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【VISIONING VOICE Magazine #19】 「中小企業に広告イノベーションを起こす 」 〜株式会社ビズパ 代表取締役CEO 石井 俊之さん〜

NEXs Tokyoが主催する、ローカルおよび国内外の広域展開に挑むスタートアップが”次のステージ”に向かって羽ばたくために、サポートをしてくれる人やファンと繋がる番組VISIONING VOICEをインタビュー記事としてまとめたマガジン「VISIONING VOICE Magazine」 📖

「VISIONING VOICE」はNEXs Tokyoと日経グループがコラボし、次のステージを目指すスタートアップ企業の3つの「カクシン(核心・革新・確信)」に迫り、起業家の想いを深堀りします。
パーソナリティは、長年スタートアップを取材している日本経済新聞社・上田敬さんとNEXs Tokyoコミュニティスタッフ・閏野が務め、番組をお届けしています。
今回は上田さんの出張に伴い、株式会社日本経済社・四方田耕児さんにお越しいただきました。

ゲストは、JUMPコース(東京発)のスタートアップ、株式会社ビズパ 
代表取締役CEOの石井 俊之(いしい としゆき)さんです!

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<登壇者プロフィール>
石井 俊之(株式会社ビズパ 代表取締役CEO)
新卒にて大和ハウス工業(株)入社。営業職を経験後、2000年に(株)ラクーン(現:ラクーンホールディングス)に創業メンバーとして入社。取締役副社長として、B2Bマーケットプレイス事業責任者、Fintech事業立ち上げ、子会社社長を歴任し、東証一部上場まで導く。2018年に同社を退任し、株式会社ビズパ設立。2020年8月に中小企業向け広告プラットフォーム「ビズパ」正式版をリリース。
株式会社ビズパ 公式サイト:https://bizpa.co.jp 
ビズパ サービスページ:https://bizpa.net 

全国の広告を見える化するプラットフォーム

自社に最適な広告を検索し、発注まで行うことができる広告プラットフォーム「ビズパ」を運営する株式会社ビズパの石井俊之さん。プラットフォームを構築することで、これまで散在していた広告の情報を集約し、低コストで効果的に出稿することを可能にしました。

nexstokyo(最新版)

石井さん:これまで中小企業は広告代理店に対して大きく3つの不満を持ってきました。1つめは価格、2つめは広告出稿までのスピード、3つめは広告と商材とのミスマッチです。こうした課題にも関わらず、広告代理店に頼らずに広告の情報にたどり着くことが難しく、実際は低予算でニーズに合った広告がありながらも、それらは選択肢として挙がることが少ない状況でした。中小企業が広告メディアとダイレクトに繋がり、インハウスで広告検討から出稿までができる環境を目指して作ったのがビズパです。

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石井さん:ビズパではWEBメール系から交通の広告看板、紙媒体、サンプリングなど全国12,000件以上の幅広い広告メディアを取り扱っています。それらを中間マージンなしで発注することができるので、従来のコストの半分で出稿することが可能な広告も少なくありません。UI/UXが非常に使いやすいことも特徴です。

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石井さん:サイトでは、数多くの広告の中から、エリアやターゲット層、予算に応じて、最適なメディアを検索することができます。地図検索機能もあり、たとえば東京駅を検索すると、周辺で出稿することのできる広告がマッピングされるので、エリアマーケティングにも有効です。気になる広告があれば、アンケートに回答すると、詳細な情報を閲覧でき、メッセージツールを使ってメディアと直接やりとりができます。駅看板やデジタルサイネージなど費用が高いと思われがちな広告も、エリアやターゲットを掛け合わせて絞り込むと、低予算で実施することが可能です。バスのラッピングやネーミングライツ、コインランドリーのデジタルサイネージなど、ニッチなメディアも充実しています。ニッチだと効果が心配に思われるかもしれませんが、しっかりとマッチングすれば高い効果を出すことができます。

【核心】20年の経験から生まれた事業

―― 起業された背景について教えてください。

石井さん:やりたい事業があって起業される方も多いと思いますが、私の場合は「起業したい」という思いの方が先にあり、事業内容は決まっていませんでした。2000年頃ネットベンチャーブームが起こり、私と同世代の人たちが起業し、世の中にイノベーションを起こしていくのを見て、自分もやってみたいという思いが強く湧きました。そこで、まずは起業に必要なことを身につけようと、ネットベンチャーである前職に創業メンバーとして入社しました。その後、会社は順調に大きくなり、私自身も副社長を任され、2016年には一部上場を果たしました。それが大きな転機となり、今後の人生をどのように生きるかを考えた際に、ここでチャレンジしなければ一生後悔すると思ったのが起業した理由です。

―― 事業内容はどのように決まったのでしょうか。

石井さん:きっかけはサッカーの強豪校である市立船橋高校のサッカー部がユニフォームの胸スポンサーを募集しているという記事でした。遠征費が保護者の負担になっており、スポンサー収入を得ることで、保護者の負担を軽くするだけでなく、経済的な理由でサッカーを諦めてしまう子どもたちに門戸を開くという内容でした。それを読んだときに、広告というのは営利目的以外にも、さまざまな価値をもたらすことに気づき、広告業界で起業してみたいと思いました。その後、BtoBの分野で、マーケットプレイスやプラットフォームを構築してきた20年間の経験から今の事業に行きつきました。

【革新】異業種参入だからできる業界革命

―― 石井さんがアップデートさせたい課題はなんですか。

石井さん:中小企業に対して広告のプラットフォームを構築し、広告業界をアップデートさせたいと考えています。現在の広告業界は予算の潤沢な大企業中心のビジネスモデルとなっており、中小企業までカバーできていません。しかし、低コストで出来るネットを活用すれば、中小企業にも広告代理店と同等のサービスを届けることができます。当社の社員は私を含め、広告業界出身者はいませんが、ネット業界のスペシャリストが集まっています。これまで培ってきたノウハウを活かし、これからの広告業界をつくっていきたいと考えています。

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―― 地方については、どのように考えていますか。

石井さん:地方は折込チラシやポスティングに頼りがちですが、デジタルサイネージやその他の手段もあることを提案していきたいです。また、観光業など東京に広告を出したい場合など、地方から東京の広告事情を知るのは難しいものですが、ビズパを使えば一目瞭然です。地方から都市部に出稿する際には大変役立つと思います。

【確信】マッチングで企業価値を最大化

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―― 石井さんの「欲しい未来」は何ですか?

石井さん: 私の欲しい未来は、「最適なマッチングで価値を最大化する」ことです。広告手段に流行り廃りはあっても、各事業に合ったメディアは必ずあります。クライアントに最適なマッチングをしていけば、メディアの広告収益が増大するだけでなく、クライアントの企業価値も拡大していくことになります。マッチングの最適化によって価値を最大化することは、プラットフォームを構築している私たちにとって最も重要なことです。また、「ワンストッププラットフォーム」をビジョンとして掲げており、広告出稿だけでなく、マーケティングリサーチから決済まで、広告に関する業務をワンストップでできるサービスを実現していきたいと考えています。

広告出稿から地域の壁をなくす

―― 最後に、石井さんがこれから広域展開をしていくにあたって、出会いたい人について教えてください。

石井さん:観光だけでなく、移住者やふるさと納税を増やしたいなど、東京から集客したいことはいろいろあると思います。そのようなニーズを持つ自治体や企業の方と出会い、私たちのもつノウハウを提供してきたいです。また、命名権の販売を行っているような自治体からもご連絡をいただけたら嬉しいです。

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―― 石井さん、ありがとうございました!

番組ではその他にも、より詳しい起業時のエピソードやビズパの活用事例を観ることが出来ます。youtubeアーカイブより視聴可能ですので、併せてぜひご覧ください!

次回はDIVE(地域発)コースのスタートアップ、株式会社地元カンパニー 代表取締役 児玉 光史(こだま みつし)さんにご出演いただいた#44の記事です。

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