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韓国1919派の北朝鮮転覆シナリオはすべて失敗した【2019年特選記事】

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黒井:我々は日頃から在韓米軍撤収がもうすぐ始まると主張しているが、仮にそうなれば北朝鮮の南進によりベトナム戦争終戦時と同様の統一がなされるという仮説を立てている。だがそれ以外にも、米国の中では北朝鮮に対する軍事オプションも検討されていることが明らかになった。米国が進めるプランBN-48BN-19の双方を考慮する必要性を感じているところだ。

米朝“緊張関係”再び トランプ氏『最強戦闘機』誇示、識者「北ミサイル発射なら17年以上の緊張状態に」
3/15(金) 16:56配信 夕刊フジ

 米朝関係が、対話路線から再び「緊張関係」に転じようとしている。ドナルド・トランプ米大統領と、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長による首脳再会談が決裂に終わり、米朝ともに軍事力を誇示し始めたのだ。北朝鮮はミサイル発射場での動きを活発化させ、米国は世界最強の軍事力を見せつけた。万が一、北朝鮮がミサイル発射などの暴挙に踏み切れば、米国は強硬対応に出ざるを得ない。展開次第では、一触即発の事態も警戒されている。

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 「大統領は非常に失望することだろう。核実験と弾道ミサイル発射がないことは明るい兆しだと繰り返し述べているからだ」「大統領は『歴代の米政権の失敗を繰り返さない』と明確にしている」

 ジョン・ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は10日、ABCテレビの報道番組に出演し、北朝鮮が再び弾道ミサイルを発射した場合の対応について、こう語った。

 米政策研究機関「戦略国際問題研究所」(CSIS)と、北朝鮮分析サイト「38ノース」は先週末、衛星画像に基づき、正恩氏が昨年9月に「廃棄」を約束した北西部・東倉里(トンチャンリ)のミサイル発射場の再建工事が完了し、稼働状態に戻ったとする分析を発表した。

 こうしたなか、北朝鮮が恐れる超強硬派のボルトン氏が語った「失望」が現実となれば、彼の持論である「先制攻撃」がホワイトハウスで再検討されるのは間違いない。現に、トランプ氏もそれを連想させる言動をしていた。

 トランプ氏は先月28日、ベトナムでの米朝首脳会談から帰国途中、アラスカ州のエルメンドルフ・リチャードソン統合基地に立ち寄り、米空軍の最新鋭ステルス戦闘機「F22ラプター」の前で、次のように語ったのだ。

 「米国の自由を力強く響かせるF22とともに、格納庫の前に立っている。それは、とても素晴らしいことだ」
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 米国防総省は2日、毎年春に行われてきた米韓両軍による大規模合同軍事演習の終了を発表した。即応能力低下が懸念されている。トランプ氏のアラスカ演説やB52の飛行訓練とは、やや矛盾するようにも見えるが、米国の真意は何なのか。

 拓殖大学海外事情研究所所長の川上高司教授は「米中新冷戦の影響もあって、トランプ政権内で強硬派が台頭している。米国は、米韓合同軍事演習を打ち切ったことで、フリーハンドを得た。北朝鮮が交渉の仕切り直しを狙ってミサイル発射を行い、米国との応酬が始まることは十分考えられる。米軍が次元の違う演習・作戦に着手する可能性もある」と語る。

 つまり、米韓合同軍事演習の終了で、「従北・離米」の文在寅(ムン・ジェイン)政権に左右されない軍事的選択肢を確保したとの読みだ。韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊哨戒機へのレーダー照射も、「韓国は同盟国として信用できない」という判断材料になったのではないか。
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https://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/190315/wor19031520000026-n1.html
※この記事は2019年3月15日に投稿された記事だ。本家News U.S.で最も多く読まれた記事をいくつか抜粋して再編集し、特選記事として再掲することにしている。
2020年5月現在、ボルトン元補佐官は排除され対北朝鮮強硬シナリオはほぼ消えたものと思われる。1年2カ月前の状況を復習し、現在の朝鮮半島情勢との対比をしながら今後のシナリオを考えていくことに役立てる意図がある。

米国単独の軍事作戦で韓国は犠牲か?

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