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2020

年が、明けたらしい。年末もずっと仕事をしていたからだろうか、年が明けたという実感はなく、同僚に「あけましておめでとう」と言われて少し驚いてしまった。

社会人になって初めての年越しだった。少し遅い仕事納めも、少し遅い仕事始めも、悪くないなと思う。年始セールもそろそろ落ち着いてきた街を歩いて、なんだか世間から取り残されたような気持ちでいた。

就活中の友達と渋谷で新年会をした。楽しそうに仕事をしている人があなた以外見当たらない、と話す言葉が印象的だった。私だって決していいことばかりではないけれど、基本的には楽しくのびのびと仕事をさせてもらっている。とても幸せなことだと思うけど、運良くここにたどり着いたとは思わない。だから、羨ましいと言われてもあまりピンとこない。

渋谷はいつもうるさい。人が溢れかえっていて、トイレに行くのもカフェに入るのも一苦労だから、自分の居場所なんてないように思える。みんな背伸びした格好をして、無理して大声を出しているのを見て、なんだか笑えてくるけど、その隣にいる誰かと支え合っているようにも見えた。

今年の抱負とか特に考えてないけれど、今のままでいられたらそれでいい。もっと上を目指したいと思う気持ちも、生活を大事にしたいという気持ちも、忘れずにいられたらそれでいい。大切なことを見失わずにいられますように。

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