ニポチェアのこと

画像1 私達夫婦がニポチェアに出会ったのは、新型コロナが猛威をふるっていた2021年の6月でした。北海道のトマムに泊まり、朝食のレストランから歩いてホテル(リゾナーレトマム)に戻る途中のことでした。
画像2 青い空の下、緑の草原が広がっていました。リフトがあったので、冬にはスキー場になることはわかりましたが、草ぼうぼうでゲレンデを登ることはできませんでした。
画像3 とりあえず、ホテルに続いている小道を歩きました。
画像4 途中に看板がありました。赤い帽子の女の子が、「スキーだと、ふだん入る事が出来ない森の中に行けるよ」と教えてくれていました。でも....今は6月です。
画像5 そして、私達は出会いました。うっそうとした針葉樹の林の中、ワイヤーと支柱だけになった構造物に。スキー場のリフトであることはわかりましたが、椅子が取り払われ、フキの葉に埋もれた姿はとても寂しそうでした。閉鎖されたゲレンデに放置されたリフトかな?と、思いました。
画像6 次の日の早朝は、トマム産の雲海が見事でした。雲海テラスには行かず、客室の窓から眺めていました。空から雲だけ落ちてきたような絶景を目にして、もしもこの雲が雪だったら? ふと、そんな考えが浮かびました。
画像7 どうしても、雪のトマムが見たくなって、まだコロナ渦でしたが次の年(2022年)の2月に再びやって来ました。6月の雲海が綿あめだとすれば、冬のトマムはメレンゲでコーティングされたようでした。
画像8 そして、もう一度あの、寂しいリフトを見に行きました。すっかり雪で覆われて、ニポが教えてくれた通りスキーで向こうまで行けそうな感じでした。滑走コース外なので、実際には行きませんが...!
画像9 驚いたことに、このリフトは現役でした。スキー初心者の私達は、何度もこのリフトに乗りました。そして、ハローニポコース(初心者用ゲレンデ)に連れていってくれるこのリフトがニポチェアという名前なことを知りました。
画像10 冬のトマムに行き始めて3シーズン目の今年(2024年)3月は、今までで一番の雪に恵まれました。タワーが雪に霞んでしまうほどでした。
画像11 翌日の朝は、山全体に雪がかぶっていました。
画像12 ホテルの窓から、凍っているニポチェアが見えました。
画像13 でも、午前9時からは元気に動き出し、スキーヤーやボーダーの皆さんを、ニポの森へと案内してました。

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