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ゲイツ、イーロン、オバマ…世界のリーダーの愛読書15選

こんにちは。NewsPicksグラフィックエディターの松嶋です。ソーシャル編集部では、主にTwitterオリジナルコンテンツのデザインを担当しています。

今回はその中で、連載している「愛読書」シリーズについてご紹介します。

きっかけはビル・ゲイツ

Netflixオリジナルドキュメンタリー『天才の頭の中:ビル・ゲイツを解読する』を観て、ゲイツが本を10冊ほど持って別荘に行き、Think Week(考える休暇)を取っていることを知りました。

世界を動かす影響力のある人は一体どんな本を読んでいるのだろう?と思っていたタイミングで彼のおすすめ本を紹介している記事を読んで、他にも気になっている人がいるはず、と仮定し、「愛読書」シリーズをはじめました。

著名なリーダー達は想像以上に読書家で、少し調べただけでもたくさんの情報が出てきます。NewsPicksのTwitterでは情報過多にならないよう、3冊に絞って本人のコメントとともに紹介しています。

❶ ビル・ゲイツ

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もはや「マイクロソフト創業者」ではなく、社会問題解決に取り組む活動家とも言えるビル・ゲイツ。「知の巨人」としてリスペクトを集める彼は、定期的に読書リストを公開していることで有名です。

まずは気軽に手に取ることからはじめられるよう、Twitterではなるべく和訳済みのものを選んでいます。洋書でも読める!という方は、ぜひ深掘りしてみてください。人文、経済、テクノロジー、フィクションまで様々なジャンルを網羅する彼の読書リストは必見です。

📕 『危機と人類』(ジャレド・ダイアモンド著)
📗 『睡眠こそ最強の解決策である』(マシュー・ウォーカー著)
📘 『モスクワの伯爵』(エイモア・トールズ著)

❷ イーロン・マスク

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新型コロナの影響で社会が混乱しはじめ、Twitterで発信できる前向きな話題を模索していた時期につくりました。

ビリオネアたちの寄付事情をまとめていると、イーロン本人が

テスラは優れた空調システムを備えた車、スペースXは生命維持装置を備えた宇宙ロケットを作っているから、人工呼吸器を作るのは難しくないよ。どこの病院で不足しているんだい?

とツイートしていることを知り、面白い人だなと思ったのがきっかけです。

その中でも個人的に惹かれたのが『銀河ヒッチハイク・ガイド』。表紙のデザインが素敵で、早速購入。

以前デザインを担当したプログラミングスクール42の記事を連想させる「42」という数字に気づいて膝を打ちました(後で調べると、スクール名の由来はやはりこの本でした)。

点で持っていた知識が線に繋がっていく感覚は、読書の醍醐味だなあと改めて思いました。

📕 『銀河ヒッチハイク・ガイド』(ダグラス・アダムス著)
📗 『ベンジャミン・フランクリン:アン・アメリカン・ライフ』(ウォルター・アイザックソン著)
📘 『スーパーインテリジェンス 超絶AIと人類の命運』(ニック・ボストロム著)

❸ ジャック・ドーシー

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コロナ禍では1100億円という膨大な額を寄付したり(Forbesによると4月当時の彼の資産の約3分の1にあたるといいます)、トランプ大統領との騒動と何かと話題のTwitter/SquareCEOジャック・ドーシー。

彼の人柄を知りたくて、愛読書を調べました。

「言葉の持つ力」をメインテーマとしている『ハルーンとお話の海』。言葉をのせるプラットフォームとしてのTwitterが持つ可能性と責任に想いを馳せながら読みました。

このように誰かのコメントから本に出会うことで、自分ひとりで見つけた本を読むのとまた違う視点を頭の片隅に置きながらの読書体験も良いものです。

📕 『ハルーンとお話の海』(サルマン・ラシュディ著)
📗 『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』(アトゥール ガワンデ著)
📘 『PRINCIPLES 人生と仕事の原則』(レイ・ダリオ著)

❹ バラク・オバマ

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Black Lives Matter。

今回はコロナなど様々な要因が複雑に絡み合い、遠く海を隔てた日本でも無視できない問題として伝わっていることにインターネットの力を感じます。

しかし日本はアメリカほど人種のるつぼではないため、あまりよくわからないとされることが多いのも事実です。

少しでも当事者意識を持つために発信できることはないかと考えた際、日本人にとって一番身近なオバマ前大統領の愛読書を通して知識を得ることができるかもしれないと思いました。

『地下鉄道』は表紙デザインがかっこいい!それだけでも読みたいと思うモチベーションになります。フィクションながら奴隷制の闇を丁寧に描いていて、その中で見える微かな光とのバランスが絶妙でした。

リモートワークでなかなか会えない中でチームメンバーとの雑談のきっかけにもなり、本や映画・音楽などカルチャーにアンテナを立てておくことは、コミュニケーションの一部を担う大切なことだなと実感しました。

📕 『ソロモンの歌』(トニ・モリスン著)
📗 『地下鉄道』(コルソン・ホワイトヘッド著)
📘 『マイ・ストーリー』(ミシェル・オバマ著)

❺ ジェフ・ベゾス

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過激な人種差別発言をする顧客に対し、「私はあなたのような顧客を失って、とても嬉しいよ」と言ってのけたAmazonのCEOジェフ・ベゾス。

私個人としては租税回避や市場独占、不倫のゴシップなど、ベゾス本人・ひいてはAmazonがもたらすイメージに対しあまり良い印象を持っていなかったのですが、彼が人種差別反対と強いメッセージを打ち出していることを知り興味を持ちました。

最初に取り扱った商材が本であることはもちろん、電子書籍の代名詞kindleも含め、本にゆかりのあるAmazon。町の本屋を潰すと揶揄されるほど本を「商品」としてしか見ていないのかと思いきや、当の本人もたいへんな読書家。伝記『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』の中では彼の愛読書が多数紹介されています。

有名かもしれませんが、ベゾスの後悔最小化という考え方と、「後悔」がポイントになっているというカズオ・イシグロの本とのリンクが面白いなと思いました。

📕 『日の名残り』(カズオ・イシグロ著)
📗 『デューン 砂の惑星』(フランク・ハーバート著)
📘 『私のウォルマート商法 すべて小さく考えよ』(サム・ウォルトン著)

おわりに

NewsPicksオリジナル記事の中に『シゴテツ -仕事の哲人-』という連載があります。

各界の一線で活躍する方々へのインタビューを通して、彼ら独自の「仕事の哲学」を探っていくというものです。

先週登場した芥川賞作家・上田岳弘さんの記事の中に、こんな一文がありました。

読書を重ねていくと自分の中で普遍的なものが、座標のように広がっていく
自分自身の魂の形もなんとなくわかってきますし、逆に、「こういう考え方をする人もいるんだな」という例を自分の中にストックしていけます。
だから何か新しい現象に対面したときに、おのずといろいろな声が自分の中で出てくるようになる。それによって、今回のコロナもそうですが、新しい現象が出てきたときに、自分の考える「よすが」になります。
そういった声の多様性みたいなものを作り出すのが、本当の教養なのではないかと思います。

読書から得られるメリットには枚挙にいとまがありません。

忙しい日々の中でも時間をつくって学びに当てることの大切さを改めて感じさせられました。

NewsPicksのTwitterでは上記でご紹介した5人以外にも「愛読書」シリーズを展開していきたいと思っています。

書店の本棚を眺めて気になったものを手に取るような気軽な感覚で、なんとなく、読んでみようかな?と思うきっかけになれば嬉しいです。

文・松嶋こよみ(Instagram

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