそのきれいに分かれた断面がとても好きだった。

「これも着てみたいです。」

思わずSさんにそう告げた。しかし全く期待はできない。絶対に着痩せしないとわかっていたからだ。いくらデザインが素敵でも、着痩せしなければ意味がない。それは原始人の件で重々思い知らされている。でも一応、せっかくだし、着てみよう。駄目なら駄目であるほど、あのパーフェクト着痩せドレスの素晴らしさを再確認できるというだけのことである。そう、このドレスは私とパーフェクト着痩せドレスの絆をより強くするための「噛ませドレス」に他ならないのである。

噛ませドレスと、Sさんが見繕ってくれた数着を合わせて試着してみることになった。私は試着室のカーテンの中へ入り、夫は立派な一人掛けソファに「ふかふかだ~」と言って沈み込んだ。

Sさんは前回とはまた違うタイプのドレスを用意してくれていた。V字に肩ひもが伸びているものや、肩は出ていて二の腕は隠れるオフショルダーなど、着痩せが期待できそうなデザインのものばかりだった。しかし実際に試着してみると、背中はいい感じだが二の腕は隠せないだとか、全体のシルエットはきれいだが脇の肉がはみ出しているだとか、どれも前回決めたドレスの完璧な着痩せっぷりには到底及ばないのであった。やはりあのドレスしかない。そんな思いが高まる中、次は例の噛ませドレスである。

「このドレス、後ろ側のデザインが珍しくて、シルエットも格好いいんですよ。」

「そうですね。パッと見ていいなと思ったんですけど、腕も何も隠れないですもんね。厳しそうです。」

Sさんとそんなことを話しながら、噛ませドレスを着付けてもらう。ドレスの中に足を入れて胸元まで引き上げると、やはり今まで着た中で一番細身に感じた。腰回りがピタッとしているし、胸元にも圧迫感がある。やはり無理か。いや、それでいい。予定通りだ。噛ませドレスには噛ませドレスとしての役割を全うしてもらうとしよう。そう思いながらハイヒールを履いた。

「では、カーテン開けますね!」

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鏡の前で立ち上がってみて、驚いた。似合う。ものすごく似合う。今まで試着した中で、一番しっくりきている。張りのあるスレンダーなシルエットが格好いいし、垢抜けて見える。そして、惚れ惚れするような後ろのカッティング。まるでアートのような美しさである。正面から見たときにサイドのカッティングが細身のスカートと重なり、適度に広がりが加わるところもいい。そして胸元はさり気なくアシンメトリー。全体の印象はシンプルだが、一つ一つのデザインが品よく個性を演出している。なんて素敵なドレスなんだ。着痩せは全くしていない。でも、しっくりきている。めちゃくちゃしっくりきている。噛ませドレスは、パーフェクトしっくりドレスだったのである。

なんてこった。ずっと着痩せのことばかりで油断していた。しっくりが突然、攻め入って来た。奇襲だ。桶狭間だ。着痩せしっくり狭間の戦いだ。

今の私は丸腰である。弛んだ二の腕は無防備に晒され、首が短く鎖骨がないので胸元はのっぺりしている。はみ出した脇肉がドレスの上に鎮座し、背中が締め付けられて贅肉が盛り上がっている。私はこれまで着痩せという鎧を身に纏うことで、自分の体を完全に支配した天下人のような気でいたが、それは傲慢な思い過ごしだった。鎧に甘んじて、好きなだけ食べ好きなだけ飲み、ろくに動きもせず、たくさん食べてたくさんうんちして寝るのが一番健やか〜などと自分に都合のいいグータラ健康法を説きながら食っちゃ寝食っちゃ寝生きてきた結果がこの様である。そんなうつけ者の私に、贅肉たちが謀反を起こした。長い時間をかけて少しずつ力をつけていた贅肉たちの下剋上。ドレスの上に陣取り、俺たちはここにいるぞとムチムチ叫んでいる。まさに戦乱の世。私は恐ろしさのあまり身震いした。駄目だ。一旦、鎧を着よう。

「Sさん、前回のあのドレスをもう一度着てみていいですか……。」

そう告げるとSさんは「もちろんです!」と力強く答え、足軽並みのフットワークですぐさまパーフェクト着痩せドレスを用意して着付けてくれた。

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痩せぬなら 隠して纏う 白ドレス

荒くれ者の贅肉たちが一瞬にして鎮まった。さっきのドレスとは比べものにならない安心感である。まさに完璧な鎧。この鎧で結婚式に臨めば、四方八方から矢のような視線を浴びようと、隊列を組んで火縄銃の如くシャッターを切られようと、確実に私の着痩せを守ってくれることだろう。

しかし、せっかくの結婚式。一番しっくりきたドレスを差し置いて、着痩せなどという小賢しいプライドを優先して良いのだろうか。もっと大切なことがあるのではないだろうか。

いや、違う。小賢しくなどない。着痩せは私の生き様だ。着痩せを否定することは、私の人生を否定することだ。これまでずっと、着痩せと共に生きてきたのだ。今こそ、その仁義を通す時ではないのか。一時の気の迷いで着痩せを裏切ってよいはずがない。そしてなにより、ここで着痩せを選ばなかったら、一生後悔するかもしれない。5年後、10年後、結婚式の写真を見返すたびに、着痩せしていない自分のドレス姿に悔し涙を流すことになるかもしれない。20年後、自分と同じ苦しみを味わわせたくない親心から厳しい着痩せ教育に取りつかれ我が子がグレて太いボーダーしか着なくなるかもしれない。40年後、パッケージ裏に着痩せに関する豆知識が書かれた甘じょっぱいせんべいを配って歩く「ぽたぽた着痩せおばあ」として近所で有名になるかもしれない。60年後、病院のベッドに横たわり、改心してストライプも着るようになった我が子と孫たちに見守られながら迎える最後。皺だらけの私は涙を一粒こぼし、ほんの少しだけ微笑みながら、「着痩せ……したかった……。」「おばあちゃーん!!」かもしれない。子どもたちはアプリを駆使して遺影を小顔補正し、引き締め効果のある濃い色の着物で納棺し、出来る限り細長い墓石を立て、「おばあちゃん、着痩せしてるよ」と手を合わせるかもしれない。そして着痩せは先祖代々の規律として子から子へと伝承され、次第に「着痩せしないと蛇が出る」だとか「着痩せを怠ると親の死に目に会えない」などと物騒な言い伝えに姿を変え、とある子孫は先祖の怒りを鎮めるために自らの苗字を「着痩」と名乗るようになああ駄目だ駄目だ、罪なき子孫たちに着痩せの遺恨を残すわけにはいかない。私の着痩せは私が完結させなくてはならない。そのためには、このパーフェクト着痩せドレスを選ばなくてはならない。

だけど。

どうしても忘れられない。さっきのしっくりを、どうしても忘れられないのである。そう、一度しっくりきてしまったら、もうしっくり前には戻れない。これは悲しき世の定めである。パーフェクト着痩せドレス、一時間前まではあんなに輝いていたのに。辺境のセイコーマートだったのに。今はまるでセブンイレブンの向かいのファミマ。なぜそこに建てた。セブンイレブンさえなければ、セブンイレブンさえなければ行くのに……。

さて、そろそろ何代目かの子孫が私の愚かな選択を阻止するためにネコ型ロボットもしくはアーノルド・シュワルツェネッガーを送り込んで来る頃だ。手間をかけさせて申し訳ないが、それでも私はしっくりを選ぶだろう。そしてムチムチの結婚式の写真と着痩せの怨念を後世に残すこととなるだろう。子孫のみんな、ごめん。私のでっかい頬と夫のぽってり唇の面影がある可愛い可愛い子孫たちの顔が浮かぶ。この子たちを悲しませることになるのか……。

そう思った時、ハッとした。そうだ。痩せればいいのだ。着痩せで痩せるのではなく、正真正銘、痩せればいいのだ。奇怪な怨念を残して子孫に迷惑をかけないために、痩せる。パーフェクトしっくりドレスを、パーフェクトにしっかりと着こなすのだ。そうだ、それしかない。

いらぬなら 落としてしまえ そのお肉

鎧に頼るのではなく、刀を抜くのだ。刀で贅肉をそぎ落とすのだ。肉を排除し、全身を治め、泰平の世を築くのだ。ぶるりと武者震いすると、二の腕の肉が揺れた。

「痩せれば……痩せればいいんですよね……。」

脳内ドレ州会議を終えた私がそう呟くと、Sさんは強く頷いた。

「確かにこちらの方が安心感はありますけど、さっきのドレス姿を見て、あ、これだなって思いました。」

Sさんの言葉が、私の肉厚な背中を押す。しかし、夫はどうだろう。

前回ドレスを決めた時、夫がすごく気に入っていたのが嬉しかった。可愛いもの好きの夫だから、スタイリッシュなドレスより、この可愛い感じのドレスの方が好みなのは間違いないだろう。そして完璧に着痩せできるドレスを見つけたことで、結婚式など関係なく好きなだけ食べて飲む今まで通りの生活が変わらず続くことが約束されていた。夫はそれを望んでいた。なんせ夫は友達がいないし、一人で飲みに行く習性もない。私と飲み食いするのが日々の楽しみなのだ。私がダイエットで食事制限などしたら、悲しむのは目に見えている。しかも、これから暖かくなる。暖かくなれば、ビールもうまいし食欲も増す。となれば、夫に限界が来るかもしれない。痺れを切らし、アマゾンで買った深夜食堂のDVDをリビングにそっと置く等の暴挙に走り、私の大食い心に火を放つ可能性は否めない。そうなれば本能まるだしの変。ドレスを裂いて腹も裂くことになりかねない。

恐る恐る、夫の顔を見た。すると夫は立派なソファに座ったまま、優しく微笑んだ。

「俺もさっきのドレスがいいと思うよ。自分が好きなのを着るのが一番だよ。」

そう言ってくれた夫の顔は、少しだけ元気がないように見えた。本当は可愛いドレスを着て欲しかったのかもしれない。ダイエットの心配がない生活を送りたかったのかもしれない。それでも私の気持ちを尊重してくれたのだ。ありがとう。なんて優しい猿、じゃなかった、夫。草履を温めるように、私の心も温めてくれる。

こうなったら、夫の優しさに報いなければなるまい。覚悟を決めよう。私はダイエットをする。どれだけ結果を出せるかわからないが、とにかくやってみる。やってみて、それでもムチムチならもう仕方ない。だいたい、他人の目がなんだ。私はそんなに保守的な人間だったか。高校時代、女子のいない卓球部に一人で入部した女だぞ。公園でうさぎを散歩させながら缶ビールを飲む女だぞ。酔っぱらって鞄を失くしても夜空を見上げて高らかに笑っていた女だぞ。そうだ、一番しっくりくるドレスを自信を持って着る。それでいいのだ。そんな当たり前のことにやっと気が付いた。きっとなんとかなる。今までだって好き勝手やってきたけど、なんとかなる人生だったじゃないか。失くした鞄も、すすきの交番にちゃんと届いていたじゃないか。そうだ、最後にはうまくいくのだ。武運は我にあり。これにてオッケー狭間の戦い。

「さっきのドレスに予約変更お願いします!」

「わかりました!ありがとうございます!」

こうして私はパーフェクト着痩せドレスからパーフェクトしっくりドレスに乗り換えた。とりあえずネコ型ロボットもアーノルド・シュワルツェネッガーも現れていないということは、おそらく子孫に迷惑はかかっていない。つまり、私は満足のいくドレス姿で結婚式を迎えられる。そういう未来が待っていると考えてよいだろう。


帰り道、助手席でドレスショップのインスタグラムを見て余韻に浸っていると、先程のパーフェクトしっくりドレスの写真を見つけた。やっぱり素敵だ。このドレスにしてよかった。心からそう思った。しかし、改めてモデルが着ているのを見ると、自分との差に驚かされる。首が長くて、手足がしなやかに伸びていて、まるでキリンのようにすらりと、格好よくドレスを着こなしている。一方、さっき夫が撮ってくれた私の試着写真を見ると、力士さながらの逞しさ。胸元の折り返しがまわしに見えてくる。本番までにどこまでマシにできるだろう。とにかく、頑張るしかない。

運転する夫の横顔を、ちらりと見る。私がしっくりドレスを選ぶことに賛同してくれた夫であったが、あのとき元気がなさそうに見えたのがやはり気掛かりだ。本心ではどう思っているのだろう。

「ねえ、本当は前の可愛いドレスの方が良かったでしょ。ごめんね、せっかく気に入ってたのに、変えちゃって。」

「え? 全然だよ。むしろ前回、可愛い可愛いってゴリ押ししてごめんね。今日のドレス着てるの見たら、やっぱり前回のやつは可愛すぎたなって思ったわ。今回の方がどう考えても似合ってたし、変えて正解だよ!」

思いの外、けろっとしている。気を遣っているのだろうか。

「本当に? だって何か元気ないように見えたよ、さっき。」

「そんなことないよ。」

「本当かなあ。」

「うーんと、さっきはね、ちょっと眠かった。」

「ねむ……?」

「あのソファ、めっちゃふかふかで気持ち良くて……。カレー食べてお腹いっぱいだったし……。」

そうか、そうだったのか。夫は、私が違うドレスを選んで不満だったわけではなかったのだ。たらふく食べたカレーを消化するため、胃袋に血流を奪われていただけだったのだ。よかった。本当によかった。

「でもね、ドレスはちゃんと見てたから大丈夫だよ。絶対今日のドレスの方が似合ってたし、デザインも良いと思った!肉だって、あるっちゃあるけど、そんなに気にすることないよ。夕飯ちょっと少なめにしたらきっとすぐ痩せるよ。俺もせっかくなら痩せたいし同じの食べる。でも、そんなに無理して痩せる程ではないよ。肉はあるっちゃあるけど、全然大丈夫、あるっちゃあるけど。だから、無理しないでね。お願いだから週末だけはおいしいもの食べようね。」

私はスマホの画面を閉じた。そうだ、どれだけ無理をしたところで、どうせキリン並みのモデル体型にはなれないのである。気楽に行こう。

景色が通り過ぎていく。小さくなった路肩の雪山。ひび割れたコンクリート。雪の重みで曲がったガードレール。北国の春があちらこちらで顔を覗かせている。いつもは出不精の私だが、久々に出てきた地面を見ると何だか無性に外を歩きたくなる。重いブーツを脱いで、スニーカーが履きたくなる。暖かくなったら、運動がてら夫と散歩をするのもいいかもしれない。無理しない程度に運動して、やりすぎない程度に食事に気を付けて、2人の楽しみを失わない程度にダイエットしてみよう。何だかんだ、いい思い出になるはずだ。それに、どんなドレス姿であったとしても、夫はきっと褒めてくれる。誰に何を思われても、夫が褒めてくれるならそれでいいのだ。2人が良ければ、それでいいのだ。幸せな私たちの結婚式には、きっと麒麟がくるだろう。

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二人なら 愛してみよう 琴奨菊


<完>

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結婚式の思い出

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