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ネットでの個人に対する誹謗中傷が現実に具現化する可能性

はじめてお会いする方は、はじめまして。
そうじゃない方は、いつもありがとうございます。

Noelです🐬

ついに、ネットで特定個人に対する誹謗中傷や侮辱行為が厳しく罰せられることになりました。※1

※1侮辱罪厳罰化、改正法が成立 ネット中傷対策で懲役導入:東京新聞 TOKYO Web


このニュースを見て、これで自分の推しを含めた著名人の方々が理不尽に傷つけられずに済むと安堵しながらも、僕はその悪意が現実に具現化する可能性を危惧していました。

昔、ネットのネの字もなかった昭和の頃、我が推しのお一人であらせられる松田聖子さんは、そのトップアイドルという羨望と嫉妬の的であった立場故に、聖子さんの元に剃刀入りのファンレターが届けられたことがあったそうです。※2

聖子さん程の圧倒的な実力やパーソナリティを以ってしても、そこまでの悪意を向ける人がいるのだから、顔を売る職業に従事する方にとっては切っても切り離せない問題なのだと思います。

時は過ぎて今は令和4年、世はまさにSNS全盛の時代。
著名人の名前に、ネガティブなワードを加えてSNSで検索すると、どんな人でも多数の悪口がSNSに投稿されているという現実があります。

僕はアイドルが好きなので、推しの情報収集のためにSNSで情報収集をする時がありますが、

パフォーマンスに関する話や作品のクオリティーに関して良かった良くなかったという話は、僕はマイナス意見も含めてとても価値があるものだと思っています。
それはアーティストにとって貴重なマーケティング材料にもなりますからね。

そんな有意義なマイナス意見まで封殺しようとするファンは苦手😮‍💨

でも

パフォーマンスのほんの一瞬の写りが悪い写真を切り取って揶揄したり、○○は整形!元の顔は○細工!など、人権侵害的な投稿まで目に入ってしまいます。

僕自身、美容整形が悪いことだとは決して思っていませんし、美容整形をしたという人の選択は尊重しますが、それが事実であってもなくても、人に吹聴して回る行為はただの侮辱だと思っています。念のため…

新たなルール下では、きっとそのような投稿も減るのでしょう。
誰だって芸能人の悪口を言って逮捕してされるのは嫌ですから。

ここで僕が心配なのは、ネットがなかった時代に松田聖子さんが味わったように、その憎悪が現実に具現化してしまわないか、という点です。

剃刀入りファンレターが送り付けられたという話もとても酷いですが、その憎悪が殺人未遂事件を引き起こしたという実例があります。

有名な例では、元AKB48の川栄李奈さん、入山杏奈さんがノコギリを持った男性に襲撃された事件※3や、元欅坂46の平手友梨奈さんを狙って握手会で発煙筒が投げ込まれた事件※4です。

幸運にも、三者とも命を奪われることはなく、今も芸能界で活躍されていらっしゃいますが、

僕は、ネットでのいわゆる「アンチ行為」が厳しく罰せられるようになってしまったら、その悪意は現実のアンチ対象に向けられる可能性があると思っています。

間違ってもネット上での誹謗中傷を擁護する気はありません。
ただ、これまでアンチの間でガス抜き的にネットに投稿して満たされていた悪意が、ガス抜きの場を失ってしまったら、

川栄さん達が味わったような悍ましい事件が、また繰り返されてしまうのではと著名人を応援する一人の人間として、危惧せずにはいられません。

3名の方が事件に巻き込まれた時には、世は既にネットやSNS全盛の時代となっていましたが、きっとネットで悪口を書くだけでは満たされなかったのでしょう。
満たされなかった悪意が現実に具現化してしまった例だと思います。

一体どうすれば良いのかな…そもそも著名人に憎悪の念を抱く時点で僕からしたら相当異常なのですが、そんな異常者に付ける薬もないわけで。

著名人の方が守られて、異常な憎悪を抱く人々の気持ちが、平和的に昇華されるのをただただ願うのみ。

ネット上の憎悪は著名人だけに寄せられているものではなく、一般個人に向けられているものもあるので、僕たちにとっても決して他人事ではないと思っています。

けど、人の憎悪を駆り立てないように気をつけて生きるっていうのも何か違うな。
何が引き金になるか分からないからね……

Best regards⭐️Noel🐬

※2 「松田聖子 41年目の真実 著・ママドル・セイコ研究会編集部」より出典

※3 AKB川栄らノコギリ男に襲われ緊急手術 - AKB48 - 芸能ニュース : nikkansports.com

※4 「欅坂」発煙筒の男「殺そうと思った」アイドルの名前あげ供述 握手会一時騒然…ナイフ所持容疑で逮捕 - 産経ニュース