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幸せに働くために「えこひいき」「選り好み」しよう。

わたしはいま子どもに英語を教える仕事をしているのだけど、生徒の中には学ぶ気のある子もいれば、まったくやる気のない子もいる。

どちらも生徒で、ビジネス目線でいえばどちらもお客さんなのだけど、わたしは彼らへの対応の仕方をはっきり変えるようにしている。



学びたいと思っている子にたくさんの時間を使い、思っていない子には最小限の時間しか使わない。決して同等には扱わない。


なぜなら、学びたい子に教えたほうが結果が出やすいし、なによりわたしが楽しい。そういう子はたくさん質問してくれるし、わからないところはわからないと言ってくれる。

わたしを含め、教える仕事をしている人たちはもともと人に何かを教えることが大好きなので、質問してくれたらうれしくて、たくさん教えたくなるのだ。



やる気のない子をやる気にさせるのも教師の仕事、と言う人もいるけれど、やる気のない人をやる気にさせるなんて不可能だと思う。一時的にはできても、長くは続かない。

そもそも人のモチベーションを他人が左右しようという考えがおこがましいように思う。

やる気のある人はあるし、ない人はない。良い悪いではなくてそれが事実。それを変えることはできない。

だったらこっちを向いていない人を振り向かせるよりも、すでにこっちを向いている人と一緒に歩き出すほうが何百倍も早い。



そうやって生徒の区別をしていたら、学ぶ気のない生徒がどんどんとわたしの元を離れていった。その代わり、「この子に教えたいなあ」と思える生徒が集まってきた。するとますます教えるのが楽しくなって、もっともっと仕事が好きになっていった。



これはどんな仕事にも言える。嫌なお客さんに使う時間と労力を極力少なくして、その代わりに好きなお客さんにたくさん時間を使う。そうすれば売り上げは自然と伸びるし、好きなお客さんばかりだから仕事も楽しい。


以前広告制作の仕事をしていたとき。直接お客さんとのやりとりはなく、社内の営業さんと主にタッグを組んで仕事していたのだけど、営業さんの中にはもちろん合う人、合わない人がいて、なんなら好きな人、いけすかない人がいた。

そのときも積極的に選り好みをした。好きな営業さんの仕事だけやり、嫌いな人からの依頼は他の人に回す。そんなふうに極力自分の働きたい人と一緒に働ける時間を増やしていった。

するとたいして頑張っていないのに、ポンポン結果が出た。するとますます好きな営業さんからの依頼が増え、好きな人と一緒に仕事をする時間がどんどん増えるという超絶最高な循環が生まれた。

積極的な選り好みは悪いことなんかじゃなく、むしろ結果が出て、自分も相手もハッピーな最高の仕事術なのだ。



嫌なお客さん、苦手な人、文句ばかり言うやっかい者の対応ばかりに時間を使ったり、興味のない人にこっちを向かせるために頑張ったりするよりも、そもそもこちらに興味を持っている人や、自分が好きだと思う人に時間を使おう。


そうすれば気がつくと、周りには自分が好きだなあと思える人ばかりが集まるようになってくる。すると結果が出て、もっともっと仕事が楽しくなる。



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