【のんびりすることの困難さ/前編】

柔らかな芝生の上でのんびりしていたいという願望がある。
アニメや映画の影響をモロに受けているような気もするが、なんとなく気持ちよさそうな気がするのだ。

実際に一人でやるとなると、虫が気になったり、寝たら財布をすられるのではないかという心配な気持ちが沸き上がってきて、のんびりなんてしてられなくなる。
お出かけした時にそんな相反する気持ちを持った日のことを書いてみようと思う。

その日は計画的サボり(有休)を実行し、事前に天気の確認(当日は晴れ時々曇り、サボり前後の2日間に雨が降らない予報)及びレンタカーの手配をして万全の状態で朝を迎えた。
小学生の遠足よろしく、前日に準備を整えた後ワクワクしながら眠りについた。普段と同じ時間に起床して窓から外の天気を確認し、朝ごはんを食べ、GoogleMapで目的地までの道を再確認して、普段の出勤よりもだいぶ遅くに家を出た。
予定通りにレンタカー屋さんに到着し、レンタカーの調達を終えるや否や調べてあった道順で目的に向かった。

道中は特に問題なく、休憩をはさみながら2時間程度かけて目的地に到着した。
目的地は何度か訪れている公園。ここには大きな湖があり、その湖に沿って公園等が配置されている。

湖には各所に駐車場が設置されているが、道順的に一番近い場所に車を停めた。
時間は12時近くになっていた。別の駐車場近くにコンビニがあることは承知していたが、公園を通過していくことができるため、車での移動はやめて徒歩でコンビニまで行くことにした。
コンビニまではちょうど公園を縦断するかたちとなる。約20分ほど歩いた先にコンビニが見えてきた。

昼食は何にしようかなと考えながら歩いているときにふと、ズボンの後ろポケットを触ってみたら財布が無いことに気付いた…。
脳内で警報が鳴り響く。どこかに落としたか、車に置き忘れたかと不安が募っていく。
一旦、落ち着くために深呼吸を繰り返し、落ち着いたところでポケット及びリュックの中身を確認する。

ポケットの中にはスマホとレンタカーのカギのみ…。
リュックの中にはお茶と家のカギのみ…。
はぁと大きなため息をついて、Uターンする。

来るときは空や前方を見ながら歩いてきたのに、帰りは落ち葉の多い地面を凝視しながら歩いた。
歩きながら、車になかったらどうしようかなぁ、免許入ってたから帰りは運転できんなぁ等と駐車場までの道のりをテンション低く、歩き続けた。

再度、20分程かけて駐車場に戻ってきた。
車のカギを開けながら、財布が目に入った…。とりあえず安堵しつつ財布の上に置いておいたスマホはちゃんと持っているのに、財布のみを忘れた自分の愚かさを憎んだ。

長くなったので、いったんここまでとします。
後編で完結予定です。題名と中身の乖離が激しすぎる気が…。

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