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【凡人アイデアマン必読】非凡なアイデアを出すための最短ルートは、平凡なアイデアを出すことである。

すべての凡人アイデアマンへ

今週、衝撃的な講義を受けたので、頭の整理を兼ねてnoteで言語化しておきたい。それが、元リクルートの細野さんによる「脱・平凡発想トレーニング」。

仕事上、人よりはアイデア・クリエイティビティを求められるが、平々凡々を自覚している自分としては天啓のような講義であった。自分のような悩みを抱えている人、特に左利きのエレンのみっちゃんのようなタイプには是非読んでほしい。3分くらいで読めて、多分一生使えるので。

脱・平凡なアイデアとは「〇〇×〇〇」

私見だが、優れた考え方は総じて定義が優れている。単なる言葉遊びではなく、「次に何を考えればいいか?次に何をすればいいか?」が明確な定義を見るとゾクゾクする。有名なところではUSJ森岡さんの戦略の定義、最近見たものではDeNA西村さんのパフォーマンスの定義が好きだ。

では「脱・平凡」なアイデアの定義はなにか?
多くの人が気づいていない着眼点×多くの人が思いつかないソリューション
恐ろしく明確である。細野さん曰く「両方を満たしていれば最高だけど、少なくともどっちかは含んでいる必要がある」

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着眼点:「みんなが信じていることを探せ!」

まず、【着眼点】で脱・平凡発想をするにはどうすればいいのか?

多くの人は、どこかで聞いたような手法を駆使し、いきなり突拍子もないアイデアをどうにかこうにかひねり出そうすることだろう。ポストイットを貼りまくってみたり、特定の色に注目して町を歩いてみたり、はたまたデータの山にダイブしてみたり…

しかしそうではなく、まずは「みんなが信じていることを探す」のが重要だという。PayPal創業者ピーター・ティールの言葉を借りれば、「世の中のほとんどの人はXを信じているが、真実はXの逆である」。まずは、このXを発見し、その裏をついた仮説を立てること。それが【着眼点】で脱・平凡発想をすることの基礎となる。

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が、結論から言うと、これは日々の思考の積み重ねの産物であり、「これを身に着ければ一朝一夕にできるようになる!」といったような手法はない。

ソリューション:売上100億UPの技法とは

対して、【ソリューション】による脱・平凡発想には、3つの技術が存在する。

①バイアスブレイク
②再定義
③再セグメント

この3つの中で、もっとも根本的かつ破壊力が大きい技術が①のバイアスブレイクである。細野さん自身が、リクルート時代に100億円の売上UPを実現した際の技術でもある。②と③に関しては、他の人が書いてくれることを期待して、このnoteでは①について深掘りしてみる。

バイアスブレイク =「変わり身の術」を身につけよ

イノベーター濱口秀司さんが元ネタだそうだが、細野流バイアスブレイクの神髄は以下の一枚のスライドに集約される。

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スライドに書かれているように、3STEPで考えるのが基本となる。

まず、徹底的に平凡な発想をすることによって「みんなが考える良さ」や「業界人が考えそうな良さ」を言語化する。次に、そこで言語化された軸を見ながら、「別の良さ」を2つひねり出す。最後に「別の良さ①」×「別の良さ②」のかけ合わせで強制的にアイデアを出す。平凡の反対にある軸の掛け合わせとなるので、嫌でも「脱・平凡」なアイデアが生まれるという手法である。

言語化してみると至極シンプルなのだが、やってみると意外と難しい。重要なのがステップ①で、ここでしっかりと平凡な発想をしておかないと、ステップ②以降で「脱・平凡」ができなくなってしまう。当たり前だが、平凡あっての脱・平凡。「非凡なアイデアを出すための最短ルートは、平凡なアイデアを出すことである。」といささか逆説的なタイトルにしたのも、この気づきのためである。

細野さんの言葉を借りると、バイアスブレイクしているときの感覚は「変わり身の術」に近いという。みんなと一緒になってターゲットに手裏剣を投げ(アイデアを出し)、それが刺さったのが丸太(=平凡な良さ)であること見届けた後、はじめてその背後に回る(=逆の方向の良さを探す)のだ。ちょっと何を言っているのか最初正直わからなかったのだが、トレーニングしていくうちに、なんとなく感覚として掴めてくるのも忍術と似ているなと感じた(なお、筆者に忍術の経験はない)

終わりに

講義では、細野さんがリクルート時代に行ったバイアスブレイクの実例紹介や「フードデリバリー」や「マスク」をテーマとしたケーススタディが行われ、約90分の講義でいくつもの「脱・平凡」な発想が生まれていた。「みんなにやってもらうだけじゃ説得力ないよね~」って言いながら、細野さんが出してきたスライドを掲載して終わりとしたい(掲載許可済)

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※本講義は、「副業で年商1000万円のプロダクトを作ることを全員が目指すビジネス実践ファーム」、通称「副1000」の一環で行われたものである。細野さん本人も認める怪しさ満載のネーミングなのだが、もし興味をもった方がいれば、LPを覗いてみてほしい。


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