見出し画像

イスラエル政府高官が「ドゥームズデイ(審判の日)」核ミサイルをガザに撃ち込め!容赦なく!」と大暴言

本日の動画はこちらhttps://youtu.be/Qdk48qR1Gw4?feature=shared

先週末、突如起きたイスラエル・パレスチナ戦争。連日、激しい爆撃の被害がテレビなどで報道されており、心を痛めている方も多いと思います。そうした中、
ニューズウイークのニック・モルドワネック記者が、エクスクルッシブ・ニュースとして、大変な事実が明らかになりました。

イスラエルの政府高官で、現職の下院議員が、ハマスの攻撃に対抗するため、イスラエル軍に「審判の日」の核ミサイルを使用するよう強く求めているというのです。

イスラエルがすでに核兵器を保有していることへの疑惑も含めて、この事実は私たちが、今知っておくべき事実であると判断しましたので、怖がらせるつもりはありませんが、ここで皆さんと情報共有をしたいと思います。

ニューズウイークがオフィシャルに発表した記事によりますと、
イスラエルの弁護士で、右派政党リクード党の女性議員である「レヴィタル・ゴトリフ氏」が、テロ組織に指定された過激派のパレスチナ・グループによるガザからイスラエルへの奇襲攻撃を受け、“核兵器使用のオプション“も含めた、もっと強力な報復をすべきであると主張しているということです。

AP通信によると、ハマスがイスラエルを攻撃を開始して以来、イスラエル人とパレスチナ人を合わせて2000人以上が死亡し、数百人が負傷したと報じられています。この数はさらに増えることでしょう。

また、報復の連鎖がエスカレートするにつれて、ハマスによって拉致された人質の安否や人数は、未だ不明だと伝えられています。

ゴトリブ議員は昨日、旧TwitterのXに次のような投稿をしました。
「ジェリコ・ミサイル!ジェリコ・ミサイル!」(何らかの暗号)。
「戦略的警戒態勢」「戦力導入を検討する前に 終末兵器を使用せよ!これが
私の意見だ」。
「ユダヤの神が、私たちのすべての力を守ってくださいますように」などと書き込んでいます。

また同議員の別の投稿では、「私はイスラエルが “その武器庫“にある、すべての兵器を使わなければならないと考える」と付け加えています。
これは、イスラエルには既に“核兵器がある“ことを、内外に認めてしまったということで、実は2018年の時点で80発以上の核ミサイルが、いつでも発射できる
ようスタンバイしているともいわれています。

ゴトリブ議員の暴言はさらにエスカレートしており、今日火曜日も、同議員は、緊急の呼びかけをXに投稿しています。

「中東全体を揺るがすような大規模な核爆発だけが、この国の尊厳と強さ、そして安全を取り戻すのです!」。
「ドゥームズ・デイ(審判の日)!終末のキスをする時が来ました! 強力な核ミサイルを、無制限に撃ち込み、パレスチナの地を平らにするのだ!ガザを粉砕
せよ!容赦なく!容赦なく!」。。。

この女性議員、極右政党リクードの議員ですが、発言が余りにもヤバくないですか? 最終兵器で地ならしを発動せよって言っているようなものです。

同議員は、ハマスが自国を "笑いもの "にしていることに対して怒っており、イスラエル政府に対し、核兵器を使用するよう迅速な対応を強く求めているそうです。

これを受けて、「ウィーン軍縮・核不拡散センター」の上級研究員であるニコライ・ソコフ氏は、ウクライナでの戦争や、ガザでの戦闘がエスカレートしていることにより、核兵器の使用に関して、安易な発言がここ数年蔓延し、それが一般化していることを危惧すると、ニューズウィーク誌に語りました。

深刻な安全保障上の危機である「核兵器使用」に関する知識の欠如。目に見えるオフィシャルな政治的立場の人間が、あまりにも安易に、核兵器の使用と世界的規模での影響について言及する人が増えていることを懸念しています。

「イスラエルは、公式には“核兵器保有を認めていない“ため、今回のゴトリフ議員の発言は、確実にイスラエルのイメージダウンにつながるでしょう」。

「ウイーン軍縮・核不拡散センター」のソコフ上級研究員は、ゴトリフ氏が核使用を求める軍事的エスカレーションには、2つの理由から、近視眼的になっていて非常に危険であると指摘しています。

① 潜在的な標的がすぐ近くにあるため、イスラエルへの損害もまた相当なものになること。

② 核兵器の軍事的有用性は、特に核兵器についての知識が浅い、あるいは全くない人々によって、しばしば著しく過大評価されること。

ゴトビス議員は、ネタニヤフ首相を声高に批判しており、イスラエル国防相のヤーヴ・ガラント氏とともに、イスラエル国防軍(IDF)職員と、治安組織を擁護する声明を出しています。

エルサレム・ポスト紙によると、彼女は9月にも、イスラエル国防軍とシン・ベト(イスラエル治安局)が、パレスチナ人のテロリストのために、働いていると訴え、強く非難しています。
確かに、そのようなことはあってはならないことですが…。

イスラエル政府は、同議員の発言に対して「腹立たしい暴言」だと批判していますが、彼女の怒りはさらにエスカレートし、イスラエル国内の軍人を激しく攻撃し始めているようです。

ネタニヤフ首相は、先日の声明で「ハマスとの戦争を繰り広げ、テロリストたちを "今後何十年も忘れない"瓦礫にする」と国民に約束しました。

しかし、彼はイスラエル国内で、過去50年で最も致命的な矢面にに立たされており、今回のように、セキュリティ(安全保障面)と、情報戦に失敗したことに
対して、批判の声が高まっています。

イスラエル左派の新聞「ハアレツ」は、「ネタニヤフ首相は今すぐ辞任せよ!」という見出しの論説を掲載しています。 
ネタニヤフ首相は、「宗教シオニスト党」と呼ばれる、イスラエルの極右政党と連立政権を組んで、かろうじて政権運営を行なってきましたが、今回、
イスラエル建国以来、歴史上最悪の失敗を犯した責任があると、世論の怒りが
爆発寸前にまで高まっているということです。

私は、決してテロリズムを容認するつもりはありませんが、今回の一連の軍事衝突を見ていて、ある種の違和感を覚えます。日本も欧米メディアも、こぞって連日「ハマスが、ハマスが」と、ハマスだけを敵認定して報じている点です。

パレスチナのイスラム教原理主義組織は、ハマスだけではありません。
「イスラミック・ジハード」という、もっと過激なテロ集団も存在しているのです。

私は以前、イスラエルとパレスチナを取材で、現地を何度も訪れています。そこ
では、ラビン首相のインタビュー待ちの最中に暗殺されてしまって真っ青になり、友人のジャーナリストと号泣したのを覚えています。その後ペレス首相代行
にインタビューを行うことができましたが、喪失感は相当なものでした。

イスラエル側だけではなく、ハマスの幹部とも何人が会って取材し、サピオ
という雑誌に記事が掲載されました。当時、ハマスは、イスラム教過激派組織
の中では、比較的穏健派といわれてきた勢力でした。実際に会ったハマスの
幹部も、職業は医師で、敬虔なイスラム教徒であり、穏やかな人柄が印象に
残っています。(何度も言いますが、決してテロを容認している訳ではありませんので誤解しないでください。イスラエル側とパレスチナ側の双方の考え方を知りたかったのです)。

ですので、今回のハマスが行ったとされる残虐なやり方は、ハマスだけの仕業ではないと確信しています。
ハマスという一つの組織の力だけで、あれだけの武器や、戦闘員を調達するのは難しいと思うからです。
そして、人質を殺害する手口があまりにも残忍過ぎます。確かにハマスは、何度も自爆テロを引き起こし、身代金目的の誘拐事件、爆破事件などを行ってきました。
しかし、今SNS上で出回っているような、残忍なやり方でクビをはねる動画を拡散したり、そうしたやり口は、ハマス単独ではないと思います。
あの手口は、間違いなくISIS(イスラム国)のやり方です。あるいは、別のイスラム教国で、特殊な軍事訓練を受けた、プロの傭兵が関わっているのではないでしょうか?

私がイスラエルとパレスチナ情勢を取材していた当時から、こんな噂がありました。イスラム教原理主義組織の中には、実はイスラエルとアメリカ、イギリスが、パレスチナ解放機構(PLO)のアラファト議長の勢力に対抗するために、彼ら西側が特殊な訓練を施して、秘密裡に作られた特殊部隊があると…。
あのアルカイダもそう言われていました。

私は、ガザ地区のパレスチナ大統領府で、当時まだ存命だった故アラファト議長にもお会いできました。彼らは、もともと自分たちが土着して住んでいた土地が、第二次世界大戦後に、イギリスの二枚舌外交によって突然奪われてしまい
自分たちが居住する地域の主権と、国家として認定して欲しいのだと語っていました。
アラファト氏率いる「PLOパレスチナ解放機構」は、かつては過激なテロ集団
でしたが、晩年のアラファト氏は、中東の和平プロセスが進展していることも
あり、当時の故ラビン・イスラエル元首相らと、何度も話し合いの場を持って
いました。しかし、そのラビン元首相は、イスラエルの極右思想に傾倒した
若者に凶弾に倒れたのです。
アラファト議長は、とても嘆き悲しんでいました。パレスチナ国家建国の夢が遠のいたと確信したのだと思います。

故アラファト議長の執務室がある「大統領府」では、面会できるまで6時間以上
も待たされました。議長が再婚した奥さんとの間に、女の赤ちゃんが産まれた
ばかりだと聞いたので、テルアビブのデパートで、赤ちゃん用品やら玩具などを
お土産に持参しました(もちろん、徹底的に調べられましたが..)。

大統領府で何時間も待っている間に、不思議な出来事がありました。パレスチナの兵士たちが、人懐っこく話しかけてくるのですが、あっちは英語が通じない。
こっちはアラビア語がわからないで、全く会話が成立しません。そしたら、
「お前、朝鮮語分かるか?」と、兵士の1人が、突然私に聞いてきたのです。

大学で韓国語を少し勉強したので、アニョハセヨといった簡単な会話程度なら話せたのですが、驚いたことに、兵士たちは私なんかよりも、ずっと流暢な朝鮮語で話し始めたのです。
「え? あなたたちは何故そんなに朝鮮語が話せるのですか?」と質問すると、
兵士らは、北朝鮮に1年以上住んだことがあるとか、交換留学のように行き来があり、また合同で軍事演習も行なっていると答えたのです!それももう何十年にもわたって!ひっくり返るぐらい驚きました。

ですので、パレスチナのイスラム教原理主義組織は、ハマスだけではないのです。
その背後には、特殊訓練を受けた傭兵部隊や、ハマス以上に過激な「イスラミック・ジハード」、レバノンの「ヒズボラ」、シリアとイラクの「イスラム国(ISIS)、そしてイランや、北朝鮮とも繋がりが深く、さらには、サウジや
ロシア、あるいは中国の影が、今回の戦争には垣間見えてくるのです。

もし、イスラエルの極右議員が声高に叫ぶように、本当に核兵器でパレスチナ人の土地を焼き払って平らにしてしまったら一体どうなるでしょうか?
世界を巻き込んだ全面戦争に発展します。それこそ第三次世界大戦です。

NYには、イスラエル系住民も、パレスチナ系住民も、多く住んでいます。
今回のイスラエルの極右議員の発言のように、安易に核兵器の使用を語ることは、このNYに核兵器が飛んで来るような事態を招きかねません。
また、今週は特に、大規模テロが警戒されています。

このようにパレスチナのイスラム教原理主義組織は、ハマス一つではなく、一枚岩ではありません。レバノンやシリア、イランの関与だけではなく、北朝鮮とも長年、軍事的に深い結びつきがあり、その北朝鮮は、最近ロシアとの軍事協力を
密にしています。

万一、パワーバランスが狂えば、世界規模の大きな軍事衝突が起きても不思議ではありません。
余談ですが、北朝鮮の核ミサイルは、日本には決して落ちません。アメリカに向かいます。
これについては、いづれ機会があれば、お話ししたいと思います。
ただ、ここ1、2週間は、日本でもテロの危険性があるかもしれませんので、都市部にお住まいの方は、どうかお気をつけいただければと思います。

今日もNYダウ平均株価は爆上げしました。もうこれ以上、罪のない人々を傷つける「戦争屋」に、金儲けをさせることは許してはいけないと思います。

2023年10月。私たちの世界は、いま狂った方向へ向かおうとしています。

唯一の核被爆国として、日本の首相には、断固として核兵器の安易な使用は絶対に反対すると、声を荒げて欲しいものです。(当てになるかどうかは分かりませんが…)。私は、日本が持つ唯一の武器こそ、これだと信じたいのです。
今日もここまで読んでくださり、ありがとうございました。
<END>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?