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パソコンの故障がもたらした新しい生き方

「なんで動かないんだよ!」

3日前、急にパソコンが動かなくなった。

朝一でパソコンを立ち上げ、フェイスブックのメッセンジャーを確認。

妻からのメッセージに返信した途端、パソコンの電源が落ち、画面はブラックアウト。

立ち上げから5分でパソコンは物言わぬ箱になってしまったんだ。


とりあえず、電源を入れてみる。

ランプは点灯するものの画面がつかない。

電源ボタン5秒長押しで強制終了後、再起動を試みるが動く気配なし。

その日は、翌日に開催するセミナーのスライドをつくる予定だったし、他にもパソコンで作業することがたくさん。

朝一で出鼻をくじかれた感じがして、すごくイライラ。

予備のパソコンもなく、パソコンをでの作業するためには、不動のパソコンに命を吹き込むしかないのだが、何度再起動しても動かない。

どうやらファンがまわっていないらしい。

スマホでPCが起動しない時の対策を調べ、試してみるが効果なし。

メーカーのサポートデスクで、あれこれと試してみるが、起動せず、最終的なメーカーの言葉は、

「基盤が壊れた可能性が高いですね」

 

むむむ


この時点でパソコンを再起動することを諦めることにした。

翌日のセミナーもスライド無しでやることにした。

そう決めたものの、イライラが収まらないので、その日は仕事をすることをやめた。

そして、この現実は、どうして起こったのかについて考えてみたんだ。


昔から僕は、邪魔をされるのが嫌いだ。

というか、自分のペースを崩されるのが凄く嫌なんだ。

自分の進むペースや止まるタイミングなどは自分で決めたい。

だから、今回のように、自分の意志とは関係なく、自分のペースを崩されるのが凄く嫌いなんだ。

その嫌いな出来事が、なぜ僕に起きるのかというと、僕の心の奥底ではそれを望んでいるからなんだよね。

邪魔して欲しくないと言いつつ、どこかで邪魔して欲しいと思っている。

そして、邪魔したいとも思っている。

だから、邪魔されるんだよね。

それを受け入れたうえで、僕が何を望んでいるのかを、さらに掘り下げてみた。


そこで、湧いてきたのは、怒り。

母親に対する怒りだ。

僕が子どもの頃、小学校から帰ると、おもちゃがよく捨てられていた。

僕が大事にしていたおもちゃ、本が、学校から帰るとなくなっていたんだ。

捨てたのは、母親。

母親としては、物が増えてきたので、整理整頓のつもりだったのだろう。

でもの僕にとってみれば、大事な宝物を奪われたような気分だった。

おもちゃを捨てるにしても、それは自分の意志で捨てたかった。

自分の意志とは関係なく、大事にしているものが、いつの間にか無くなっている。

そんな怒りがあったことを思い出したんだ。

すると、こんな心の叫びが聞こえてきた。

僕は、自分でできるのに!
こども扱いしないで!
自分でできる!
自分にやらせて!
僕は、何もできない子じゃない!
僕は、弱い子じゃない!

僕は、小さいころ、身体が弱かった。

いつも病気ばっかりして、保育園にはほとんど行けず、家でいつもひとりで遊んでいた。

そんな僕だったからなのか、母親は、僕を『弱い子』として見ていたのかもしれない。

だから、母親は僕がやりたいことをやらせないようにしていた。

そんな、気がする。

もちろん母親の考えはよくわからんけど、僕自身はそう感じていたんだ。

本当は、自分でできるのになんでやらせてくれないの?

そんな怒りと悲しみが僕の中から出てきたんだ。


すると、また別の想いが湧いてきた。

それは、

もっと仲良くして!
ケンカしないで!

という思い。

これは、僕が子どもの頃に病弱だった原因ともいえるんだけど、僕が病弱だったのは、病気になることで両親の仲をとりもとうとしていたんだよね。

子は鎹、と言うけれど、まさにそれ。

僕が子どもの頃、両親はいつもお金のことで喧嘩していた。

幼少の頃の僕は、両親がケンカするのが嫌で、もっと仲良くして欲しくて、その手段として病気になっていたんだよね。

だから、僕が病弱だったのは、僕が両親の争いの仲介をしようとしていた結果なんだ。

ってことに気が付いた時、あることに気が付いたんだ。


僕は、両親を信じてなかった……


僕は、母親に『自分では何もできない弱い子』と思われ、そう接されるのが嫌だった。

でもね、僕もずっと同じことをしていたってことに気が付いた。

僕は、両親は自分たちの力では仲良くできない、って思ってたんだ。

うーん、ブーメラン……

自分が受け取るものは与えているもの、っていうけど、まさにその通り。

両親は、自分たちの力で仲良くなれる力は持っているのに、それを信じていなかったって気が付いたんだ。

恐らく幼少の頃は、両親の仲良くなる力を発揮するきっかけづくり程度だったんだろうね。

でも、いつの間にか、僕がいなきゃダメだ、くらいに思いこんじゃって、両親は不完全で弱い人間として、僕が接するようになってしまった。

そんな気がするんだ。

だから、僕はもう争いの仲介をする必要なんてないんだ。

だって、何かあっても本人にはその力があるからね。

大丈夫!

そう思うようになったんだ。

僕は、両親の鎹でいることをやめた。


僕もそうだし、両親もそうだし、みんな問題を解決する力は持っているんだよね。

その力を使う使わないってだけなんだ。

セミナー講師をずっとやってきて、ここには気づいていたはずなのに、もっと奥深いところで、誰かの問題を解決しようとしていたってことに気が付いた。

だからね、僕はこれから、他人の問題を解決することをやめることにする。

問題解決のサポートは、これまで通りするけど、僕が他人の問題を解決するという意識へのフォーカスを捨てるよ。

僕がフォーカスするのは、他人の問題の解決ではなく、自分の理想の現実化。

自分が何をしたいのか?
どう生きたいのか?

を考え、それが現実化するように意識を集中させる。

わざわざ他人の問題を探し出して、それを解決して回らなくてもいい。

僕は僕自身の理想の生き方に集中し、実践し、プロセスを共有していけば、自然と誰かの問題解決の一助になっていくんじゃないかな。


僕の理想の生き方は、

世界中を旅しながらセミナーをする生き方。

そのなかでのパソコンの役割は?

みたいなことを考えて、一晩寝たら


あっさり起動した


まるで僕の生き方をパソコンが応援してくれるかのように、あっさり起動した。

今回、パソコンが動かなくなって、その原因を探っていったら、色々なことに気が付いて、自分の生き方にさらに意識を集中できるきっかけになった。

パソコンも直ったし。

やっぱり、自分の現実は自分で創っているね。

さぁ、これからも楽しんでいこうっと。

いただきましたサポートは、火星でセミナーをするための研究開発に大切に使用します! あたたかい応援、よろしくお願いします!