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赤ちゃん連れワンオペワーケーション体験記@熱海

なにを血迷ったか、再び0歳児の息子を連れて、ワンオペ子連れワーケーションに行きました。前回で非常に懲りたはずなのに、ワーケーションが盛況だという熱海へリサーチも兼ねて……行くことにしました。コロナ感染対策をばっちりして、人と全く関わらないお籠もりパターンです。ワーケーションしたいけど、赤ちゃんいるし、子供みてくれる人いないし… という方もいるかもしれないので、ご参考までに、無謀な私の体験談と、ワーケーションについて考えたことを記しておきます。

せんべいいつき

移動中は久世福のせんべいを…!

12月上旬に決行。熱海なので(自腹のため節約を兼ねて)在来線の電車で向かいます。人が少ない昼間の移動ですが、やっぱり赤ちゃん連れでの電車移動は周囲に気を遣う…。ベビーカーに荷物を載せ、息子はおんぶで。「う~~ううう~~」とうなる息子のため、常に小刻みに揺れている私。

旅のお供は、日本初の観光型MaaSという触れ込みの、伊豆MaaS「Izuko」うみの親・東急の森田創さん著「MaaS戦記」。小刻みに揺れながらベビーカーを足で押さえ、片手で読みます。神奈川県に入ったあたりからガラガラになったため座席へ。

息子はめったに電車に乗らないので、窓やつり革を眺めてにっこにこ!でもまた唸りだしたので、赤ちゃんせんべいを与えます… が、赤ちゃんせんべいがべっとりついたほっぺたで私の前半身をぐりぐりと!服まっしろ!しかもせんべいが秒速でなくなる!

FBにその様子をあげたら、「久世福の赤ちゃんせんべいはおしゃぶり用で、硬くて食べるのに時間がかかるので移動中やレストラン時にオススメ」とありがたいアドバイスが(涙)次は購入して旅に出ます…


備え付け赤ちゃん用食器に感動

東急バケーションズ熱海1


息子のぐずりと格闘しながら熱海到着!空いているだろう昼に移動したため、そういえばランチ食べていません。Izukoで利用できる駅前の喫茶「藍花」で食クーポン(コーヒーざんざい!あんこがしょっぱくて美味)使いました。週末なら混むであろう熱海の駅前通りですが、平日の昼下がりのため人はまばら。今回はお籠もりパターンなので、部屋で食べる用のパンを焼きたてベーカリーでゲット。

熱海のカフェで

宿泊先の東急バケーションズ熱海は、駅から徒歩10分ほど。グーグルマップで検索して徒歩の道を進んだら、石畳の急な階段に案内されました!ベビーカーじゃ通れませんので迂回。Googleさん、徒歩ルート表示に「階段を通らない」という設定つけて下さい…

東急バケーションズ熱海は会員制の宿泊施設なのですが、現在は平日のみワーケーションモニターとして利用できます。


なんかね、ものすごい広いです…うちの子いくらでもハイハイできます。普通に2LDKのマンション。広さ70㎡、窓からは海が一望でき、檜風呂は温泉です。キッチンには子供用食器もありポイント高し。鍋とか揃ってる宿泊施設でも、意外とないんですよね子供用食器。クローゼットには赤ちゃん用椅子もありました。乾燥機付き洗濯機もあり、生活できます。赤ちゃん連れでも不便なし。

赤ちゃん食器


6人まで泊まれて平日は1万少し。週末はお高いですが平日なら手頃だし、交通機関や駅前もすいているので、平日のワーケーション利用がお得&より安心な感じです。これで上の子たち(小学生2人)も連れてこられたら最高ですが…  子供の預け先はないけれど、仕事と生活をする環境としては整っています。集中が必要なお籠り仕事向き。部屋によっては、ワーケーション用のオフィスチェアやモニター、ホワイトボードもあるそうです。

東急バケーションズ熱海2

そしてワンオペ赤ちゃん連れワーケーションの宿命は、仕事時間確保の困難さ。とは言え仕事を進めなくてはいけないので、息子をおんぶしながら仕事を開始します。

いつきおんぶ1

こんな感じですね。はい。私は3人子供がいるのですが、末っ子は一番育てやすく、おんぶや抱っこをすれば「う~~ううう~~~」と唸りながらも寝てくれます。キッチンカウンターにPCを置き、背中に温かみを感じながら立って小刻みに揺れつつ仕事をします。合間に食事&お風呂をこなすとあっという間に1日目終了!

朝焼けと内省の時間

熱海の朝日2


翌朝は、早起きして朝焼けを見ながら仕事をしました。息子はまだ目覚めておらず、静かな時間。

ワーケーションは長期滞在で土地の方と触れ合えるのが利点ですが、今回は感染対策と日程の都合で、他者と接触しないお籠りパターンです。でも、こんな海と朝焼けが見られるだけでリフレッシュ効果はとても大きい。色んな形があり正確はないのかも…


じゃあこの旅で私の仕事の生産性が上がったかというと、いくらなんでもそれは難しく、日中はIzukoと熱海リサーチ、子供が寝てる間の夜と朝に事務仕事できたくらい。ただ会社の費用はビタ一文使っておらず自腹 & ただ出勤扱いにしてもらってるだけの個人型 ワーケーションなので、出勤分なんとか働けばクリアと信じています。まあ、仕事を進めなければ自分の首を絞めるだけなので必死に進めるのですが。

ライフワークとライスワークが混ざりあう


ワーケーションの議論の中では、よく、「働き手が自分で行き先選んで行く個人型ワーケーション (自腹)ができるのはフリーランスなど5%しかいない、だから人材研修や福利厚生として導入する企業型ワーケーション(経費)の方が市場可能性は大きい」と言われます。でも、実際に自腹で自主的にワーケーションをやっていて、それはどうなのかなぁと疑問も覚えます。

リモートワーク浸透で着実に前者の人口は増えてるし、そういう働き方がしたい人は、それができる会社に今後流れていくんじゃないだろうか。


もっと言えば、仕事と趣味の境目がなくなってて、この旅ももはやワーケーション なのか子連れ出張 なのかわけ分からなくなってました。ライフワークとライスワーク(食べるための仕事)が混ざっている状態、と言えそうです。

いつきつかまり立ち


と、内省してる間に息子が初つかまり立ちしました!おめでとう!!

海辺のベンチでおんぶしながら仕事

熱海海辺2

ホテルチェックアウト後、ホテルのロビーで息子をおんぶしながらしばらく仕事をしました。隣にも、ワーケーションで熱海に来ているらしい20代の方々が。ノートパソコンやタブレットで仕事している風。外を歩くと、カフェでもそういった方々を見かけました。だいたい20代~30代半ばと思われます。私みたいに赤ちゃんをおんぶしながらパソコンをいじっている変な人は他にはいませんでしたが…。

ワーケーションは日常と非日常の往復や普段と異なる場所で過ごすことで「越境学習」効果が得られるとされますが、それって働き手/母親/妻、と普段からマルチタスク&異なる役割をこなす女性にはわりとナチュラルフィットする生き方・働き方なんじゃないだろうか、と思ったり。

仕事の比重が高めな方が多い男性より、生活と仕事のどちらもイーブンな方が多い女性のほうが、常に生活と仕事を越境していますよね。フリーランス女性は常に子連れワーケーション(子連れ出張?)をしているそう。目新しい「ワーケーション」という言葉ですが、仕事と生活が混じり合うこのライフスタイルは、特に女性にとっては昔から馴染み深いものかも、と思ったりしました。

ワーケーションはライフスタイル

ワーケーションは生活と仕事、ライフとワークが混じりあった「ライフスタイル」なのだな、としみじみ感じます。

リサーチしたい、と思った場所へ赤ちゃんを連れて泊まりでリサーチに来る(業務命令でなく自主的に、自腹で) ことは、無謀だし馬鹿げてるかもしれないけど、そこで仕事にいきる気づきが得られ、自分の働くスタンスがはっきりする。

ワーケーションをする度に、ワークとライフの線引きが曖昧になっていくけど、それがまた新しいシナジーを生むのだと思います。まじりあった先にある「私らしい仕事」「私らしい生き方」の姿はどんなものか、見てみたい気がします。



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