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④組織運営を経験することができる(労働組合は会社と似たようなもの)

労組役員を通じて学んだコト『組織運営を経験することができる(労働組合は会社と似たようなもの)』について書いていきたいと思います。

〜労組の運営について〜

労働組合は新年度の初めに「大会」を開き、「事業計画」及び「予算案」の承認を組合員から得る必要があります(大会の開催様式としては、全員参加の大会もあれば、各職場の代表者のみが参加する代議員大会があり、組合により異なります)。

事業計画」に関しては、スローガン(会社で言うところの経営理念に近いと思います)を決め、それに基づき主要な取り組み課題を設定していきます。私の所属していた労組の場合、役員の入れ替わりが早かったこともあり、長年継続する取り組みだけでなく、その時の在籍メンバーの特色が強く出るような取り組みも積極的に取り入れ、目新しさをある程度は確保できていたものと思います。

予算案」に関しては、非常に悩ましい課題の1つでした。労働組合は営利組織ではないため、予算案段階で黒字になるような計画はあまり好ましくはありません(この部分は会社と違うところですね)。また、組合の収入源は基本的に組合費であるため、組合員を十分に納得させることができる予算立が必要です。当然、やりたいこと全部を予算内でできるほど甘くはないので、外注したい仕事を自分たちで請け負ったり、移動旅費等をどのように節約するか、セミナーを開きたいけど内容や規模はどの程度にするか、いろいろと考え、決めなくてはいけません。いろいろと思い悩み、苦渋の決断を下さなければいけない場面も多々ありましたが、様々な考えを持つ人が所属する「組織運営」は全ての人が納得出来なかったとしても全体として良い方向に向かうなら「トップが責任を持って取り組む」ことの大切さを再認識しました。実際、一部の方々からは様々な批判的な意見を頂戴することも多く、心苦しいことは多々ありあました。一時期は少し精神的におかしくなりそうになりましたが、「経営者」は日々この重圧と闘っているのかと思うとやはり上に立つ人たちは「メンタルが強い」と思います。

〜最後に〜

今回、「労組役員を通じて学んだコト」についての記事は最後になります。いろいろ苦労することは多かったですが、20代から30代の切り替わりの時期に本業以外で様々な経験ができたことは大きな財産となりました。今でもあの時の誘いを断らなくて良かったと思っています。

自分のキャリアパスについて非常に悩んでいる時期に労組役員を経験し、今までとは違う世界を見ることで、自分の将来を改めて考える大きなキッカケになりました。将来的にマネジメント系の仕事をしたいと思っている方には、労組役員をオススメします。

以上。

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