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「次に破綻するのは“クレディ・スイス“」『金持父さん』の著者で投資家のロバート・キヨサキ氏が予測

ウォール街の専門家ロバート・キヨサキ氏が、FOXニュースの番組に出演して「次に破綻するのはクレディ・スイス銀行」だろうと予測しました。

https://nybreaking.com/wall-street-expert-predicts-credit-suisse-is-the-next-bank-to-fail/

2008年のリーマン・ブラザーズの破綻を的確に予測したウォール街の評論家が、次に破綻する銀行を明らかにしました。
おそらく、日本人の方もご存知の『金持ち父さん、貧乏父さん』の著者で知られる、投資家のロバート・キヨサキ氏が、
次に破綻するのは、「クレディ・スイス」であると、FOXニュースに出演して予測しました。

先週、金曜日のシリコンバレー銀行の経営破綻以降、スイス第二の銀行で、世界第8位のクレディ・スイスの株価は、史上最安値にまで急落し、73億スイスフランという、途方もない純損失を出したと、NYポスト紙等が報じています。

キヨサキ氏は、FOXニュースでこう語っています。「問題は不安定な債券市場です。私の予想では、数年前にリーマンブラザーズが危険だと指摘しましたが、次に破綻する銀行は“クレディ・スイス“だと思います、なぜなら債券市場が暴落しているからです」

またキヨサキ氏は、ドル札紙幣を持ちながらこう説明した。米ドルは今、世界で同質性を失いつつあります。だから、どんどん刷りまくって...単に潰れないようにしようとしているだけなのです。

専門家は、株式市場よりも規模の大きい債券市場を今問題視しており、それが崩壊しつつあることに多くの野次馬が狼狽しているのです。ですから、債券市場の急落の次は、クレディ・スイスが追随すると私は予測しますと、ウオール街の専門家である
キヨサキ氏は同番組で語りました。

さらに、クレディ・スイスの総資産額は、世界第8位の大手銀行でありながら、エクスポージャーが高く、ポートフォリオに保守的な国債が含まれていることから、「クレディ・スイスを懸念している」と述べました。

*注釈)金融業界で“エクスポージャー“とは、投資家の持つポートフォリオのうち、直接的にかかわる特定の「リスク」や「対象」に対する資産の割合のことをいいます。 例えば、為替ヘッジを行わない外貨建て資産の保有比率を外貨エクスポージャーといいます)

キヨサキ氏は、同世代のベビーブーマーが引退する、今まさにこの時期が「パーフェクト・ストーム」であるとし、繰り返しになりますが、FRBとFDICが、またドル札を印刷することを示唆しているので、株式市場はさほど大きな影響はないかもしれません。
それでも、この小さな銀貨はやはり最高です。この銀貨は35ドルですから誰でも35ドルを買えると今は思っていますが….。
それにしてもクレディ・スイスが心配だ、と語りました。

シリコンバレー銀行や、リーマン・ブラザーズの凋落との共通点を見出したのは、キヨサキ氏だけではありません。
ウォール街の専門家ラリー・マクドナルド氏もこう言っています。

「私はリーマンブラザーズのの内部調査をしたことから、シリコンバレー銀行の経営について先週、調べ上げました。
まさに衝撃的な無責任さであり、FRB連邦準備制度理事会は、それを許してきたのです。
FRBが金利を引き上げたとき、彼らは本質的にこのような悪徳業者を利用しているに過ぎないのだと思いました」

これは、スイスの金融規制機関FINMAが月曜日に、シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の破綻を受けて、国内の銀行や保険会社に潜在的な伝染リスクを特定するために実施された、経営内部の調査から判明したといいます。

スイスの銀行株は、米国当局による2つの金融機関の預金保証の動きが、投資家を安心させることができなかったため、世界的に他の銀行セクターとともに急落しました。

クレディ・スイスの株価は最安値を更新し、同社の債務不履行に対する保険料も史上最高値に上昇しました。
スイスのライバルでスイス最大の銀行であるUBSの株価は7%以上も下落しました。

FINMAは声明で、「FINMAは、米国のシリコンバレー銀行とシグネチャー銀行に関するメディアの報道に留意し、状況を注意深く見守っている」と述べるにとどまっています。

"FINMAは、監督する銀行や保険会社の当該機関に対する直接的・間接的なエクスポージャーを評価している "と述べている。"その目的は、クラスター・リスクと伝染の可能性を早い段階で特定することだとしています。

規制当局は、影響を受ける可能性のある多くの金融機関と接触していると述べたが、具体的な名前や、取るかもしれない行動については言及しませんでした。

バイデン大統領は月曜日、2つの金融機関の破綻によって引き起こされた銀行危機に対処するために必要なことは何でもすると宣言し、規制当局が伝染を食い止めるための緊急措置に踏み込まざるを得なくなりました。

FINMAは、米国のテクノロジーに特化した別の銀行、シルバーゲート・キャピタル・コーポレーションの破綻による波及効果も監視していると述べ、同社は水曜日に業務を停止して自主的に清算する予定だと述べています。

規制当局は、監督対象機関のリスク管理と様々なシナリオへの対処に焦点を当てた監督活動を行ったと述べています。

スイス連邦財務省は、「米国の銀行と株式市場の発展に関する報告に留意する」と述べたが、それ以上のコメントは避けました。

スイス連邦財務省はまた、"FINMAは監督活動の一環としてクレディ・スイスを注意深く監視している "と、FINMAの役割を指摘しました。

「スイス中央銀行」は、シリコンバレー銀行の破綻が、スイスの金融セクターに与える影響についてコメントを控えています。

クレディ・スイスの将来性に対する投資家の懸念がさらに反映され、一部の債券の価格は急落し、過去最低を記録したため、
スイス第二の銀行であるクレディ・スイスは、一連の不祥事からの回復に苦慮し、コストと雇用を削減し、CSファーストボストンのブランドで投資銀行を独立させるなど、事業の大改革に着手した。

先週には、米国証券取引委員会からの要請を受け、年次報告書の公表を延期すると発表しています。

クレディ・スイスは他にも、先週の奇妙な動きが見られたといいます。

・クレディ・スイスの筆頭株主が保有株を全て売却
・土壇場で年次報告書の発表を延期
・コンプライアンス責任者がクレディ・スイスを退職
・クレディ・スイスのCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)が過去最高を記録

*注釈)CDCとは、クレジット・デフォルト・スワップ」の略で、
企業や国などの破綻リスクを売買するデリバティブ(金融派生商品)のこと。
投資対象の破綻に備えた保険の機能を持ちます。
CDSの買い手は、売り手に一定の手数料を支払う一方、投資先がデフォルト(債務不履行)となった場合には売り手が損失を肩代わりし、「保険金」を支払う仕組み。

そして、現在は政府機関であるスイス財務省の監視下に入ったことから、
一般の個人投資家らも、この動きは、カウントダウンのベルに聞こえるという書き込みがSNS上に溢れています。

世界の超富裕層を顧客に有する、クレディ・スイス。ここまで不安視する報道が広がってしまったので、おそらくは
時間の問題かと思われます。

今後の動きから目が離せません。

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