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LinkedInとclubhouseとTwitterとFacebookをスッキリ理解する話です。

【おもしろ】ビジネスモデル研究会

Clubhouse3月19日放送分(第47回)議事録

最近LinkedInが盛り上がりを見せつつあり、その研究にハマっています。

今年はじめにはClubhouseが上陸してスパークしたりと、いまや各種SNSが百花繚乱といった趣ですね。

都道府県ごとに性格や地域性があるように、ひとつひとつのプラットフォームは独自の性格や特徴を備えています。

SNSを使うなら、どの媒体に軸足を置いて動くと自分のリソースを有効に活用できるか。
そこをよく考えるべきです。

そこで今日は、LinkedInとClubhouseとTwitterとFacebookそれぞれの現状や性格を概観し、スッキリと理解できるよう解説します。


まずはClubhouseについて。

1月下旬に上陸後、大きく話題になったものの、約2ヶ月が過ぎた3月現在はやや落ち着いてきています。

もっとも、このまま衰退して終わってしまうというより、現在のfacebookやアメブロのような存在になっていくでしょう。

Clubhouseの世界観が好きなユーザーが引き続き居座り、長く愛用されるようなプラットフォームになるはずです。

Clubhouseのユーザーを見ていると、ボリュームゾーンは30歳〜50歳。
いまのfacebookのメイン層と似ています。

facebookはかつて非常に盛り上がったのち、いまでは新規流入があまりなくほぼ落ち着いた状況です。

Clubhouseもまた、廃れてなくなるというより、その世界観が好きな人だけが残り沈静化していくのでしょう。


ちなみにclubhouseをやっていて感じるのは、声を軸にした発信は一発で相手をファン化する可能性があるということです。

そして良い感覚や印象を持った人は、その発信者の周辺メディアのフォロワーとして移っていきます。
つまり、最初にClubhouseで認知したあと、twitterやnoteでも交流が始まっていくわけですね。


そもそもclubhouseはなぜあんなにスパークしたのか?

コロナ時代において、リアルで人と知り合うチャンスが激減しています。

ではネットだったらどうかというと、SNSの中ではわりと実名顔出し文化のfacebookを頑張ったところで、いまさら新しい出会いは広がらない。

そこに現れたのがClubhouseであり、確かに、Clubhouseでは新たな出会いが起きました。

しかし、と同時に、わりとすぐに若者はクラブハウスから去っていった。
若者、いわゆる「Z世代」と呼ばれる人たちです。

一般に新しいものへの適応力は若い人のほうが高いはず。
にもかかわらず、なぜ彼ら若者はClubhouseから去っていってしまったのでしょう?

Twitterの動きを見ていてわかりました。

いまのSNS界隈の人々は承認欲求がかなり強い。

その結果、ツイッターのプロフィール欄はかなり嘘くさく、ファンタジーの様相を呈している。

「月収◯百万円超え」などと謳う人のなんと多いことか。

しかし、彼らはファンタジーをかましてでも「すごい!」と言われたいようです。

Z世代の「承認欲求」は、お手軽な加工ですごいを演出できるTwitterに惹かれるのでしょう。

つまり、若者はtwitterを伸ばしたい。


そもそもクラブハウスとtwitterの相性は良いんです。
ClubhouseのプロフィールにはTwitterリンクを置けますから、Clubhouseを頑張っていれば比例してTwiterも伸びる。

が。

Z世代はTwitterからClubhouseには来ません。
クラブハウスは実力の世界なので、ファンタジー(嘘)で演出することは難しいからです。


Twitterの弱点は、まさにファンタジーが多くて、あまり仕事の相手として機能しづらいことです。嘘が多い。

どうせ真面目にSNSを運用したいならば、真面目に行きたい人にとっては、、、ツイッターは回りくどい。

︎また、そもそもTwitterには優秀層のビジネスパーソンが少ないです。
スタートアップのテック業界の人ならまだしも、自動車/銀行/商社/広告などの日本の従来型大企業の世界の人々には届きません。

まっとうな人がまっとうなやり方でTwitterをやろうとしても、匿名の盛り系アカウントと競合すると部が悪いです。

実名アカウントの場合、事実に沿ったことを書いても、盛り系と比べると迫力不足になってしまい、いまいち芳しい反応が得られないからです。


やはり仕事を取るためには、実名を明かしてやり取りをする必要があります。

虚飾にまみれたSNSアカウントがはびこるなか、真面目な内容を書いて、真面目な問い合わせが欲しい人が現在増えています。

そんな人びとがツイッターから移っているのがLinkedinです。

LinkedInは顔出しで経歴や所属も出しているから荒れにくい。

TwitterとLinkedInを駆使すれば、リモートであろうと、地方・海外であろうと、新しい出会いやチャンスを増やせます。

どうせやるなら、見込み客のいるところでやるべきです。
折りに触れ何度も説明していますが、「見込み客」の定義は、“お金を払って解決したい人”のことです。

真面目系な人にとってはTwitterだけだと見込み客に出会いにくかったとしても、ツイッターとLinkedInの並行運用ならノイズがなくて気持ちよく活用できます。

それに対し、盛り系アカウントの人々はLinkedIn の世界には入ってこられません。
経歴がしっかりとした人のみが活動可能なプラットフォームだからです。

Twitterで真面目な人とつながり、その人たちをLinkedInに誘導する。
このツイッターとLinkedInの同時展開は、2021年現在の優れた打ち手であると考えています。


ちなみに、LinkedInにはfacebook広告と同じように、「LinkedIn広告」なる運用型広告が存在します。

LinkedInにいるユーザーは属性がfacebook以上にはっきりしているので、広告を最適化させやすいことは間違いありません。

これからさらにLinkedInが盛り上がりアクティブなユーザーが増えていけば、広告出稿先としても大変有効な媒体になるでしょう。

私も引き続きLinkedInに注目していこうと思っています。


以上、2021年3月現在のLinkedIn、clubhouse、Twitter、Facebookを概観してきました。

どれを選ぶのが正解!というのはありません。
今回解説した各媒体の状況や性格を踏まえて、自分はどこをメインに活用し、どこをサブにするべきかを考えていくとよいでしょう。

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