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私の鍼灸恩師① 山下九三夫先生

先生との出会いは35年以上前にもなるのですが,私が鍼灸学校入学のきっかけとなる思い出です。

当時,私は理学療法士養成校を卒業してすぐに神奈川の大学病院に就職しておりました。
その大学病院で麻酔科出身の医師でありながら鍼灸治療をなされていたのが山下九三夫先生でした。

お会いした年は私自身が社会人一年生であり,一人暮らしも初めてということもありドタバタしておりましたが,2年目で少し周りを見渡す余裕ができたとき,一番に目に飛び込んできたのが東洋医学であり,山下先生でした。
先生が講師をされる講習会に参加したり,大学病院付属の鍼灸研究所も数回見学させていただく機会を得てますます鍼灸に惹かれていく自分がありました。

そして理学療法士,3年目!
私は24才で地元の千葉に戻ることになるのですが,なんと就職先には療法士はおらず,年配の鍼灸師さんが1名ということがわかりました。
となると職場での研修は難しいと思ったこともあり,仕事終わりに通える鍼灸学校があったこともあり,かねてからの興味も合さって関東鍼灸専門学校(夜間部)に入学することになりました。

こうして振り返ると不思議なご縁ですよね。
今,ここに恩師として紹介しようとし一番ショックなのは恩師「山下九三夫」先生,35年前は鍼灸はもとより東洋医学学会のトップリーダーして活躍されていたその先生の業績が,今はどこにも残っていないのです。

唯一手元にある「東洋医学を学ぶ人のために」の著作があるだけでネット上には顔写真すら探せないとは思ってもみませんでした。


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