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スピッツ“GO!GO!スカンジナビア vol.8(ゴースカ)”を語りたい!

この記事をご覧いただきましてありがとうございます。


ちょっと遅くなってしまいましたが、

全日程が無事終了したので、もう語っていいですよね??


“Spitzbergen 30th Anniversary Tour “GO!GO!スカンジナビア vol.8”

参戦してきました!!

全5日間の中で、私は11月12日(土)の横浜”ぴあアリーナMM”公演に参戦しました。

もう、凄すぎて。ファンでよかった。これにつきます。


まず「スピッツベルゲン」と「GO!GO!スカンジナビア」について簡単に説明すると、

「スピッツベルゲン」は、1992年に発足したロックバンド”スピッツ”のファンクラブの名称であり、2022年で発足30周年を迎えました。もちろん私も会員です。

「GO!GO!スカンジナビア」(以下、ゴースカ)は、1995年から定期的(3年おきくらい)に開催されているファンクラブ会員限定のライブツアーです。都道府県をくまなく周り、普段と違いホールやライブハウスが会場であることや、最近ではファン投票で人気が高い楽曲を中心にコアなセトリが組まれているなど、より一層ファンに寄り添った演出であることが特徴です。


私のことも少しだけ。

スピッツファン歴は今日まで17年と長いものの、「スピッツベルゲン」に入ったのは2018年と最近です。「スピッツベルゲン」に入るきっかけとなったのが、ゴースカであります。

私は11歳の頃に突然スピッツにどハマりしました。きっかけは覚えていませんが、ファン用語で言うと、”ガーン”となりました。現在までその熱は冷めて(醒めて)いません。

ただ、23歳頃までは、あくまでCD音源やライブDVDを楽しんでいただけで、実際にライブに行くという頭は一切ありませんでした。

アルバム「醒めない」のツアーで初めてスピッツのライブに参戦してからライブにどハマりし、その後の結成30周年を記念したアリーナツアー『SPITZ 30th ANNIVERSARY TOUR "THIRTY30FIFTY50"』にも参戦しました。

その翌年2018年、 “GO!GO!スカンジナビア vol.7”の開催を知り、当時私の住んでいた県でも小さめのライブハウスが会場になることが分かりました。その会場には別のバンドのライブで何度も行っていたので、その会場でスピッツがライブをするのは激アツすぎると興奮したのを覚えています。

しかし、 ゴースカはファンクラブ限定ツアー。私は会員ではなかったので参戦できませんでした。

今まではあくまでスピッツの曲を聴くことが楽しみであり、最近行き始めたライブも一般でチケットが取れていたので、わざわざファンクラブに入る必要がなかったのです。

ゴースカに参戦できず、小さいハコでスピッツがライブをするという貴重な体験を逃した悔しさから、その後すぐに(というかヤケで)「スピッツベルゲン」に会員登録しました。

次回のゴースカに参戦することが目的で会員登録をしたものの、ツアーでは先行でチケットが取れたり、会報でメンバーの様々な一面を楽しめたりと、なにかと恩恵をうけています。


そして今回、“GO!GO!スカンジナビア vol.8”の開催を知り、私は一人で歓喜しました。

ただ、このご時世であり様々な事情を考慮したうえで、これまでのような全国ツアーではなく全5日間で横浜と神戸のみでの開催となりました。

ライブハウスでスピッツを見たかったのが本音ですが、開催してもらえるというだけでも十分嬉しかったです。

また、「スピッツベルゲン」発足30周年記念ということもあり、「お祭り」をイメージした演出を考えているようで、一体どうなるんだろうというワクワクがありました。

今回のツアーに先駆けて、各公演日ごとに演奏してほしい曲を集計してセットリストを組むとのことで、事前に3曲投票ができました。

そこで私は「Y」「魚」「P」を選びました。とても3曲には絞れなかったので、私が特に好きで実際に聴いてみたい楽曲から、曲名が1文字のものを選びました。結果として、どれもかすらなかったのですが(笑)


そして公演日。当日朝の新幹線で、東京駅経由で横浜そして桜木町へ向かいました。約3年ぶりの関東。諸事情で一時期横浜に通っていたので、なんだかエモい気持ちになりました。

余談ですが、やはり都会は苦手です…

18時30分開演、14時にグッズ販売開始でしたが、前公演でグッズ列が3時間待ちという情報をTwitterで見ていたので、13時には会場に着きました。

2時間半並び、やっと買えた…

しかし、すでに大行列…仕方なく並びました。それでも、並んでいる人はみんなファンクラブ会員仲間であることの感動と安心感、待ちに待ったライブがもうすぐ始まるワクワク感、並んでいる間はずっとケータイで資格勉強をしていたこともあり、トータル2時間半並びましたが苦ではありませんでした。買おうとしていたトレーディングカードがすぐに売り切れてしまったのが悔やまれるが…

グッズ購入後は公演時間までみなとみらいをプラプラし、18時頃に会場に入りました。

ぴあアリーナMM
フォトスポット「過去の会報誌」
会場前

座席は来場時に初めて通知され、アリーナ席21列50番。会場全体のほぼ真ん中。ステージもまあまあ見える位置なので悪くない席だなと思いました。

ただ、すぐ横に花道とサブステージらしきものがありました。

「ん?スピッツだよね?アイドルかな?」

もしかしたらここで演奏してくれるのかなとワクワクしながら待機していました。


ちなみに、開演まで会場で流れていたSEがツボすぎました。おそらく、90年代J-POPがテーマだったと思います。

hide「ROCKET DIVE」
今井美樹「PRIDE」
小沢健二 featuring スチャダラパ「今夜はブギー・バック」
Mr.Children「innocent world」など

極めつけは、18時30分でSEの音が小さくなり、いよいよ始まるか?と思ったら、JUDY AND MARY「Over Drive」が大音量で流れました。意表をつかれましたが、大好きな曲なのでとてもテンションがあがりました。
(後で知りましたが、このSEの曲順や「Over Drive」でしめる演出は、全公演共通のようでした)

「Over Drive」の1番が終わったあたりで再び音が小さくなり、会場が暗転しました。今度こそ始まるんだと胸が高鳴りました。


そして、メンバーらしきシルエットがステージに見え、演奏が始まりました。

1曲目「君と暮らせたら」の始まりと同時にステージが緑色に明るくなりました。好きな曲ではあるものの、一切予想できなかった始まり方にちょっと驚きました。

それでも、カントリー調のイントロと淡い緑色のステージが相まってノスタルジックな感情になり、ずっと好きだったスピッツのこの世界観にいきなり引き込まれました。

それから、「三日月ロック その3」「恋する凡人」「俺のすべて」と、マイナーながらファンからしたら生で聴けて嬉しい楽曲が続きました。

その後、投票しようか迷った「桃」が聴けたこともあり、気持ちは高ぶる一方です。


私が特に感動したのは、「僕はきっと旅に出る」「砂漠の花」の流れです。
今の自分にはとても響きました。

この「僕はきっと旅に出る」「砂漠の花」はどちらも比較的ストレートな歌詞で、優しく背中を押してくれる応援歌のような楽曲です。

私は現在、今まで迷いながらも自分の気持ちを信じて将来の道を決断できましたが、将来へのワクワクと同時に不安もあります。

そのような時期に、大好きなスピッツのライブで、自分の中で盛り上がりが最高潮なタイミングでこれらの曲を聴けたことで、自分の決断を信じていいんだと勇気がもらえました。


途中、相変わらずのゆるいMCで、確かイルミネーションの話をしているときでしょうか、急に花道が光り出しました。その後、サブステージで演奏するとのことで、サブステージに向けてメンバー4人が歩き始めました。

私の席はサブステージと花道の接続点付近だったので、メンバーがどんどん近づいてきます。メンバーの顔が肉眼で分かるぐらいの距離で、もう一体何が起きているんだと、夢の中にいるような気分でした。

そして、花道で演奏が始まりました。

「仲良し」「ナンプラー日和」「謝謝」「エンドロールには早すぎる」の4曲が演奏されました。それぞれの楽曲ごとにバングルの色を決めて会場の一体感を演出したり、1曲ごとにメンバーが向く位置が変わったりと、この上ない演出でした。

一つ面白かったのが、メンバーの楽器がワイヤレスでつながっていたようで、ドラムの崎山さんが実際に叩いている音とスピーカーからの音が少しずれて聴こえました。それが滑稽で、おかげで曲があまり頭に入りませんでした(笑)メンバーが近すぎるが故の貴重な体験でした。

最後の「エンドロールには早すぎる」では、サブステージ頭上のミラーボールが光り、会場の中心でメンバーが演奏していることもあり、まるで本物のディスコのようでした(本物のディスコを知りませんが笑)


4曲の演奏が終わり、再びメンバーが前方のステージに戻りました。あまりにメンバーが近すぎたので、まだ実感が湧かないまま演奏が再開し、「愛のことば」「運命の人」と、これまた好きな楽曲が続きました。

これも余談ですが、スピッツの中では「運命の人」が一番好きです😊


そして、「8823」です。スピッツのライブではド定番ですが、ゴースカでもやはり演奏されました。崎山さんのドラムから始まる不穏なイントロに草野さんのリードギターが相まって、サビで演奏が爆発する相変わらず最高なパフォーマンスでした。

なにより、リーダー(ベースの田村さん)の暴れっぷりがいつも以上で。ステージを縦横無尽に走り回り飛び回るのはいつものことでしたが、花道とサブステージがあることで暴れっぷりがさらに加速し、ラストのサビではサブステージまで全力で駆け回りながら演奏し、曲が終わる頃にはなにがあったか花道にベースを置いてメインステージまで走って戻っていきました。後にTwitterを見ていると、その様子がかなりバズっていました(笑)


終盤になり草野さんが、これから2日目来場者のアンケート上位曲を3位から順番に演奏すると宣言し、自分の投票した曲よ当たってくれと心の中で願い続けました。

結果は、
3位「夜を駆ける」
2位「スピカ」
1位「大好物」

どれも好きな曲で、生で聴くことができて嬉しかったです。でも、1位が「大好物」なのは意外でした。多分、最新曲でありライブでまだ演奏されたことがないから是非聴きたいと票が集まったんだと思います。
それでも、最新曲が投票1位って、すごいな〜


「大好物」の演奏後にメンバーがステージからいなくなり、一旦終演しました。

さてアンコールかと思っていた矢先、前方のモニターに映像が映し出されました。

内容は、公演2日目のアンケート結果のランキングが15位から発表されるというもので、一曲ずつドラムロールとともにデデンと曲が発表されました。

発表された15位までの曲は、実際にほとんどが当日演奏されたものであり、これぞゴースカ!と初めてのゴースカを噛み締めた時間でした。

ランキング発表が終わり、今度はメンバー4人がモニターに登場しました。

スピッツベルゲンの会報で、メンバー4人によるスーツの仕立ての企画がありましたが、それに関連した、実際にお店で仕立てをしている様子が映し出されました。メンバー全員が楽しそうでほのぼのした内容でしたが、私はすぐに悟りました。

「これはきっと、このあと全員スーツで登場するぞ」


予想は的中しました。映像が終わりステージが明るくなると、メンバー4人が映像の中で仕立てていたスーツを着て登場しました。

登場したメンバーを見てすぐに思いました。

「か、かっこいい…」

登場したあとに、メンバーがランウェイだと言って花道を通ってサブステージまで歩いてくれて、スーツ姿のメンバーを間近で見ることができ興奮しっぱなしでした。

その後、アンコールとして3曲演奏してくれました。

まず、「あかさたな」
まだ音源化されていないのもあり、ライブで聴けたのは貴重でした。

次に新曲「サンディ(仮名)」
ゴースカでは定番の、恐らく次のアルバムに収録されるであろう新曲を演奏してくれました。軽快なサウンドにスピッツらしいメロディで、次のアルバムの期待値も上がります😁

ラストに「1987→」
ランキングにも入っていました。ライブの最後にふさわしく、これからもスピッツは走り続けるのだという余韻を残しつつ会場を盛り上げて、ゴースカは終演しました。


ライブが終わってもまだ夢見心地で、ふわふわした状態が続いてました。会場を出て歩きながら、演奏された曲順やMCでなにを話していたかとかを頭の中でしばらく整理していましたが、全然落ち着きません。

何より、楽しすぎたことは確かでした。


あとはもう、ライブで印象的だったことを羅列的に書きます。

まず、草野さんマジで歌上手いなと終始感動していました。自分なんかが偉そうに言ってしまいますが、口から音源とはこのことだと。いや、音源以上の高音・清涼感・臨場感を感じました。

ステージのセットも、なんだが可愛らしくて。今までのツアーでは演出のためのライトやアルバムの世界観を出すための芸術的なセットが組まれていましたが、今回はいつもと趣向が変わり、そういったセットは一切ありませんでした。
今回はステージ後方にでっかく、メンバーが書いた本気か冗談か分からないようなイラストが電光で光るようなセットになっていました。
これが本来の飾らずに力の抜けたスピッツの世界観なんだと、なぜだか安心感を覚えました。(うまく説明できずにすいません、↓のような感じです)

https://bl.e-fanclub.com/rsgols/shop/sp/syousai.asp?item=110422300040より

あと、MCで、2日目の公演は全ての都道府県から来ていただいたと話していました。草野さんが北から順番にエリアを言ってくれて、東北から来た人ー🤚で私は手を挙げましたが、周りを見渡してもあまりいなくて、少しどよめきがあったのを覚えています。
北は北海道、南は沖縄から来ていたりなど全国から満遍なくファンが集まり、自分はなんだかすごい空間にいるんだと嬉しく思いました。


ライブを総じて、事前の案内のとおり本当に「お祭り」でした。ステージセットやライトバングルを使った盛り上げ、モニターを最大限利用した映像演出など、今までのスピッツのライブからは想像できないような光景ばかりでした。

デビュー30年をしても現状におごることなく、音楽のためファンのために常にアップデートし続ける姿勢に感動すら覚えました。

繰り返しになりますが、ファンで居続けてよかった。これにつきます。



ふう…全部書けた…(のかな)
あとでまた色々と思い出すんだろうな。

ボリュームがありすぎて、なんだかまとまりのない記事になってしまいました。

ライブが始まるまでの前述が長くなってしまいましたが、ゴースカの楽しさが少しでも伝わってくれれば嬉しいです。

ゴースカに限らず、もちろんライブは楽しいし、アルバムが出るたびに嬉しいし頑張れるし。

これからも、スピッツのファンであることを誇りに思い、応援し続けます。


ps.ライブ終了後は横浜駅近くのホテルに宿泊しましたが、ホテルや周辺ではゴースカのTシャツを着ている人で溢れていて、ちょっぴり嬉しかったです。ライブあるあるですね。


乱筆にて

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