映画『恋する惑星』感想“私にとっての青い春”
私がこれまでの人生で(約20年しか生きていない赤ちゃんだが)これ以上夢中になった映画はないだろうというくらい好きなのが、
香港ノワールの巨匠ウォン・カーウァイの『恋する惑星』である。
今は無き素敵な映画館で唯一映画について爆語りできる大好きな友人と観に行ったのが最初。そのあとひとりでもう一回行った。そしてまたその友人ともう一回行った。中毒である。魅力を語ればキリがないのだが、とにかく全てが良い。キャスティング、色彩、音楽、インテリア、表情、詩的なセリフ、、、。これを雰囲気映画と一括りにしてしまうのはもったいないというエゴでこの記事を書いている。もっとたくさんの人の解釈や感想を聞きたい。
ぜひ教えてください。
今起こっている出来事や周りにいる人も長い目で見れば人生の一部のシーンでしかない。時にはあの時の伏線?だと感じることもある。
良い意味でも悪い意味でも永遠はなく、その空白を感じながら生きていく覚悟も時には必要だということ。『恋する惑星』だけではなく、欲望の翼』、『花様年華』や『天使の涙』などの他のウォンカーウァイ作品全体を通して、私が受け取った私なりの解釈。
たくさんの大切な人に出逢って、幸せを感じていると同時に失ってしまった時の虚しさであったり孤独を感じる夜もある。それでも、一瞬でも同じ時間を共有できる人を見つけるために、私たちは今日も雑踏の中ですれ違い続けるんだと思う。
西森路代さんのエッセイが特に好きです。
いつの時代もどこの国でも人々は何かを追い求め続けているんだな、それでいいんだなと思わせてくれるので。
私が願うことはただひとつ、もう1回4Kレストア5作品同時上映してください。
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