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【ググる→タグる→タブる】検索動向の変化

※こちらは2022年10月に公開した記事の再掲となりますため、一部情報が古い場合がございます。

こんにちは。CVにコミットする編集部の露木です。

突然ですが読者の皆さんはインターネットで調べ物をする時にどのように検索していますか?「日本国内でも最も知名度のある検索エンジンであるGoogle を使って検索する」つまり「ググる」方が多いのではないでしょうか。しかしながら SNS を多用する若者(いわゆるZ世代)を中心にそんな検索動向は変化しつつあります。 この記事では日本でも起きている世界的な検索動向の変化について記載していきます。

皆様の企業でのマーケティング活動の参考としてぜひお役立て下さい。

検索に使用するサービスの変化

検索に使用するサービスといえば Google や Yahoo といった検索エンジンを利用するという考えはすでに一昔前のものになりつつあります。

現在主流になっている検索ツールといえば Instagram です。 Instagram は加工した写真をアップロードし、他のユーザーとコミュニケーションを取ることができるツールですが、近年では検索ツールとして利用するユーザーが増えてきています。 Instagram を使ってどのように検索を行うかと言うとハッシュタグ検索によって知りたい情報を検索していきます。

この Instagram のハッシュタグ検索機能を使った検索は「タグる」と呼ばれています。 このようにインターネットで検索をする際に検索エンジンではなく InstagramをはじめとするSNS を活用するというユーザーが増えています。 2021年にFacebook社によって行われた調査によると「タグる」の回数は「ググる」の回数の約5倍程度まで増加しているとのことでした。

なぜ検索エンジンではなく SNS で検索をするのか?

ここで「なぜ検索エンジンではなく SNS で検索をするのか?」 という疑問が出てきます。その答えを導き出す鍵になるのは検索結果に表示された情報が誰によって発信されたものかの違いです。検索エンジンの検索結果に表示されるのは企業サイトなどのホームページが中心であり、これらのほとんどは各企業が意図的に発信した情報になります。 一方で SNS では一般のユーザーが発信した情報が大半を占めており、ユーザーのリアルな感想などを知ることができます。 このような特性の違いから、検索エンジンではなく SNS によって検索を行うユーザーが増えているのです。 

新たなユーザー接点となる「タブる」とは?

しかし「タグる」ですらもう古い行動になりつつあると言われています。「タグる」の次にトレンドになっているのが「タブる」です。

「タブる」とはInstagram の発見タブ機能を活用する行動になります。従来の能動的な検索とは少々イメージが異り、「具体的に何か知りたいものがあるわけではないが、何かしら発見したい」といった少し曖昧な動機も含まれる行動です。

特定の検索キーワードを入力するわけではありませんが、レコメンドエンジンがユーザーの好みに合わせて興味関心が高そうな投稿をピックアップし表示します。Instagram や tiktok などそれぞれの SNS によってレコメンドエンジンのアルゴリズムは異なりますが、いずれもその精度はかなり高くなっておりユーザーの興味を惹く投稿が高確率で表示されるようになっています。そのため自分で考えた検索キーワードに対応した検査結果が返される検索エンジンと比較すると自分では考えつかないような発見に出会うことができるという点がタブる」が支持されるポイントになります。 

ユーザーの検索動向に合わせて企業の検索対策も変化が必要に

ここまでで記載してきたようにユーザーの検索動向は SNS の普及により大きく変化しています。それに伴い検索エンジンを使うユーザーの数にも変化が起きています。同じ検索キーワードで1位を獲得していたとしても検索される数自体が減ってしまえば自社のサイトに流入するユーザー数も減ってしまいます。そのため、従来の検索エンジン最適化(SEO)では取りこぼしてしまうユーザーが出てきているということなので、ビジネスを行う企業側もユーザーの検索動向の変化に合わせて対応していく必要があります。具体的な対策としては Instagram や tiktok などの主要 SNS における企業アカウントの運用やインフルエンサーマーケティングなどが挙げられます。 

まとめ

いかがでしたでしょうか。 この記事で記載したようにインターネットでの検索動向は日々変化しており、今後も新たな変化が訪れることが予想されます。そんな現代においてはそれに合わせてサービスや商品を提供する企業側でも対策を柔軟に変化させていくことがマーケティングにおいて重要になります。 

本日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

【この記事の執筆者】
露木 晶平(つゆき しょうへい) ネットイヤーグループ デジタル&フィジカルデザイン部 パフォーマンスオプティマイゼーションチーム プロデューサー。アパレル企業にて自社ドメインおよびモール内ECサイトの運用責任者としてWEBマーケティング関連業務に従事した経験を経て、2018年にネットイヤーグループ入社。CRO、SEO、広告などの運用案件を通じてWEB経由でのコンバージョン数増加を支援。

【この記事に関するお問い合わせはこちら】
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