#３０　保護者会を再考する

学校には保護者会と言うものがある。昔はこの保護者会が嫌で嫌で仕方がなかった。普段あれだけ人前で話していても、やはり大人の前、しかも保護者の前で話すのでは訳が違う。

もちろん今でも緊張感はある。しかし、今は「せっかく来てくださるのだから、来て良かったと思える時間にしたい。」と言う思いが強い。
昔は連絡事項をただ伝え、一方的に話し、周りの先生の真似をして保護者一人ひとりに話してもらっていたり…。考えてみれば、大勢の前でいきなり”話せ”と言われたら嫌なものだ。私も緊張しているが、保護者の方で緊張しているはずなのである。そこで、最近は遊びの要素を取り入れながら、少人数でお話が出来るようなことをしている。

次の保護者会では、写真や動画を見せながらクラスの様子を話す。保護者の方は、クラスの普段の様子を知りたいのだろうと考えたからだ。ちょっと笑いが起きるエピソードもいれたいなと思っている。

そして、時間があればすごろくをしようと考えている。4人組位になって。すごろくをする。マスにお題が書いてあるので、そのお題について話す。話が盛り上がればグループでワイワイしゃべってもらってもいいし、回答してすぐに次の人のターンとなるのであれば、それでも良い。遊びを通して、保護者同士が話すきっかけにしてほしいのだ。

中には「全員スクワット5回」とか「全員ジャンプ5回」とか「ジャンケンで勝った人に拍手」とか少しおふざけ要素も入っている。気持ちをリラックスさせながらたくさん話し、横のつながりを作ってほしいとも思っている

こう考えると、保護者会ももっともっと楽しくできるはずだ。学校は子どもが学ぶ場だが、保護者の方にとっても大切な場所にしていきたい。