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新世界では働かないことが働くことになる

「ゲームばかりしてるんじゃない!」

僕は子どものころ、ゲームやりすぎて怒られてた。あとマンガの読みすぎね。僕の両親の価値観では、ゲームや漫画は子どもの勉強の妨げになるし、将来の何に役に立たないものだったみたい。僕の親だけでなく、僕の子どもの頃はそんな風潮だった気がするなぁ。高校生になったときでも、ゲームや漫画が好きすぎて没頭しすぎちゃう人は『オタク』って呼ばれ、ちょっと敬遠されるというか、バカにされる対象だったかな。

それから30年。ゲームや漫画の認識のされ方は、大きく変わったよね。漫画やゲームは日本の文化となり、世界に広がっていって、世界中でアニメイベントが開催され、日本の漫画キャラクターのコスプレがあふれかえってる。それにゲームなんて『eSports』なんて名称になって世界大会が開かれたり、オリンピックの種目にしようぜ! なんて活動が起きたりしてるわけよ。ゲームをしてお金を稼ぐプロゲーマーなんて職業が生まれたりなんかしてるわけ。僕が高校生の時、ストリートファイターⅡ(通称ストⅡ)にはまって、わずか50円で30人勝ち抜いたんだけど、称賛してくれるのは同じくゲーマーの友達くらいのもの。ところが今では賞金だって出ちゃう。なんとも羨ましい時代になったもんだよね。

マンガやゲームだけではないんだけど、科学技術の発展によって自分の好きなことを職業にできる時代になってきたなって思うんだ。漫画雑誌に連載しなくても、ツイッターやブログで連載したり、電子書籍にして販売したりして、個人でも収益を上げられるようになってきたよね。写真もそう。Webのサービスを利用すれば、自分の撮影した写真を販売することができる。何かを作ることが好きなのであれば、ハンドメイドのオンラインショップを作って販売することもできるし、料理が好きな人は料理の仕方をYoutubeで配信するとかブログにするとかオンラインサロンやるとか様々な方法でお金を稼ぐことができる。実際にお金が稼げるかどうかは置いといて、好きなことでお金を稼ぐ環境というのは30年前とは比べ物にならないくらい整ってきているよね。

こうした流れを見ていくと、『働く』ということの意味合いが変わっていってる感じがするんだよね。これまでの『働く』は、生き延びるための活動。自分の生活を維持するためのお金を稼ぐことが『働く』という意味でつかわれていたんじゃないかな? だけどこれからの『働く』は、生き延びるのではなく、生きるための活動じゃないかって思うんだ。明日のご飯代を稼ぐのではなく、ただやりたいことをやる。それがこれからの『働く』の意味にシフトしていくんじゃないかって感じるんだよね。だからさ、旅をすることも仕事だし、焚火をするのも仕事。ゲームをするのも仕事で、漫画を読むのも仕事。寝るのも食べるのも仕事。生きていることそのものが仕事になるかなって。

それじゃ生活できないじゃん! って思うよね。だけど、科学技術の発展によって、それをしていても生活に必要なものは入ってくるようになるんじゃないかなって思うんだ。既にSNSやブログを使って、好きなことをして生活に必要なものが入ってくるんだからさ、例えば、睡眠中の脳波を計測するとか、焚火関係の商品を創るデータを収集するとか、色々な方法は生まれてくるんじゃないかな。そうなってくると、『お金を手に入れるためにやりたくないことをやる』のではなく、『やりたいことをやってたら自然とお金が入ってくる』という流れが当たり前になるなって感じるんだ。ゲームしててもマンガ読んでても寝ててもお金が入ってくる。これまでの『働く』の意味に当てはめると、これらは働いてないってことになる。だけど、それが新世界の『働く』だと思うんだよな。

そもそもね、本当にやりたいことをやるとね、その出来上がったものをシェアしたくなるんだ。自分の心を押し殺して、やりたくないことをやって手に入れたものは、シェアしないで守ろうとしちゃう。だけど、本当にやりたいことをやると、シェアしたくてたまらなくなるんだよね。そして、もっと良いものを作りたくなるし、喜びも分かち合いたくなる。自分の心が満たされているし、他の人がしていることも尊重し、理解を示せるようになるんだよね。だから、ゲームやりたい、マンガ読みたい、昼まで寝てたい、っていう人をジャッジすることもないし、彼らがそのやりたいことをし続けられるようにサポートしたいなって思うんだ。もしも世界中にそんな人たちで溢れたら、自然と必要なものは集まってくるよね。お金のためにやりたくないことをしなくて良いのよ。生き延びるための『働く』はしなくて良いのよ。本当にやりたいことをやる『働く』をすればいいんだよね。もうすでにそれができる環境はあるからね。これから先、もっとできるようになると思うし、できる人も増えるだろうね。僕の考える新世界は、本当にやりたいことをやることが『働く』ことになる、それが当たり前の世界にしたいよね。

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