意外と知らないFDM3Dプリントハック 斜め配置で品質アップ
FDMの3Dプリンタでスライスをするときにどんなふうに配置して印刷してますか?
いろいろな物を印刷すると思うのですが、
四角いもの(何かの部品とか、ケースとか)を印刷する場合は、
Z軸周りに回転させて斜めに配置すると印刷品質がすこしアップします。
定着も少しよくなるかもしれません。
特にベッドがY方向に動くタイプには効果があります。
なおデルタ(ROSTOCK)タイプでは効果はありません。
COREXYのようなタイプでは逆効果になる場合があります。
理屈
印刷スピードについてはスライサーで設定しますね。
このスピードはXY平面ならどの方向でもその設定スピードです。
しかし通常X・Y軸それぞれにモーターが分れています。
つまり45°斜めノズルが動く時にはX・Y軸と並行に動く時よりもゆっく動きます。
45°なのでsin45°=1/√2なので約70%ですね。
例えば50mm/sの印刷速度なら50*1/√2=35.3mm/sになります。
直角コーナーも斜めに曲がれば70%の速度になります。
スライスして....
マシンはANYCUBIC I3 MEGA
スピードは100mm/s
印刷して
できあがり
パッと見かなりきれいに印刷できてしまった......
(いろいろプリンターに手を入れてますからね.....)
違い
ぱっと見の違いはありませんが、コーナーの部は違いがあります。
コーナー部の張り出しは斜め配置のほうが少なく、きれいに出ています。
ゴースティング(加速による縞々)は斜めのほうがやや目立つでしょうか。
それではみなさま良い3Dプリントを
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