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北海道産小麦を調査‼ 銀世界の下にはお宝が眠っていました

2月20日(日)の北海道・福岡でのNIPPON FOOD SHIFT FES.の活動として、
「北海道 生産者・製粉チーム」が小麦農家さんと製粉会社さんに取材してきました。              

今回は北海道にて、小麦の掘り起こし体験と製粉会社での工場見学をさせて頂きました。

今回掘り起こす小麦は「ハルユタカ」という品種で、春に種を播く春まき小麦です。しかし、今回の江別市の農家さんでは初冬に種を播き、春まで雪の下で小麦を眠らせています。どうして種を播く時期を早めるのでしょうか?初冬播きの真相や北海道小麦の実態を探るべく、私たちは江別市へと向かいました。

午前中は、北海道江別市内で小麦を育てている片岡さんの畑にお邪魔し、小麦の掘り起こし体験をさせて頂きました。

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畑に到着してびっくり‼︎ 一面に雪が積もっており、掘り起こす場所にたどり着くだけでも一苦労でした。

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今回掘り起こしたのは、なんと約130㎝‼ 1mのスケールを用意して頂きましたが長さが足りません!こんなに大量の雪の中に眠る小麦はどんな状態なのでしょうか?

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掘り起こしてみると、大量の積雪の中から小さな緑色の芽が現れました。実際に芽に触れてみると若干冷たく凍っていましたが、芽自体は青々としていました。なんという生命力でしょうか。

掘り起こした雪を元に戻した後、実際に小麦を育てている農家の片岡さんにお話を伺いしました。

「ハルユタカ」という品種は当初から病気に弱く、生産が難しいと言われてきました。
そんな中、初冬播きを行ったところこれまでよりたくさん、そして実が大きいハルユタカが収穫できたそうです。収穫量も以前に比べて安定した事から初冬播きがスタンダードとなりました。

他の農家さんでは、耐病性が改良された「春よ恋」を採用する中、片岡さんの畑ではハルユタカにこだわった栽培を続けています。


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午後は、横山製粉さんで製粉工場を見学しました。工場内では防護服を着て見学を行いました。
工場では、

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①小麦を粉砕するロール機
②篩い分けのための篩機
③小麦の外皮の部分を取り除き純化するピュリファイヤー
④小麦粉の袋詰め
⑤製品の貯蔵庫

という順番で見学を行いました。
①→②→③→①のように、粉砕した形のバラバラな小麦をサイズごとに篩機で分け、ピュリファイヤーで純化をおこない、またロール機にかけ粉砕…など小麦が小麦粉になるまで何度もこれらの作業を繰り返しています。

工場見学後には横山製粉の方からお話を伺いました。

昔は黄一色の綺麗な麺が主流でしたが、現在は健康志向や嗜好の多様化により、見た目が悪い麺(全粒粉の粒々など)でもニーズが高まっている傾向にあるそうです。

このお話を聞いて、日本人は食にこだわりが強い分、北海道産小麦は今後の食文化の変化に革命を及ぼす存在になるのでは?と感じました。

北海道小麦を今後も美味しく食べるために、北海道の食文化を食べ継ぐ、食糧を大切にして食品ロスを減らす・・・など日常から心掛けてみませんか?

(町田 涼美鈴 野口愛美 内海 愛奈)

この取材は、2/20(日)開催予定のイベント「食から日本を考える。NIPPON FOOD SHIFT FES. 北海道」での発表のために行いました。
ぜひ発表をご覧ください!

■イベント概要
食から日本を考える。NIPPON FOOD SHIFT FES. 北海道

開催日程
2022年2月15日(火)〜21日(月)9:00〜20:00

場所
江別 蔦屋書店
〒067-0005 北海道江別市牧場町14番地の1
https://ebetsu-t.com/access/

主催
農林水産省

*新型コロナウイルスの影響により、予告なく内容が変更になる可能性があります。予めご了承ください。