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資本主義とロスチャイルド

今回の記事は資本主義の終焉についてまとめました。

資本主義の発生については様々な説がありますが、今回はロスチャイルドが資本主義を作った説を前提にまとめます。また、この記事での資本主義の前提は、内容を簡潔にするために①自由競争と②無限の成長、とします。

400年ほど昔、ロスチャイルドは自由競争と無限の成長という種を私達の文明という土地に植えました。そしてその種はやがてとてつもなく大きな根を張りました。もちろん大きな根を張ったことで、幹も大きく大きく育っていくことになります。その木はいつの日か資本主義と呼ばれるようになりました。

そしてその資本主義という木は大きな全盛期を迎えます。ピークがどこかということはとても難しい解釈が伴いますが、それでも資本主義はこの400年という時代を支えるだけの巨木に成長しました。しかし、その成長は永遠ではありませんでした。いつの日か資本主義の成長は限界に達し、修正資本主義と呼ばれる形に変化しました。そして昨今、振り返ってみるとだいぶ昔からではありますが、この木が枯れつつある状態となってしまいました。

資本主義が枯れてゆく中で、今落ちゆく葉こそが①自由競争と②無限の成長です。それでは、なぜ今この葉が枯れて落ちてしまいそうかについてそれぞれ分けて考えていきます。

①自由競争がなぜ害されているといえるか


まず、自由競争がなぜ害されているかから述べます。2017年ごろ、トランプ大統領の当選によってアメリカンファーストという考え方がアメリカの政局の大きな部分を獲得しました。さらに同時期に、アメリカのみならず世界中も自国ファーストに傾いていました。そして今日現在は、パンデミックという原因も重なり、すでに世界各国保護貿易という形で国境さえもとても不安定な状態になっています。
これらを含む様々な要因が複雑に折りかさなり、世界中で自由競争はできない状態となってしまいました。そのような理由から自由競争という資本主義の原点、根元の部分が害されてしまったのです。

②無限の成長がなぜ害されているといえるか


続いて、なぜ無限の成長が害されてしまっているかについて触れます。
現在は世界各国終わらない不況が数十年続いていると言われています。それらの記事を探してみたところ、この終わらない不況は、失われた20年がやがて30年になってしまった、と表現されることもあるようです。つまり、無限の成長についてはその達成が何十年間も叶っていなかったと捉えることができます。

これらを踏まえて大局で見ると、資本主義が今まさに枯れてしまったことが皆様になんとなくでも伝わると幸いです。

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それではなぜ、資本主義のような社会的概念がこのように、まさに植物が枯れていくかのように衰退していくのでしょうか。
その理由の考察を2つ紹介します。

社会的概念の腐敗の理由として、社会の中の人の繋がりも似たようなものがあるかもしれません。

社会の中でもまずは何かの根源があって、その根源に他のたくさんの人が同意するという形で組織は構成されていきます。例えば学校という組織なら、勉強するという根源的な目標を共有するからこそ組織が成り立ちます。他にも会社という組織も、収益の源泉の安定性が根源なら、その安定性と継続可能性を求められて組織は成長していきます。しかし、それらの組織も根源的な目標を共有できなくなってしまうとやがて崩壊してしまいます。
それらの組織を木に例えると、木が小さな時は枝も少なく全体が見渡せる状態です。しかし木が成長する過程でそれらはやがて枝分かれして、どんどんと増えていきます。やがて一つ一つの葉が互いに見えなくなってしまいます。これがまさに、木の末端や枝の一番先の部分が根っことの意思疎通ができなくなるイメージです。枝を人に例えて、その木の枝一つ一つがあまりにも増えてしまうと末端同士の意思疎通が難しくなってしまうと想像するとイメージがわきやすいかもしれません。

2つ目の要因としては枝が初心を忘れてしまうことではないでしょうか。本来であればこれまでにあった資本主義という文明の中で、一番初めに植えた種である無限の成長と自由競争を大切にすることが、初心を忘れないことと捉えることができます。しかし資本主義が使い古されていく過程で、いつの間にか誰もがその根幹が機能しなくなったことさえも忘れてしまうのではないか、と私は考えています。

資本主義とは一体何なのか。

多くの人類がその大きすぎるイズムを捉えられなくなったとき、それはまさにバベルの塔のように崩壊してしまうのかもしれません。

もちろん、例え今資本主義が枯れかけていたとしてもここからもう一度立ち直る可能性もあるのかもしれません。しかしながら私が調べた限りの過去の歴史において、人類が作り上げた文明は、まるで流行のように、発展と衰退を経ると必ずその後は消滅してしまいます。このような大きな変化を経て私達の文明は新時代へと突入していくと捉えるべき根拠が歴史の中にたくさん眠っています。

今まさに変わりゆく時代に生きている私達は、過去の歴史の教訓を活かして新しい時代に適合する必要があります。

現在も私達は様々な困難に直面していますが、何とか乗り越えましょう。

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