徒然草

徒然なるままに映画の感想を書き留めています。

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最近の記事

映画『天安門、恋人たち』感想"モラトリアムのその先"

この物語は、1987年からの10年間、ユー・ホンという1人の女性の人生を追った映画だ。恋愛に軸を置いて。 私はなかでも、後半の、大学卒業後のユー・ホンの生き様に心を打たれた。 天安門事件の渦中を大学生として生き抜いたユー・ホンにとっての自由とは?大学卒業後も、何を求めて生きていたのだろう。 長い学生生活を終え、社会人になり、一人で孤独に生きているユー・ホン。物語の後半になるにつれ、孤独の色が濃くなり、目を背けたくなる場面ばかりだった。それでも彼女を見守りたいと思うのは、

    • 映画『恋する惑星』感想“私にとっての青い春”

      私がこれまでの人生で(約20年しか生きていない赤ちゃんだが)これ以上夢中になった映画はないだろうというくらい好きなのが、 香港ノワールの巨匠ウォン・カーウァイの『恋する惑星』である。 今は無き素敵な映画館で唯一映画について爆語りできる大好きな友人と観に行ったのが最初。そのあとひとりでもう一回行った。そしてまたその友人ともう一回行った。中毒である。魅力を語ればキリがないのだが、とにかく全てが良い。キャスティング、色彩、音楽、インテリア、表情、詩的なセリフ、、、。これを雰囲気

      • 映画/読書「ひらいて」

        「ひらいて」 綿矢りさ、山田杏奈、作間龍斗、芋生悠。これ以上に映画の雰囲気とキャスティングがマッチしている作品は思いつかない。こんなこと言ったら誰かに怒られそうだけど。 人生で観た映画の中でも特別な想い入れのある大好きな作品です。原作も一気読みだった。高校生感が抜けきれてない時期に観た1回目、3年後に観た2回目。この作品への印象は変わらないけど、想いは変化してた。一丁前に「あの頃は、、」などと振り返っている。面白い。 あらすじは調べてください。ごめんなさい。 好きな人が

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