[Berlin Vabali spa]ヴァバリスパベルリン

2018年7月4日の手記

フィンランドのサウナにそこまでの莫大な満足感を得られないまま、結局ヘルシンキ二日目はキアズマ美術館のあとに昼寝をしてしまい、とうとうサウナは一回しか行かなかったため、サウナ熱は冷めないままベルリン入り。
ヘルシンキからの飛行機が二時間半も遅れよって、その間私はラウンジでiphoneで映画でもと思い、短編のなかでも気になったタイトル[色情めす市場]という赤線の話を見ていた。結局最後まで見ていないが、ヤクザに女を取られた男性がヤクザにもらったダッチワイフを持って、ふたりを追いかけ続けるというのが最後のシーンで、これからどうなるのか、と思いつつもわからない。見ようかどうか。

そんなふうだったのでベルリンに着いたのは夜遅く、でも去年も泊まったホストで優しく迎えてくれた。夕飯をつくってくれて、一緒に食べた。ポークソテーと豆の炒めもの。ルートビアを初めて飲む。そのときちょうど、日本がベルギーに負けた。

さて昨日は朝5時半ごろ起きて仕事をはじめ、かなりはかどり、午後(日本は夜時間に入る)は完全に遊べる体制に。
12時からこちらでフリーランスで翻訳やコーディネートの仕事をしているかわしまさんに以前品川で知り合い、コンタクトをとっていたので昼ごはんを食べる。二年後どこに住む、どうやって住むなど、具体的な話が聞けて、かなり現実味が増した。スイス料理の店は公園に面していて気持ちよく、たくさんのベルリナーが日光浴に訪れていた。日本が白い肌に憧れる反面、こっちは健康的な肌がステイタスのようだ(どこかバカンスにいったのね!と)。みんな公園や日焼けサロンで焼いたり、白い肌をなにもない肌と思うらしく、タトゥーをしている人は多い。

かわしまさんとわかれたあとは、かわしまさんがU7というUbahn(地下鉄)の駅は全部クリエイティヴで面白いから見てみてと言われ、1つの線の端から端まで地下鉄に乗るという、暇人しかできない所業をやる。おもしろかった。終点で降りて、ハッケシャーマルクトに行ってぶらぶら明日の服を探そうと思ったが、あるいているうちにめんどくさくなり、よし、サウナにいこうとなった。

こちらの知り合いが教えてくれた評判のいいサウナは夏が閉まっていて、仕方なく評価の高いVabali spaというところに行ってみることに。グーグルで調べると、中央駅から歩いて行けるところにあり、スポーツパークのようなところの中にあった。きれいで大きな施設・・・!ヘルシンキのロウリュ(Loyly)のようなクリエイティヴさは無いが、バリの雰囲気ただよう清潔な空間!初めて来たと伝えると、一式話してくれて、7割わかった。

ここも男女混浴と聞いていたが、ミックスかレディースか、みたいなこと聞かれて、え!レディースがあるんですか!と思い「レディース」と言った。もう大丈夫だ。女性だけのサウナがあるんだー!らっきー!と思う。
基本ここはタオルとバスローブが貸し出され、移動はバスローブを羽織れと書いている。プールなどにタオルで入ったらいかんとも書いているので、だいたい理解していた。
女性だけなら素っ裸でいいかーと思い、ドアをあけると、なんと男性もすっごくいる!!!!!!!急いでドアを閉める・・・なるほど・・・女性だけなのはロッカーだけかい。
再度バスローブを着て外に出る。すごく広くて、たくさんのサウナと、大きなプールが室内に一個、外に一個。それを取り囲むようにレストランがあったり、とにかく自然の中でゆったりと休めるところがたっぷりとある・・・・!
すごい!これぞサウナだ・・!と胸をふくらませる。

しかしどこに何があるかさっぱりわからないので一番近かったサウナに入る。そこそこの温度。とても清潔で気持ちがいい。「しゃべるな」と書いてあって、本当にしずか。
他の場所にあったサウナもだが、みんな一様にきちんとルールを守って、すばらしい時間を過ごしている。
そこは2Fで、そこから外界と言うか、メインのところが見えるのだが、みんな完全に裸で歩いている。「ちんちんぶらぶらソーセージ」という言葉を聞いたことがあるだろうか。完全にそれだ。ギリシアの彫刻のような男性、ヨーロッパの絵画に出てくるような女性がバスローブを羽織ったりもしているが、素っ裸でサウナに入ったりプールで泳いだり、ところどころに置いてあるやわらかなデッキチェアで休んだりしている。・・・・エデンかい。オリュンポスの山かい。
完全にアポロンみたいのもいる。すごい。すごい世界だ。
女性同士、男性同士で来ている人も多かったが、カップルも多い。実に大胆に遊んでいる。

そこのサウナもそこそこで出て、だいたいの施設を把握するためにあるき、温度的に気に入ったサウナ→水風呂みたいなとこ(一番温度が低いと踏んだ)→サウナ→水風呂 を3-4回くりかえし、最終に森の方を向いてゆっくりやすんだ。わたしからも何かが剥がれるように空に向かい、何か他の霊体のようなものも一緒に上がっていくような感じがした。サウナは風と炉・・・・!すばらしい場所・・・!

ただまだ慣れん!この混浴とか、裸体とかの自身の感覚が・・・。。。日本で培った教育やプロパガンダが反射として心の平穏を脅かしている。これでいいのに。
そうしているとお腹がすいたのでそこにあるレストランで、すこしアジアちっくなヌードルとビールを飲んで、サウナをあとにした。

余談で言うと、サウナのあと、また途中のカップルたちは(カップルにかぎらないが)絶対的に完全にキマっていて、サウナトランスの中、仲睦まじいことこの上なしだった。これは素晴らしい。サウナってすばらしい!!!

その帰り道は、何かすごく幸福感に満たされて、何をするにも幸せだった。22時をくらいだったのでベルリンは夕暮れ、蒼い淡い闇がやってきて、暖色の明かりが着き、このへんは旧東ドイツなのだろう、アンペルメンヒェンの信号機の緑がうつくしい。トラムに乗って、Ubahnに乗って帰路。帰り着く頃には、何か疲れがどーーーっと出て、かえってすぐ泥のように寝てしまった。今日も5:30に起きたが、二度寝をしてしまった。
まさかベルリンでこんなサウナ体験ができるとは。
やはりいろいろ、わたしはベルリンがすきだ。
さらにサウナをともなうEU旅は続く・・・!乞うご期待!

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