ベッドのレベリング大変ですか?
ツイッターで見ていると皆さんベッドのレベリングで苦労している人がいるようなので、素早くレベリングを調整する方法をメモしておこうと思います。
ベースプレートにガラス板が接着されている場合、ベースプレートの歪みや接着の影響で歪んでいることもあります。まぁ±0.2mmぐらいの歪みはありえますね。
特に4隅の調整ねじで調整するタイプでは感覚がわからず苦労する人がいそうです。
まず4隅を簡単にレベリングする
必ず樹脂を抜き、ヒートベッドとノズルを予熱した状態でレベリングを開始してください。
ノズルの先に固まった樹脂がついているとレベリングが不正確になります。
また熱膨張によってエクストルーダーは下に下がりますし、ヒートベッドも熱膨張によってうねります。
最初は少し遠いぐらい、本当にコピー用紙が触れる程度でレベリングをしましょう。遠い分にはノズルとベッドが衝突することはありません。まずは安全側から攻めていきます。
テストパターンを印刷しながら調整する
普通のテストパターンの印刷に結構時間がかかるので、広い面積を満遍なくチェックできるテストパターンを作ってみました。
0.8mm幅の渦巻き模様です。
イニシャルレイヤーの厚みは0.2~0.3mmぐらいが良いと思います。
ULTRABASEを水拭きしていざ印刷。大体15~20分ぐらいで終わるはずです。
こうなったら一応OKですが、
0.4mm*2で合計0.8mm幅のラインが美しく引けているかよく確認してみてください。
ラインどうしが離れていればノズルが遠く、潰れた樹脂が横に広がりすぎてラインの真ん中が盛り上がっていればノズルが近い状態です。
四隅のネジでノズルとベッドの間隔を調整しながらうまくいくまで印刷してみてください。
調整用のノブですが、M3のネジでつながっています。M3の並目ねじはピッチが0.5mmなので1回転で0.5mm、1/4回転で0.125mmです。
ぴっちり合わせるなら微調整は1/8~1/16回転ぐらいずつになるでしょう。
どうしても駄目な場合の対処法
「傾きではなく波うちするように一部だけ局所的に盛り上がっている」場合四隅を調整してもどうにもなりませんが、1層目の厚みを0.3㎜~0.35㎜程度に厚め設定したり、ラフトを使用することによって症状を緩和できます。
メッシュベッドレベリング
カスタムファームウェアを使用してのメッシュベッドレベリングという方法もあります。
ただしANYCUBIC I3 MEGAはベッド面を計測するZプローブが無いため、カスタムファームを導入してのマニュアルメッシュベッドレベリングをするのが近道になります。
作ったメッシュを利用するために、スタートG-codeに下記のMコードを挿入するのをお忘れなく...
M501
M420 S1
記事をサポートしていただくと、一層のやる気と遊び心を発揮して新しい記事をすぐに書いたり、3Dプリントを購入してレビューしたりしちゃうかもしれません。