日本人に圧倒的に足りないのはハグである。人との触れ合いが幸せを増す。
「幸せ」は、ハグやセックスで増える「オキシントン」という物質で決まると、とある雑誌の記事で読んだ。
それを読んだとき、ハグに関して言えばそれは間違いない!と強く感じた。
アメリカに限らず、世界中の多くの国がハグを習慣にしている。友人に会ったとき、また明日!と言って別れるときなど、特別なときでなくてもみな熱い抱擁をかわす。
ときには会ったばかりの人にハグをする人もいる。
とにかく男女関係なく、彼らは強くハグをする。
大学時代にアメリカに短期留学したときのこと。
ルームメイトのアメリカ人と仲良くなれず、住んでいた寮にも頼れる人がおらず孤独を感じて不安だったとき、わたしたち日本人留学生のケアをしてくれているアメリカ人のアテンダントと偶然通りで偶然出くわした。
軽い挨拶をして別れようとすると、彼はわたしにハグをしてくれた。
そのとき、なぜだかわからないけれど、わたしが抱えている孤独感ががすごく軽くなったのを覚えている。
なぜだかわからないけれど、わたしはひとりじゃないんだ、と思えたのを覚えている。
人のぬくもりを感じて、言葉では言い表せない安心感を感じることができた。ハグには、一瞬で人の不安を取り除く力があるとそのとき肌で感じた。
人間は、誰かと触れ合うとき、心から幸せを感じる生き物だ。
誰かに抱きしめられたとき、そのぬくもりを感じて安心することができる生き物だ。
そんなわたしたちにとってハグはすごく大切なことじゃないだろうか?
日本にはハグの文化はないれど、もしハグ文化が根付いたなら、絶対に、絶対に、もっと日本人は幸せになる。孤独感が減り、もっと人とのつながりを大切にできる。
きっとわたしたちが今抱えている孤独感は、誰かのハグによって半分以上に減るはずだ。ハグはそれほどの力がある。ハグ文化がもっと、日本に根付いたらいいのにと、願ってやまない。
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